SELECTOR

#03 中田 潤(編集部)

今年の夏はTシャツ一辺倒で。
無地のポケTで過ごした2014年夏。”グラフィックTは若い”なんていう身勝手な先入観からそうなっていました。が、しかし、今年はその逆をあえて攻めてみようと。

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01
FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS®
フォーティ パーセント アゲインスト ライツのTシャツ

主張することの意味。 メッセージTシャツを着るときは、その文字が意味することを理解し、自分の価値観と照らし合わせたときに納得するかどうかが重要だと思っています。言葉はときとして攻撃的であり保守的、懐疑的なときもあります。つまりそれだけ言葉が第三者に与える力は大きいということ。だからこそ、メッセージTシャツは生半可な気持ちでは着れないのです。で、セレクトしたのがこの4枚。すべてが自分の生い立ちや価値観と相通ずるだけでなく、それぞれの文字がすんなり身体に入ってくるような不思議な感覚に陥りました。まぁ、そこまで深く考える必要なくない?って言われればそれまでですが、滅多に出会うことのないメッセージTシャツであることは間違いありません。
すべて¥5,800+TAX

お問い合わせ先:GIP-STORE 03-5489-4040
www.fparmg.com

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02
GOODENOUGH
グッドイナフのTシャツ

懐かしき思い出が蘇る。 〈グッドイナフ〉との出会いは小学6年生のとき。ひと回り近く離れた兄の部屋に自慢げに置かれていたそれが写真一番左の通称”グラムg”でした。ファッションに目覚めたのもその頃だったと記憶しています。以降、兄にバレないようこっそり部屋に入っては物色する毎日。そして実家(富山)には当時、〈フィネス(FINESSE)〉や〈モアアバウトレス(MORE ABOUT LESS)〉を取り扱う、裏原直系の名店「READYMADE」があったりと、東京から離れた場所からそのカルチャーを追い続けていました。そんな懐かしい思い出を蘇らせてくれたこの4枚のTシャツは、今でも実家のタンスに綺麗に畳んである、僕の永遠のマスターピースです。ちなみに〈グッドイナフ〉は今年で25周年。この4枚を含め、”アーカイブ(復刻)”をテーマにしたコレクションは一見の価値アリです。
すべて¥6,500+TAX

お問い合わせ先:GOODENOUGH
http://gdeh.jp/

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03
Sasquatchfabrix.
サスクワァッチファブリックスのTシャツ

絶妙に気の抜けたタッチ。 そもそも”日曜日を心地よく過ごすためのアイテム”というコンセプトが面白くないですか? その名も"SUNDAY TEE SHIRTS"シリーズ。なかでも〈チャンピオン〉の丸胴ボディをベースに作られているタイプのものは、身幅が広く着丈は短め、ズドンとした昔ながらのシルエットが、”日曜日”というラフな空気感とマッチしていて最高です。中央の2枚は、先日初の個展を開催した、今最も注目すべきイラストレーターのひとり、長場雄さんが描いたもの、左右の2枚は遊び心溢れるユニークなグラフィックをそれぞれ落とし込んでいます。すべて〈サスクワァッチファブリックス〉のデザイナー横山大介さんが自ら手刷りしていると言うから、なおさら欲しくなります。オンラインショップ限定商品なのであしからず。
左から
¥6,000 in TAX
¥6,000 in TAX
¥6,480 in TAX
¥6,000 in TAX

お問い合わせ先:dwagraph.
http://shop.sasquatchfabrix.com

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04
DUBING
ダビングのTシャツ

内に秘める存在感。 “ヴィンテージ”という言葉に弱い人は多いはず。古着、家具、家電など、挙げれば切りがありません。かくいう自分もそのひとりです。このTシャツは、80年代のアメリカにあったデッドストックのボディをアレンジしたもの。最初に藍染めを施し、その上から昔の『TIME』誌の表紙をシルクスクリーンでプリント。使用具材もすべてアメリカ製というから凄い。経年によって生まれる色落ちやプリントのひび割れなど、表情の変化もまた魅力的です。たかがTシャツですが、されどTシャツとはまさにこのことで、”ヴィンテージ”という性質上、一期一会の出会いであることも醍醐味のひとつだと言えます。ただ、今回に至っては自分に合うサイズがなく断念。それもまた”ヴィンテージ”の楽しみ方なのかなと。
左から
¥7,800+TAX
¥7,800+TAX
¥4,800+TAX

お問い合わせ先:illuminate 03-5458-9211
www.dubing.jp