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Gunosyと情報収集の未来。

2012.06.26

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以前、とある方とお話をしていた際に「ネット上の情報はやがて、個人が自由に編集した1冊の雑誌のなかに集積される時代になっていく」というようなことを仰っていました。


つまり、私たちが何か情報を得たいと思う時、どこかブックマークしているサイトを訪れるのではなく、自分の趣味嗜好のもとに編集された、様々なメディアのコンテンツ(ページ)が集積する自分だけのサイト(雑誌)を開く、という時代が近いうちにやってくるのだ、と。


なかなか最初は具体的なイメージができませんでしたが、最近話題の「Gunosy」というサービスが、限り無くその初期のモデルに近いのではないかと思ったわけです。


この「Gunosy」は、TwitterやFacebookといった自分の日々のアクティビティから、アルゴリズムによってネット上に落ちている記事を抽出してお知らせしてくれるキュレーションサービス。


簡単に言うと、自分の興味関心をコンピューターが分析・判断し、そこに紐づく情報やニュースを1日1回メールで届けてくれるというものです。送られてくるニュースの本数もこちらで調整可能なうえ、使う期間が長ければ長いほど解析の精度も高まっていくというのだから有り難い。


詳しい利点やその他サービス(RSSやTumblrなど)との違い、開発の経緯などはこちらの記事をお読みいただけるとよく理解できるかと。


冒頭の話に戻ると、私たちは日々の生活のなかで意識的に様々な情報を取捨選択しているわけですが(Yahoo!で天気を調べたり、フイナムでファッション情報を調べたり、というような)、その一連のプロセスがすべて無意識の「編集」行為となって自分だけの雑誌を作り上げる、という様な解釈をすれば、先の方が言わんとしていることが納得できるように思うのです。


で、Gunosyの場合はニュースに特化している&毎日届けられるという点から考えると、その新聞版にあたるといったところでしょうか。TwitterやFacebookのアクティビティからのみ判断されるという点では、サービスとしてまだまだ未熟なのかもしれませんが、今後の発展を楽しみにしばらく利用してみようかなと思います。


それぞれのWEBサイトにはコンセプトや方向性、デザインや演出、ユーザビリティといった、いわゆるコンテンツ以外の構成要素が多分にありますが、それらすら嗜好として無意識に吸い上げられ、最適化されていったとしたら...個人が自分のためだけのウェブマガジンを所有する、なんていう日も近いのかなぁなんて思ったりします。


川田

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