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#04 ナカタユウジ(編集部)

1枚のTシャツでキマる夏。
お洒落に時間をかけない主義の僕は、夏なら着替えに1分とかからない。つまり、それくらい信頼できるTシャツを沢山持っているということ。ただ、その1枚1枚を所持するのに膨大な時間をかけてきた。本末転倒なのはご愛嬌で。

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01
patta
パタのロンT

アムステルダムのストリートから。 オランダ・アムステルダムに本拠地を構えるスニーカーショップ「patta」。ちなみに「patta」とは、南米最小国スリナムのスラングでシューズを意味するんだとか。これまで、世界の名だたるスポーツブランドとのコラボレーションを実現しており、スニーカーフリークなら知っていて当然の存在。と、あくまでもスニーカーがルーツの〈パタ〉ですが、実はアパレルも秀逸なんです。オランダ人の体系に合わせて作られたパターンは丈長で袖長。その辺のオーバーサイズのアイテムとは、作りからしてワケが違います。また、今シーズンからブルガリア製となり、生地、縫製ともにアップデート。定期的にリリースされる、アムステルダムの本店と東京の「ビームスT」のみで展開される限定アイテムは、是が非でも手に入れたい傑作ばかりです。このロンTは限定アイテムではありませんが、バックプリントの位置が高いのがツボ。外国人さながら、タンクトップと合わせて着こなすべき一枚です。
¥8,400+TAX

お問い合わせ先:ビームスT 原宿 03-3470-8601

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02
ACRONYM
アクロニウムのカットソー

別次元の着心地。 〈アクロニウム〉といえば、美しい建築的なデザインと正確無比な立体裁断、そして実用性を吟味して搭載された細かなディテールワーク。一着の衣類にここまでやるか? ってくらいの本気の作り込みに多くの人が魅了されたはず。代表的なのはアウトドアファッションのアイテムですが、〈アクロニウム〉の美学は一枚のカットソーにもしっかりと宿されているんです。このカットソー、肩周りや見頃部分が特殊な縫製で仕上げられているのは見て取れたんですが、正直着てみて唸りました。今までのカットソーの概念を一気に吹き飛ばすとんでもない着心地。快適とか動きやすいとかそういうレベルではありません。シルエット、肌との触れ合い方、もうとにかく“着て驚く”なんて体験はこれがはじめてかもしれません。シルエットと着心地をとことん求めるなら本気でお勧めします。もちろん価格もそれ相応です!
¥36,000+TAX

お問い合わせ先:LINKS 03-3791-7160

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03
JOHN SMEDLEY
ジョン スメドレーのニットポロシャツ

一枚で上品さを求めるなら。 もはや夏の定番となったニットポロ。なかでも〈ジョン スメドレー〉の存在感、貢献度は群を抜いている気がします。これまで、夏にニットを着るなんて考えてもこなかった日本人にそれを定着させられたのは、言うまでもなく〈ジョン スメドレー〉のニットが素肌で着たくなるほど気持ちいいから。しかもたった一枚だけで全身を上品な佇まいに見せてくれるし、着ると自然と背筋も伸びる。普段履かない革靴だって、だんだん履きたくなってくる。それくらいモチベーションや気分を変えてくれるのもニットポロの魅力かもしれません。まずは定番の白をクリース入りのブルーデニムとローファーを合わせるような、ベタなスタイルを楽しみたいなぁと。もちろん、カラバリで揃えても間違いないのでは!
各¥26,000+TAX

お問い合わせ先:フリークス ストア渋谷 03-6415-7728

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04
古着のTシャツ。

今はもう手に入らないモノ。 今しか手に入らないものもあれば、今はもう手に入らないものもある。個人的には後者の方に魅力を感じます。夏用にクタクタのTシャツを探していたところ、三軒茶屋の「バンク」で丁度いい黒T発見。近くで見ると胸元に〈ナイキ〉の刺繍ロゴが、しかも黒ボディ×黒刺繍って、これはまぁまぁレアモノです。トレンドのラグジュアリーストリートとはまったく違う、時代を裏切る意外性。こういうアイテムを簡単に着てる人こそ、スタイルがあってヒップに思います。自分だったら、あれこれレイヤードしてお洒落を楽しむのはあまり好きじゃないから、これ一枚にデニムで完結させたい。スポーティでもラグジュアリーでもなんでもない、トレンドど返しの〈ナイキ〉90’SのTシャツと00’Sのサーマル。早い者勝ちです!
(左)90’S Tシャツ ¥4,900+TAX
(右)00’S サーマル ¥5,500+TAX

お問い合わせ先:バンク 03-3795-0770