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TIMBUK2 LABORATORY~ティンバック2を知る為の3ステップ~

2014.06.17

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メッセンジャーカテゴリーにおいて米国市場シェア率No.1を誇るのが、この〈ティンバック2〉。デザインとタフネス、スムーズなクロスストラップなどの機能を集約した逸品をリリースし続けるバッグブランドです。アメリカのメッセンジャーカルチャーの礎である〈ティンバック2〉の歴史と魅力に触れ、〈ティンバック2〉のこれまでとこれからについてわかりやすくご紹介します。

Edit_Yuji Nakata
Illust_Sarika Toriumi

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歴史をおさらい。
1989年に誕生して以来、サンフランシスコのメッセンジャーカルチャーを支えてきたバッグブランド〈ティンバック2(Timbuk2)〉をご存知でしょうか?
あるいは、そのモデルとなるのが古着市場でもカルト的な人気を誇る〈Zo Bag(ゾー バッグ)〉だったということまで知っている人は、そう多くないかもしれません。
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そもそもメッセンジャーバッグとは、ニューヨークのグローブ・キャンバス(Globe Canvas)氏、別名デ・マルティーニ(De Martini)によって、デザインされたショルダーバッグが起源とされています。当初は、電話会社の電気工事作業員のために強度と利便性を備えた、いわゆる機能に特化したバッグとして考案されました。
不安定な足場でもスムーズに作業するため、容易に工具を取り出すことのできるバッグは必要不可欠であり、それを叶えるバッグはエポックメイキングなプロダクトだったといえます。
その後、サンフランシスコのバイクメッセンジャーだったロブ・ハニーカット(Rob Honeycutt)が、わずか200ドルの初期費用から、黒地のハンドルバーバッグ(自転車のハンドル部に括り付けるバッグ)を50個だけ生産し、"The Freewheel"というお店で販売を開始しました。
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その間もロブ・ハニーカットはバイクメッセンジャーとして働いており、当時バイクメッセンジャーでありアーティストとしての顔を持っていたエリック・ゾー(Eric Zo)の「ZOBags」を愛用していました。
「ZOBags」は、エリック・ゾーが1984年にメッセンジャーの友人のために制作を始めたメッセンジャーバッグです。父親もサイクルショップを経営していたこともあり、メッセンジャーにとって必要なバッグがどんなモノなのかを正確に把握していたことと、クリエイターとしての才能が、そのバッグにはいかんなく発揮されていました。
また、世界中のメッセンジャーが「ZOBags」の斬新な1ピース構造に注目し、ロブ・ハニーカット自身も「ZOBags」を丹念に研究していました。
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Scumbagsの1ピース構造のメッセンジャーバッグ。
ロブ・ハニーカットはそのバッグにさらなる可能性を感じ、間もなくしてメッセンジャーバッグを制作。初回コレクションを「The Freewheel」と、自身が立ち上げたメッセンジャーバッグの会社〈Scumbags〉で本格的に販売を開始したのです。
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ScumbagsからTimbuk2へブランド変更した際のファーストモデル。
その一年後、ブランド名の持つアイデンティティ、そして信頼性について疑問を感じるようになりました。そして〈Scumbags〉を、サハラ砂漠の通商路において重要な中継地であり、様々な伝説や物語を持つアフリカの街Timbuktu(トンブクトゥ)と、ロブ・ハニーカットが敬愛したインディーズバンド「Timbuk3」の名前から取った〈Timbuk2〉に変更し、それが現在まで続いているわけです。
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名前の由来はこんな感じ。
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