I did not join army. - クリちゃんがイクッ。（栗原道彦）

こないだの出張時に起きた出来事。

ある地方都市でスリフト回りをしていた時、ふと"ARMY" と壁に書いてある建物が視界に入ったので「ARMY NAVY STORE」（米軍払い下げのデッド、中古の衣料品、雑貨などを売っている店。）かと思い、車を止めて入ってみようと思ったんですが。
ドアに手をかけた瞬間に違和感を覚え、ガラス越しに中を覗いてみると、どうやら店ではなく何かの事務所のよう。
すぐにドアを開けるのを止めその場を立ち去ったんですが、路駐していた車に辿り着こうとした瞬間。
後ろからデジタルデザートカモのＢＤＵに身を包んだＧＩが走って僕を追いかけてきたんです...
何事かと思い身構えると、普通に「何か用？」的なことを言われたので、アーミーネイビーストアと間違えた旨を彼に説明すると、「もしもアーミーに興味があるんだったら...」とか言いながら、胸元のポケットから名刺を取り出し僕に渡そうと。
それでハッと気づいたんですが、その街にはけっこうデカいアーミーの基地があり、そのビルはアーミーのリクルーティングオフィスだったんです。
なので、僕がアメリカの市民権を持っていない（アーミーに入るのには、確かアメリカの市民権を持ってないとダメなはず。）ことを告げると、彼は残念そうに事務所に帰っていきました。

そんな出来事があり思い出したのが、その前の出張時、LAの空港の外でたまたま近くにいたメキシカンのＧＩにタバコの火を借りたついでに少し話をした事。
彼は勤務地のクウェートから休暇でＬＡに帰ってきたところで、アーミーとの2年間の契約を満了し除隊しようとしたらしいんですが、人手不足のために上官から残留、再契約を懇願され、その見返りに2週間の休暇をもらえたそう。
イラク戦争が一応の終結を迎えたとはいえ、いまだに局地的な戦闘が続き、すでに数千人の犠牲者(米軍だけで）が出ているだけあって、やはり軍に志願する若者はあまりいない模様。
どうやら米軍はかなりの人手不足に悩んでいるようですね。

普段、古着の仕入れをしている時には、あまりというかまったく気になりませんが、改めてこの国は今も戦争をしている当事国なんだということを思い出しました。