蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
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『The Nanny Diaries』
2010.02.14
『わたしがクマにキレたワケ』The Nanny Diaries
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ
主演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、ポール・ジアマッティ、 アリシア・キーズ、クリス・エヴァンス
ポスターのふてくされたスカーレット・ヨハンソンの表情を見てこれは彼女のコメディエンヌとしての価値を楽しめる...と楽しみにしていました。レンタルリリースされていたのでチェック。
大学を卒業しエリートを夢見て大手投資銀行へ就職しようと面接へ。「あなたを一言で簡潔に表現して」という簡単な質問に窮したことから、実は自分自身のことをわかっていなかったと気づくアニー(スカーレット)。たんなる名前の聞き間違いからナニー(ベビーシッター)としてマンハッタン・アッパーイーストサイドの家庭に雇われることを承諾してしまう...自分を探すために観察者としてX夫妻の家庭とその子育てにトライしてみようとするのだが...。
自然史博物館(『Night at Museum』風イントロ)のジオラマ仕立てでマンハッタンの住人たちをカテゴライズしようと空想する演出とか、コメディタッチの軽いお話と思っていたらなかなかしゃれた演出の数々にウキウキしてしまいました。
『メリー・ポピンズ』へのオマージュで赤い傘が出てきますが、他にも「もっとも長い単語は?」と子供に聞かれて"スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス"とこたえたり( ^ω^)
才能と可能性は持ち合わせているがさて何をしたいのか当の自分がはっきりしない...そんな若いころの焦燥感とその成長を描いたものですが、わたしとしてはこどもが親に持つ・もちろん親が子供にもつ無償の愛を忘れたX夫妻が代表するセレブ家庭への見事な逆転パンチの一幕が気に入りました。
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