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#02 山本博史(副編集長)

東京の夏は暑い。
夏でも頑なに長袖のB.D.シャツを着ていた時期もあるけど、もう止めた。半袖のが快適だし、なんならタンクトップのが心地良い。東京の夏は暑いのだ。我慢する必要なんて、無い。

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01
Mountain Research
マウンテン リサーチのTシャツ

奇をてらわず、でもユニーク。 〈ジェネラル リサーチ〉という名のもとにジェネラルなスタンスで、あくまでもファッションとしてアパレルコレクションを提案していた1990年代。2006年には方向性を一変。以降、ブランド名から「ジェネラル」を省き、興味の赴くジャンルをこれまで以上に追求するスタンスで、デザイナーである小林節正及びスタッフの生き様が如実に反映されたコレクションを展開している。例えば、こちらの速乾ボディのTシャツは、〈マウンテン リサーチ〉。ご覧の通りグラフィックや言葉選びはユニークではある。ファッションとして捉えると奇をてらっているように映る。しかし、〈マウンテン リサーチ〉であれば、彼らの生活の延長線上で紡ぎだされたカタチだと、自然と納得してしまう。そこにファッションとは異なるプロダクトとしての美しさ、人間味を感じるのは当然のことだと思う。
各¥8,000+TAX

お問い合わせ先:.....リサーチ ジェネラルストア 03-3463-6376
www.sett.co.jp

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02
NIKE
ナイキのタンクトップ

夏はタンクトップ! タンクトップがこんなにも快適だと気付いたのは、昨年のこと。日頃から下着として重宝はしていたんだけど、表に顔を出すことはほとんど無かった。が、とあるランニングの大会でシングレット(競技用のタンクトップ)を着て走ってみたら、驚くほど快適。Tシャツよりも腕周りはスムーズになるし、風通しも圧倒的に優れている。袖があることが腕を窮屈にしているのだと思い知らされてしまった。以降、走るときはおろか、会社に着けば羽織っていたシャツを脱いで、恥ずかしげもなくタンクトップ姿で歩き回っている。それほど、この着心地に魅了されてしまったのだ。とはいえ下着然としているのには抵抗がある。そこで〈ナイキ〉の品。さすがのデザイン性。街にもランにも使えるヤツです。
¥3,500+TAX

お問い合わせ先:NIKE カスタマーサービス 0120-6453-77
NIKE.COM/RUNNING

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03
kolor BEACON
カラー ビーコンのボーダーTシャツ。

魔法のような柄、ボーダー。 昔からボーダーが好きだ。セントジェームスやアニエスベーを筆頭に、ありとあらゆるボーダーTシャツに袖を通してきた。シャツほど堅苦しくないし、プレーンなTシャツほど緩くならない、ましてやグラフィックTほど主張も強くない。ただ、横縞ってだけなのに程良く着飾った印象を与えてくれる、ボーダーとは魔法のような柄なのだ。とはいえベーシックなボーダーTには、少しだけ食傷気味。そこでチョイスしたのが、コットンとキュプラを組み合わせた〈カラー ビーコン〉の品。アクティブなラグランスリーブに、ランダムなピッチが立体的な表情を作り出してくれる。しかも、カラバリが豊富に揃うってのも嬉しいポイント。財布に余裕があれば全色ゲットしたいところです。
¥18,000+TAX

お問い合わせ先:カラー 03-6427-6226
www.kolor.jp

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04
LACOSTE
ラコステのポケットTシャツ

テニスの息吹をTシャツから。 最近、個人的に〈ラコステ〉が気になる。もちろんポロシャツの名品「L.12.12」は、普遍的な名品ゆえに通年着ている。それとは異なるベクトルで、気になるブランドの一つとして〈ラコステ〉が、僕のなかで存在感を強めている。その要因は、ジワジワとテニスが来ている(気がする)からだ。しかも、ファッションとして。スポーツメーカーを見渡せば、人気のランニングシューズの影に隠れるようにしっかりと往年のテニスシューズの復刻版がスタンバイされているし、錦織圭が身に纏ったアイテムはどれも絶好調。着実に僕らの生活にテニスが馴染んで来ている。そこでテニスをルーツに持つ〈ラコステ〉に辿り着く。〈ラコステ〉ほどテニスの追い風を受けるファッションブランドはないだろう。その息吹をTシャツから取り入れてみようかなと。しかも、このTシャツは慣れ親しんだ「L.12.12」と同素材だし。
¥7,000+TAX

お問い合わせ先:ラコステお客様センター 0120-37-0202
www.lacoste.jp