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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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色バリエ その2。

2009.06.01

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先日のLLビーンネタに続き、本日もスニーカーの「色バリエ」ネタ第二弾。
今回は、根強いファンも多いアディダスの島系(スエードのカジュアルシューズ。)シリーズの中でも一番メジャーなスタイルのモデル君たちのご紹介を。

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<adidas TOBACCO "MADE IN FRANCE" SIZE: 9 ¥15,540>
アディダスが70~80年代にかけての長いスパンで生産、販売していたコチラの「タバコ」ですが、その中でも一番よく目にするのがコチラのライトブラウンのモノ。
同シリーズの中でも「ハワイ」、「ビーチ」、「サハラ」など、この「タバコ」とよく似たスタイルのモデルは他にも多数ありますが、今回は「同型の色バリエ縛り」だけでひとネタいかせていただきます。

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<adidas TOBACCO "MADE IN FRANCE" (筆者私物)>
コチラも上と同じく「タバコ」なんですが、同モデルの色バリエで80年代に生産された希少なネイビーカラー。
他に「タバコ」と同型でブルーの「タヒチ」というモデルも存在するんですが、ソチラのほうが色目が明るく、またタンにはしっかりとモデル名が表記されています。
ただコチラのネイビーは「タバコ」の中でも80年代後半頃に生産された後期バージョンなので、タンにモデル名が表記されていないんです。
そのため、この子を今まで「タヒチ」のカラーバリエだと勘違いされていた方もいらっしゃるかも知れませんね。(過去にこの子の箱付きデッドを確認していますので、コチラは間違いなく「タバコ」です。)

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<adidas TOBACCO "MADE IN HUNGURY" (筆者私物)>
コチラもまたまた同じ「タバコ」ですが、これまた更に珍しいマルーンカラー。
更にこの子は定番の「フランスメイド」ではなく「タバコ」ではあまりお目にかかることのない「ハンガリーメイド」で、やはりタンにモデル名が入らない80年代製のモノ。
ただインソールに貼られているシールから、このカラーリングも「タバコ」だということが確認出来ました。
ちなみにハンガリーは80年代の一時期、スーパースターなど他のモデルも生産していましたね。

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<adidas RIVIERA "MADE IN FRANCE" DEAD STOCK, SIZE: 10 ¥31,290>
2足続いて私物の紹介(自慢?)をしてしまいましたが、コチラはちゃんと弊社の商品です(笑)。
この子も「タバコ」と全く同型ですが、「タバコ」よりも薄めのカラーリングでモデル名は「リビエラ」。
先程も軽く触れましたが、当時のアディダスはこのように同じスタイルでも色バリエによってモデル名を分けるという、実にメンドクサイことをやっていた訳ですね。

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<adidas SARATOGA GREY "MADE IN FRANCE" SIZE: 8 1/2 要リペアのため価格未定>
この子も同型の色バリエで、グレーバージョンの「サラトガ・グレー」。
これまた紛らわしいんですが、同じ「サラトガ」ネームで別カラーの「サラトガ・サンド」というモデルもありまして、ソチラは「リビエラ」より若干薄い色目のボディーに同色の3本ラインとなっております。

多分、ここまで読んでいただいてチンプンカンプンになっている方がほとんどだと思います。
そんな方は下図を参照、頑張って覚えて下さい(ウソ。)。

タバコその1:ライトブラウン X ライトブラウン
タバコその2:ネイビー X ネイビー
タバコその3:マルーン X マルーン
リビエラ:ベージュ X ライトブラウン
サラトガ・サンド:サンド X サンド
サラトガ・グレー:グレー X グレー
タヒチその1:ネイビー X ブルー
タヒチその2:ライトブルー X ブルー
注)アッパー X 3本ライン

またこの他にも「AS800」という「タバコ」と全く同型のモデルもあり、ソチラは「AS800/1」、「AS800/2」、「AS800/3」。。。と、8色(確か。)展開で、カラーリングによりモデル名末尾の数字が変わるという一風変わったネーミングスタイル。
昔どこかで聞いた話によると、この「AS」シリーズは当時('82年~'98年)の日本代理店だった「デサント」がアディダス本国にカラー別注したモデルのようで、他にも「サモア」と同型の「AS500」など数型のモデルをリリースしていました。
ちなみに中には「タバコ」と全く同色のモノも存在し、ソチラは「AS800/2」で、確か「AS800/1」が上述の「リビエラ」カラーだったと思います。(スイマセン、後は分かりません。。。)
また本国企画では存在しない(はず。)ライトグリーンなどのカラーも存在し、その子は僕もいまだ熱烈捜索中です。
しかし、ライトグリーンなど本国で未展開のカラーを別注するのは分かりますが、何故わざわざ「タバコ」、「リビエラ」などと同色のモノも別注でオーダーしたんでしょうか?
「80年代当時、日本にはアディダスの代理店が2つあり、一方の他社との差別化を計るためにデサントが企画したシリーズだった。」という噂を過去に聞いたことがありますが、それでも「タバコ」、「リビエラ」などと全く同色のモノをオーダーするメリットはあまりないような気がします。。。
それか他に考えられるのは「日本人の足型に合うラストに改良した別注企画。」といったところでしょうか?
ただ僕も過去に所有していた「AS800」はすでに手放してしまっているのではっきりと覚えていませんが、履き心地は確か「タバコ」も「AS800」」も全く一緒だったような気が。。。
なので恐らく前者の説のほうが有力だと思うんですが、もしも真相をご存知の方がいらっしゃいましたら是非コメントください。宜しくお願い致します!

最後まで読んでくださった方、こんなマニアックな話に最後までお付き合いいただき、誠に有り難うございました。ハイ。

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