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石井陽介
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山本博史
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脇山修平
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加藤誓也
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須藤結理
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阪口和暉

巴里に扇子。
PFWでパリに来ています。連日35℃以上のなか25,000歩以上を歩くという、武者修行のような日々を送っています。しかもこの街にはエアコンというものがほとんど存在しないので、どこに行っても地獄そのもの。扇子と手拭いでなんとかしのいでいます。いにしえから伝わる日本の便利グッズですが、改めてこのふたつのポテンシャルの高さに気付かされました。特に扇子。カジュアルに使える洒落たデザインのものがあれば流行るんじゃないかなあ。






MOUNTAIN RESEARCH
マウンテンリサーチのマウンテンハット


麦わらの山。
個人的にも好きでよく被っている〈マウンテンリサーチ〉の名作マウンテンハットの、まさかの麦わら帽子バージョン。柔らかくて繊細なラフィアを素材に用いながらも、山脈のように見える凸凹したクラウンや、大きく反り上がったブリムも完全に再現。そのうえ直接肌が触れる内側の汗止めスウェットバンドはジップで簡単に取り外せるので洗濯もできちゃいます。見た目、機能ともに非常に手の込んだつくりですが、内タグの製造メイカーの名前を見て納得、ハットメイカー〈キジマ
タカユキ〉によるものでした。ボリューム満点でインパクトも十分!
これさえあれば夏の味気ないスタイリングともオサラバってなわけです。余談ですが、PFWでこのハットを被っていたら、多くの方から「それどこの?」って聞かれました。気分がよかったのは、ここだけの話です。
¥30,800
…..リサーチジェネラルストア
03-3464-6376
sett.co.jp

SOUTH2 WEST8
サウス2 ウエスト8のメッシュシャツ

夏はメッシュ。
〈サウス2
ウエスト8〉から毎年柄替えでリリースされている定番のメッシュシャツ。実はこれまでまったくのノーマークだったのですが、去年のフジロックで知り合いが着ているのを見て「めちゃくちゃいいじゃん!」となり、真似をした次第です。長袖とはいえメッシュ素材だから涼しいのは言うまでもなく、肌を直射日光から守るほか、防虫加工も施されているから虫除けとしても活躍。試しにカモ柄をゲットし、釣りやキャンプで試してみたらあまりに調子がよかったので、ベージュの方も追加購入しました。超個人的な尺度ではありますが、夏のアウトドア最強の一着と断言できます。透け感があるからレイヤードも楽しめるし、裾はドローコードで絞れるようになっているので、着方が工夫できるのもポイント高し!
各¥30,800
サウス2 ウエスト8
011-280-7577
www.nepenthes.co.jp

WOOLRICH OUTDOOR LABEL
ウールリッチ アウトドアレーベルのリネンシャツ

長袖リネンという選択肢。
いろいろ試しましたが、快適さを求めるなら、夏はリネンの長袖シャツに限ります。瞬間的な涼しさだけでいえばそりゃTシャツには敵いませんが、リネンは通気性もいいですし、長袖なら直射日光を避けれるうえ冷房対策にもなる。そもそも暑けりゃ袖を捲ればいいので、総合的に判断するとやはり夏はリネンの長袖シャツに軍配があがります。今年手に入れたのは、〈ウールリッチ
アウトドアレーベル〉のグランパシャツ。フレンチワークを彷彿とさせるクラシカルなデザインがまず好みだし、40番手の麻を使用した適度な生地の厚みは盛夏にもちょうどいい。両胸には大容量のナポレオンポケットを配しているので、収納力が高いのもポイント。身幅もゆったりとしているので身体にまとわりつくことなく、リラックスした着心地が楽しめます。あまりにも気に入ってしまい、ご覧のチェックと無地の2色をゲットしました。着込んで生地にシワが入ったその表情も、味わい深くてよいのです。
各¥44,000
ウールリッチ アウトドアレーベル
Instagram:@woolrich.outdoorlabel
www.woolrich.jp

KEEN × Hiking Patrol
キーン × ハイキングパトロールのサンダル

今年のフェスサンダル。
毎年、夏の野外フェス向けにサンダルを一足買い足すわけですが、デザインや履き心地、機能面等々を考慮すると、結局〈キーン〉に辿り着きます。というか夏フェスに限らず、外遊びのシューズはほとんど〈キーン〉。自分の足型に合うというのもありますが、とにかく安心感がハンパない。今回選んだのは新型の「ハイパーポート エイチツー サンダル」。言わずと知れた「ニューポート」のアップデートバージョンです。つま先に配したプロテクションや快適なフィット感はそのままに、EVAを増量した分厚いミッドソールによりクッション性が格段に向上。しかも軽い。これならフジロック3日間ビシバシ歩きまくっても安全かつ快適に過ごせそう。写真のカラーはノルウェー発のソーシャルメディア『ハイキングパトロール』の別注作。ビビッドな蛍光色は夏の強い日差しにぴったりだし、何より履くだけで楽しい気分にさせてくれる。夏フェスにこれ以上ない一足でしょ?
¥15,400

今年も野沢温泉へ。
かれこれ何年連続で走っているのだろう。今年も暑い海の日に行われる「The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉」に参加します。ちなみに距離は65kmをチョイス。とりあえず、ととけんで暑熱順化します。





