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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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終戦記念日。

2007.08.16

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最近、洋服屋のブログのくせに「戦争ネタ」を書きすぎかなと思っていたので、しばらくは控えようかと思っていたんですが。
昨日、8月15日が終戦記念日だった為、TV、雑誌など多くの媒体で「大東亜戦争(あえてこう呼びます。)」が取り上げられており、それらを見てたら一つだけ書かなきゃなと思いまして。

さて、皆さんは先日の久間失言についてどう思いましたか?
僕ははっきり言って「しょうがない。」と思います。
といっても原爆を落とされた事がしょうがないのでなく、世間一般の日本人がそう思ってしまう事、「しょうがないと思ってしまってもしょうがない。」と思うんです。(無論それでも日本の国務大臣が口にしてはいけない言葉だとは思いますが。)
なんだか意味不明な文体になってしまいましたが、事の経緯を簡単にまとめると。

日本が、アメリカを初めとする連合国に降伏するきっかけとなった「ポツダム宣言」ですが。
これの草案には元々「日本の国体は護持する」旨(つまり戦後も天皇制が守られるという事。)が書かれており、連合国の連名にソ連の名も入っていたんです。
しかしその後、日本に提出される際にはそれらが削除されていました。
まず初めの「国体護持」についてですが、もしもこの宣言でそれを確約してしまうと日本がこの宣言を受諾、すぐさま降伏してしまう恐れがあった為にアメリカによって消されたと言われています。(現に当時の日本政府の最大の懸念は正にこの「国体護持」で、それが確約されていなかった為に受諾までに時間がかかったという事実が。)
また当時、日本はソ連に対して対連合国との和平の仲介を打診しており(この時点ではまだ日本とソ連は開戦していません。)、もしもこの宣言にソ連の署名も入っていた場合、日本側にそれ(ソ連を介しての和平。)が不可能だという事が露呈して早期降伏されてしまう恐れがあった為、上と同じくアメリカによってソ連の名が消されたと言われています。
結局はアメリカが日本に降伏をさせない為に色々と手をまわしていたという事です。(まあ他にも原爆実験成功のタイミング、ソ連参戦のタイミングなど色々な要素があり、それらを細かく書いたらきりがないので、気になる方は自分で調べてみて下さい。)

その理由はただひとつ。「日本に原爆を落とす為。」としか考えられません。
莫大な予算(税金)を費やして成功させた「マンハッタン計画」です。もちろん実際に投下しなければデータは取れませんし、税金を負担したアメリカ国民の反発も予想されます。また戦後のソ連、中国を初めとする共産圏に対する牽制の意味もあったでしょう。
しかも相手は日本人(黄色人種)です。アメリカ国内でもまだ黒人等の有色人種が差別されていた時代、被爆した一般市民に対する良心の呵責も「黄色人種だから。」という理由でかき消されたのでしょう。
僕はこの「原爆投下」以前の、「東京大空襲」に代表される、軍関連施設以外の住宅地への無差別爆撃だってどう考えても重大な戦争犯罪だと思っています。
もちろん60年以上前の戦争での戦時下の話です。現在の戦争とはモラルの違い等もあり、裁判等で裁けるような簡単な問題ではなかったとは思います。(もちろん日本側にも「捕虜虐待」、「投降兵の虐殺」等の戦争犯罪が存在していた事は事実だと思います。)

しかし戦後のGHQによるプロパガンダ、洗脳教育によってこれらの戦争犯罪を糾弾するチャンスを失ってしまい(逆に日本側の犯罪は一方的な「東京裁判」によって裁かれ、多くの冤罪被害を含んだ多数の日本人が処刑されています。)、「日本が侵略戦争を始めたんだから何をされてもしょうがなかった。」という現在の自虐史に繋がっているのは間違いありません。
僕はその後のヴェトナム戦争における「枯葉剤」や湾岸戦争等における「劣化ウラン弾」などの非人道的兵器をいまだにアメリカ軍が使用している件についても、日本政府が戦後、これら「原爆投下」「無差別爆撃」などのアメリカによる戦争犯罪に対し、正式に抗議しなかった事に多少の責任があるんじゃないかと思っています。

