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着れない(?)シャツ2枚。
2010.07.11
本日は、僕の主観では「着用にはあまり向いていないけど非常に良いシャツ」を2枚ご紹介します。
<'62 REIS "USMA" PAJAMA TOP W/GROUP EFFORTS, SIZE: A(SMALL), ¥20,790>
まずは「USMA(アメリカ陸軍士官学校)」のパジャマシャツで、このシャツの持ち主が同校を卒業する際に級友によって寄せ書きされたモノ。
首元には1885年創業の老舗メーカー「REIS」社のタグが付くのみでカデットストアのタグはありませんが、ボディーの「グレーXイエローXブラック」いうUSMAカラーから推測し、恐らく「REIS」社がオーダーを受けて生産、同校のカデットストアで販売されていたモノだと思います。
ボディー右胸に付く「USCC」パッチは、「CORPS OF CADETS(士官候補生団)」の中でも優秀な成績を上げて表彰された生徒だけに贈られたモノだそうです。
ご覧のようにボディー全面に級友からの寄せ書きがされています。
描かれている内容からこのシャツの持ち主は62年卒業、テキサス州出身の士官候補生だったようですね。
コレを街中で着れる人はかなりのツワモノだと思いますが、一応、表記はA(パジャマサイズでS)で僕でギリギリ着れるくらいのサイズ感です。
<1902~ "ARROW" BACK OPENING STYLE DRESS SHIRT, SIZE:14 1/2 33, ¥15,540>
続いては着用には更に向いていないであろう「ARROW」ブランドのドレスシャツ。セパレートカラー(カラーは欠品。)で後ろ開きというあからさまに古い匂いがムンムンな一品です。
首元にこれまた古そうなタグが付いており、コチラはブランド名と共に「CLUETT, PEABODY & Co. INC.」という会社名も記載されています。
資料によると、この会社は別名称で1851年に創業、1899年から上述の会社名に改称しているので、このシャツも1899年以降、ディテール等から推測して20世紀初頭頃に作られたモノではないかと思います。
ちなみにこの「ARROW」ブランド、現在は「VAN HEUSEN」のメーカーがライセンスを取得して生産しているそうです。
またフロントウエスト部分に「ネック14 1/2、スリーブ33」と表記されており、着用するには非常に良いサイズなんですが。。。
ご覧の通り、コンディションは全体にシミ&数か所に小穴があります。
見た感じ、触った感じでは生地自体は劣化していないようですが、僕には怖くてコイツを洗濯、漂白することは出来ませんでした。
が、このシャツを売ってくれたおばちゃんがすでに恐る恐る手洗いしてくれたとのことなので、現状でも特に汚くはありませんのでご安心を。
ちなみに彼女はコレを20年代頃から放置されていた古い家のエステート(?)セールで見つけたそうなんですが、残念なことにメンズはコレ一枚だけで残りは全て腐ったレディースの山だったとのことでした。。。
僕個人的にはどちらのシャツも、アートピース、もしくは資料としてご購入いただければと思います。ハイ。
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