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#05 小林真理(編集部)

1枚でも十分奥深い世界。
Tシャツこそ、男の一張羅でしょ! ということで選んでみました。次回こそ、映画やバンドTシャツなど、カルチャーのにおいのするものを入れたい。

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01
AURALEE
オーラリーのポケットTシャツ

シンプルだからこその輝き。 Tシャツ一枚とパンツだけでも魅力的に見えること。これはメンズファッションの一つの最高到達点でしょう。そのためには俗にいう内面磨きのほかに、どのTシャツを選ぶのかを突き詰めることが必要な気がします。2015SSにスタートするやいなや注目を集める〈オーラリー〉のこのTシャツは、モノとしての魅力にあふれています。短めの丈、袖の太さや長さなど、えも言われぬ独特なシルエットになっていて、脇下の通気穴や裾のスリットなど、細かなデザインもさすが。生地はハリと厚みのあるヘビーウェイトで、どこか立体的なシルエットは、脱いでその場に置いてもそのまま自立しそうなほど。どうですか、この強烈な存在感。袖を通したときに、少し気持ちが引き締まる気がする。そんな究極のTシャツなんです。
各¥14,000+TAX

お問い合わせ先:CLIP CLOP 03-5793-8588

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02
MofM(manofmoods)×02DERIV.
マンオブムーズとツーディライブのTシャツ

高機能なご当地Tシャツ。 まるで罰ゲームのような、高温多湿の日本の夏ですが、どうしたって着なくてはならないのがTシャツ。当然、その最後の1枚が機能的であればあるほど、夏のストレスを軽くしてくれるわけです。デザイナーの福山さん自ら水上市に住む中で培った経験を洋服へとフィードバックするという、アウトドアブランドの鑑のような同ブランドが創り出した高機能Tシャツは、OUTLAST素材を使ったもの。コレ、真夏の炎天下でも真冬の厳しい寒さの中でも、常に人間がいちばん快適だと感じる肌の表面温度31〜33°Cにコントロールしようとしてくれる素材なのだとか。いわば肌が喜ぶ温度がわかってるというニクいやつ。夏の頼もしき相棒なのです。
各¥8,500+TAX

お問い合わせ先:WORKSHOP MINAKAMI(ワークショップ ミナカミ) 0278-25-4454

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03
NIGEL CABOURN X FRED PERRY
ナイジェル・ケーボンとフレッドペリーのポロシャツ

卓球ユニフォームという盲点をつく一着。 かつてのテーブルテニス、つまりは卓球をフィーチャーしたフレッドペリーのこのポロシャツ。デカめの衿というクラシックなデザインはもちろん、まずは、この卓球というテーマからしてヤラれました。タック入りのデカめショーツに、ハイソックスを合わせるというルックで見たスタイリングと相まって、一目惚れな一着です。自分の勝手な妄想ですが、ウェス・アンダーソンがもし卓球映画を撮ったとしたら、ゆるめの体型の主人公のおっさんにこんなユニフォームを着せているんじゃないかなと。ちなみにポロシャツの上にタンクトップという、この重ね着風ですが、グラフィックではなく、生地の切り替えになっています。
¥18,000+TAX

お問い合わせ先:FRED PERRY LAUREL HARAJUKU 03-6863-5670

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04
ONIKI
オニキのポケットTシャツ

とうとう見つけたベストストライプ。 なぜだかわからないのですが、同じ縞縞にしてもボーダーよりも断然ストライプ派なんです、自分。さらには、ピッチ(ストライプの幅)でいえば、細めよりも断然太め派。ということで、ウミット・ベナンによるオニキのこのTシャツこそ、マイベストピッチ幅のストライプTシャツとなるのです。そして、このストライプは、中東アジア、特にトルコあたりのエキゾチックな雰囲気をどことなく連想させるんですが、袖を通すごとに異国に想いを馳せることができるシャツなんてめったにありません。合わせて、ラグランスリーブ+ストライプということで動きやすさはもちろん、肩まわりがキレイに見えるのもツボです。
¥14,000+TAX

お問い合わせ先:UMIT BENAN Daikanyama 03-3464-1365