昨今のアウトドア熱を高まりを受けて、昨年9月の『フイナム・アンプラグド』ではアウトドアをテーマに一冊作りました。

都会で遊ぶことよりも、自然の中に飛び出し、キャンプやトレッキング、釣りやカヌーなど、アウトドアアクティビティに触れることに多くの人が魅了されていることを、制作しながら大いに実感したものでした。そんな時流にぴったりフィットするアイテムを紹介したいと思います。

50年以上の歴史を持つ、アウトドアフットウェア〈バスク（Vasque）〉で定番的に人気のあるバックパッキング用ブーツ、「サンダウナー（SUNDOWNER）」です。

アウトドアフットウェアといっても、最新鋭のテクノロジーを前面に押し出したフューチャーライクなルックスではなく、あらゆるカジュアルスタイルにフィットするクラシカルな面構えは、時代を超えるエバーグリーンなデザインといえるでしょう。発売から30年以上たった今でも高い人気があるのもうなずけます。

また、今回のモデルは1980年代にローチンされた当時のメイド・イン・イタリーを忠実に再現するために、革、ステッチに徹底的にこだわり、さらにGORE-TEXを搭載することで防水性、耐久性も格段にアップしました。ラストも当時のイタリア製の足形を採用し、スマートな印象にもなっています。

ちなみにこの〈バスク〉、〈レッドウィングシューカンパニー〉の一部門としてスタートしたブランドであるということは意外と知られていないのではないでしょうか。〈レッドウイング〉の所有するアメリカ国内のなめし工場で加工された、US製レザーがアッパーに採用されています。使い込めば使う程味が出てくるのは、〈レッドウイング〉のブーツで実証済です。

もうひとつの特徴としてあげられる、オリジナルに採用されていた"バスクピレネー"と名付けられたアウトソールは、滑りにくい尖ったラグパターンを採用しており、実に快適な歩行性を約束してくれます。

今モデル「Sundowner」とは、放浪者の意味。このブーツを相棒に世界中の野外を踏破していってはいかがでしょうか？