『BAG OF BONES』 - 蛍雪ジェダイ（森山真司）

『骨の袋』-BAG OF BONES
スティーヴン・キング著
ようやく『不眠症』も読み終わって、さて次に...と考えて手に取ったのがこの『骨の袋』。
ただ単に読んでなかったな...という理由だったのですが、知らずに手にした幸運というか、冒頭、デリーでのエピソードには『不眠症』の主人公だったラルフは出てくるし、久々に読むキングのゴースト・ホラーに最初からトップギアです。

マイク・ヌーナンはベストセラーとまではいかないまでもある程度の成功も収めた作家。突然失った最愛の妻...喪失の痛手から突然とまる創作の手、妻が愛した別荘"セーラ・ラフス"にもう一度でかけて経験する不思議な体験...。

デュ・モーリアの『レベッカ』《ゆうべ、わたしはまた〈マンダレイ〉に行った夢を見た》や出版業界の裏側からみたクランシーやディーン・クーンツ、トマス・ハリスなどの大御所との比較などミステリー好きならおなじみのモチーフも出てきてキングが現代の作家である楽しみを十二分に味わえます。

まぁ2週間の返却期限なのに上下一気に借りちゃったし、さらに分厚いジョン・バクスター著による『ジョージ･ルーカス-A　Biography』なんて本もあわせて3冊借りちゃったので、これはのんびりしていられないって感じ...。秋の読書なんでしょうか？しばらく自宅で映画も観ていられないデス