カキパーティで復興の手助けを。
2012.04.03
こんにちは、川田です。
今日はみなさんに是非知っておいてもらいたいことを。
昨年の震災で最も甚大な被害を受けた被災地のひとつ、宮城県・石巻。
リアス式海岸特有の穏やかな波と豊穣な海を持つこの地域は古くからカキ(牡蛎)漁が盛んで、広島に次ぐカキの名産地として知られる宮城県内でも随一の生産量を誇ります。しかしながら、震災によってもたらされた壊滅的な被害はご存知の通り。地元カキ漁師の人々の生活を一瞬で奪い去りました。
先週の金曜日、高田馬場にある「10°CAFE」で開かれたのは、そんな石巻のカキ漁再興を目的としたカキ漁師新生プロジェクト「後藤家の食卓」による、「石巻のカキをみんなで食べましょうパーティ」(正式名称ないようで...ひどいタイトル付けはお許し下さい)。会場に並んだ料理は、カキの炊き込みごはん、カキのシチュー、カキのオリーブオイル漬け、などなど。どれも素晴らしく美味しい料理でした。
同プロジェクトの中心で活動しているのが「asobot(アソボット)」という会社でクリエイティブディレクターを務める近藤ナオさん。自身も石巻出身で、震災後、かろうじて残った家と船を頼りにカキ漁を続ける後藤さん一家と協力し、現在はウェブサイトでの発注から全国の食卓へとダイレクトでカキを直送する試みを行っています。
風評被害や仲買人の不在、さらには現地の漁師の方々のモチベーションなど、いまだに多くの問題を抱えている石巻のカキ漁。「また彼らが漁をしに海へ出て行けるようになるまで、本当の復興とは言えないと思うんです」。石巻の現状を交えながらそう話す近藤さん。一筋縄ではいかないのはみんなが理解していることではありますが、それでも少しずつ、諦めずに進んでいくしかないな、と改めて感じました。
まずは各個人がこういった活動を知ることがスタートかと。「後藤家の食卓」では、手頃な値段で良質なカキを購入することができます。新しい出会いの季節、友人宅や同僚宅に集まってカキパーティ、なんていうのも、いつもと違った感じで楽しいのではないでしょうか。
シーズンが終わる5月までは販売しているとのこと。小さなことかもしれませんが、みんなで美味しくカキを食べることで復興支援に対する何かしらのアクションになる。良いじゃないですか!
というわけで、みなさんおいしいカキはこちらから!
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