ブランドスタートから5年が経過し、服好きを中心にゆっくりと支持を広げてきたドメスティックブランド〈ラウンダバウト（roundabout）〉。デザイナーの藤原裕和氏自身が着たいものを作るという、シンプルかつ強いクリエイティブが発揮されたここ数シーズンのコレクションの充実ぶりには目を見張るものがあります。

今季、とくに注目したいのが写真のプルオーバーパーカ。細めのリブと、大きめのフロントポケット、そして４つボタンが織りなす、ありそうでなかったデザインは、古着から多くのインスパイアを受けているだけあり、どこかこなれた雰囲気が漂います。

素材にはインディゴ染めしたコーデュロイを採用。デニムと同様に着込んでいくことでの、エイジングが期待できます。また、一般的なコーデュロイとどこか違う、独特な畝（うね）が特徴で、このちょっとした差異にブランドのこだわりを感じることができます。ぱっと見たときの、いい意味での違和感が味わえる一着です。