これらを踏まえても皆さんはまだ「原爆投下はしょうがなかった。」と言えますか?
もちろん僕はその筋の専門家ではありません。上記した事柄は今まで僕が書籍、ニュースなどで得た知識であり、その全てが100%真実だといえる自信もありません。
でも何も知らずに「しょうがなかった。」では、戦争で亡くなった人たちに対し、あまりにも申し訳ないと思うんです。

Comments: 8

私も同感です。

こんにちは。
先日もコメントさせていただいたSです。

私は大臣の発言とは別に「しょうがない」と考えてしまう人が
存在するのは当然だと思います。
GHQから始まり、左翼系マスコミ、日教組など
偏った歴史観を植えつけられてしまった人は「しょうがない」と考えるでしょう。
自虐的になるように洗脳されてしまっているので。

自分から情報を取りに行かないと
本当の歴史がいまだに分からない状態が続いていると思います。
どれだけ日本人一人一人が知ろうとするかが大切で
感情的に「アメリカは悪い」「アメリカが嫌い」などと
片付けるのはあまりに短絡的だと思います。

私自身、アメリカ製の物が好きですし
チーズバーガーもコーラも大好きです。
文化に罪はないと思っています。

8月15日に靖国神社に行って参りました。
特に騒ぎなどはなく、街宣車や怖い人もいませんでした。
一般の普通の人がほとんどです。
(ちなみに白人の方も多く見かけました)
靖国参拝=過激な右翼という図式が
いかに大げさに作られたものなのかと実感しました。
来年も行こうと思っています。
(この日くらいはアメリカ製の物は身につけないようにしようとしたのですが難しいですね...)

あと、普段はただの古着好きなので
別に変わった人間ではありませんので。(笑)
たまにお店にもお邪魔させていただいております...。

Gotaさん、Sさん、コメントありがとうございます。
こういうネタって「読んでくれてる人にとっておもしろいのかな?」なんて思いながら書いているんで、感想をいただけるととても嬉しいです。
しかも僕もSさんと同じように「他人から変な(危ない?)ヤツ」だと思われそうな気がして....
コレもおかしな風潮ですよね。
自国の歴史に興味がを持つ事が「普通じゃない」と思われるこの空気。
このままじゃ「美しい国」になんかなれるわけないよって思ってしまいます。

そうなんです。
僕自身も別に右翼でも何でもなくごく普通の考え方をしている日本人だと思っています。
異常に左巻きな世間が逆に不思議でたまりません。

個人的にフラワーサイケの流れが好きで
リュックにピースなワッペンを縫い付けておりますが
真ん中には日章旗を貼ってます。

アメリカなら星条旗は普通だと思うので
それを日本人としてアレンジしているだけなんですが
けっこう反応があります。
「どうしたの?」とか「暴走族じゃないんだから」とか。
これも不思議ですね。

冬場になればG1もN1も着るので
ノンポリだとすら思っているのですが。

私は毎年、1人で靖国神社に参拝しに行っています。来年は一緒に行きましょう。宜しくお願いします。

本文読みました。
原爆が投下されるべくして投下されたのであれば、「しょうがない」わけがないと思いました。
こういう古着屋のブログも好きです。

私も原爆投下についてはとても複雑な思いです。私の祖父は被爆し亡くなり、祖母、父共に二次被爆しています。
広島、長崎合わせて一日で20万人弱の命が奪われた背景にある、一部の人間の利己主義や一方的に掲げた正義には憤りを感じます。
原爆投下はソ連の軍事力に対する警戒の為に落としたという事も一部あるようですね。どんな理由があってもこんな非人道的殺戮兵器は許されないと思います。
きっと久間さんの言った発言の裏には色々な政治的背景があるのかも知れませんが、それでもあの発言はしょうがないとは思えないですね。
クリ君のような事が書ける人は希少だと思います。私もこういうブログも好きですよ。

フジタさん、Noriさん、コメントありがとうございます。
予想外に多くの反響をいただき僕もビックリしましたが、やはり皆さんもこういった問題に関心は持ってるんですね。
それと、靖国参拝のお誘いをくれたGota君は実は僕の友達でした。
危ない人ではありませんので、皆さんご安心を(笑)。

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