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バランス良く配置された〈WILD THINGS〉のアイテムと別注品。

ー今回、それぞれが別注したアイテムやTシャツ、インラインの中からセレクトしたアイテムがラインナップされていますが、それらについて伺いたいと思います。まずは尾花さんからお願いします。まずはグローブですが。

尾花:犬ぞりに焦点を当てたので、それにまつわる服を作ることも考えましたが、嘘っぽい作業はイヤだったので。最初は、展示会にお伺いして各自ラックを見て、自分好みのアイテムをピックアップして、店頭に展開しようと。話は少し戻りますが、3人がそれぞれ、甲斐くんが選ぶとやっぱりアウトドアっぽいし、良二くんは独特の感覚だし、自分が選ぶとモードっぽいのが面白かったですね。本物のアウトドアブランドが表参道という空間にて伝わる面白さ、そういう化学反応を起こしたかったんです。
自分の場合は、実際に製作を請け負っているグローブ会社に頼んで。最初はオールブラックにしてとか考えましたが、黄色を足したりして、本気度が出る感じの落とし込みで3色使いでクールに仕上げました。糸もすべてケブラーを使って、見る人が見ると分かる本物の良さも意識しています。

ーTシャツに関してはいかがですか?

尾花:ああいったブランドですから、面白いドキュメント写真がたくさんあるのですが、一方で80年代に入るとマーケットも意識するのでポップなアイテムや写真が増えてきていて。今の時代性を考慮し、いろんな形で昇華してきた背景を見つつ、相反してるギャップの面白さが表現できたらと思って、ドキュメント写真とポップな写真2枚のグラフィックをコラージュしました。

ー本間さんのTシャツは?

本間:カタログを見てみると、エッジィな人がたくさん出ていて、ラフな感じでグラフィックとかもカッコイイ。今まで抱いてたイメージと違って、不良な人たちがやってるんだなって。そんな想いを形にしたくて、メッセージTにしようと。山に登るだけじゃなくて、降りるのも大切だから、矢印をグラフィックで作ってみました。

沢野:あれは良い出来でしたね。

ーちなみに甲斐さんは?

甲斐:普段作れなくて、ズバでテーマに合うTシャツが作りたくて。探検家でありフォトグラファーでもあるウィル・スティーガーさんが撮影した犬ぞりの写真と、彼女が残したメッセージをバックにプリントしてます。



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それぞれが別注したTシャツをディスプレイ。

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素敵なディスプレイと並ぶグローブ。

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