SUUNTO
スントのスポーツウォッチ

ロングトレイルにも使える軽量ウォッチ。
トレイルランニングを始めてから長年愛用してきた〈スント〉の腕時計。フィンランドブランドならではの美しいプロダクトデザインに、優美なインターフェイスには惚れ惚れするし、名品・ベクターを彷彿とさせるタフな設計にはずっと憧れを抱いてきました。とはいえ職業柄、公平性を期すために他社の時計に浮気することもしばしば。そんななか久々に出戻りとして使っているのが、こちらの「スント
ラン」です。『ランナーのために設計された軽量スポーツウォッチ』と謳われた本作では、本体の重量はわずか36グラムとなり、手首にはフィット感に優れた布ストラップを採用。高い視認性を誇る高精細アモレッドディスプレイに、操作性の高い5つボタンのうちひとつをリューズタイプにすることで、スピーディなコントロールも可能にしてくれます。しかも、省電力モードで40時間というバッテリー性能も魅力的。これなら秋に控えたトレイルのロングレースの頼もしい相棒として活躍してくれそうです。
¥43,890
SUUNTO
apac.suunto.com

LUNA SANDALS
ルナサンダル×神山隆二のサンダル

ミニマムかつポップで、アーティスティック。
夏はたいがいビーサンを履いてます。最近ではフランス発のアウトドアメーカーのリカバリータイプ。これはこれで楽ではあるんだけど、思い立ったその瞬間に走り出せない煩わしさがあります。そこで目をつけたのが、ベアフットムーブメントを牽引する〈ルナサンダル〉と神山さんのコラボレーションモデル。ミニマリスト・トレイルサンダル「レトロ
オソ フラコ」がベースとなり、フットベッドに「RATFACE」を全面にプリント。履いてしまえばほとんど見えないんだけど、控え目過ぎるポップな主張が逆に好印象。アウトソールにはヴィブラム
メガグリップを合わせているので、山道だって安心して使えちゃいます。ミニマムかつポップで、アーティスティックな走れるサンダル。この夏は重宝しそうです。
¥17,050
LUNA SANDALS
lunasandals-jp.com

SAUCONY
サッカニーのスニーカー

テクニカルなディテールと上質な素材。
近年、着実に存在感を強めているブランドのひとつに挙げられるのが、アメリカの老舗〈サッカニー〉です。いわゆる厚底レーシングタイプの評価も上々で、渋谷には路面店をオープン。さらにはラグジュアリーなファッションカテゴリーとして「サッカニー
サイロ」を始動するなど、パフォーマンスからライフスタイルまで着実にカバーしてきています。そんな〈サッカニー〉のトレイルランニングシューズをモチーフにしたスニーカー「グリッドエックスウルトラエス」が登場。圧縮成型された二層構造のミッドソールに、通気性に優れたメッシュアッパーを合わせ、さらにフルグレインレザーで仕立てたクロージャーシステムをプラスし、アウトソールにはヴィブラム
メガグリップを搭載するなど、テクニカルなディテールと上質な素材を巧みにブレンドしています。まさにブランドの勢いを感じさせる意欲作。ちょっとした山行でチョイスするのは、多いにアリかなと。
¥35,200
SAUCONY
saucony.jp

Teva
テバのサンダル

ロードもトレイルも走れます。
山を走るときは、当然のようにトレイルランニングシューズを履いてきました。山を走るために設計にされているので、単純に快適だし、地面の凹凸から足(とくに指)を保護してくれるので安心感があります。でも、そんな固定観念をサクッと覆してきたのが、昨年発売された〈テバ〉の山を走れるサンダル「アベントレイル」シリーズです。今シーズンに登場した最新作「アベントレイル
アールツーティー」では、ロード・トゥ・トレイル仕様にアップデート。ミッドソールには軽量でクッション性に優れたLITE-COMF®を合わせ、アウトソールのラグの配置もロードや砂利道に対応するように変更することで、あらゆるフィールドで軽快な走り心地を実現。Wストラップシステムによるアッパーにはネオプレーンメッシュを合わせることで、足になじみながら繊細なフィット感の調整を可能にしてくれます。もちろんつま先への不安は残るものの、シューズとは異なる圧倒的な開放感はかけがえのないレベル。ぜひ、この夏は「アベントレイル」シリーズで、サンダルランニングを楽しんでみてください。
¥17,600
デッカーズジャパン
0120-710-844
jp.teva.com

さよならだけが人生だって。
住むときから聞いていたけれど、ようやくいまから10年ぐらい前に住んでいたボロアパートが取り壊された。友達とルームシェアしていた2階建てのその家は、元同居人がギリギリまで住んでいてくれて、よいできごとも、わるいできごとも、全部いい思い出です。さよなら、2-8-9!





HOUDINI
フーディニの半袖シャツ

快適な夏に向けて。
年を追うごとにTシャツが似合わなくなってきたように感じます。それでももちろん着るんですが、半袖シャツの出番が多くなってきたのも事実。〈フーディニ〉のこれは「ツリー
ポロシャツ」なんて名前ですが、いわゆる鹿の子のような編みではなく、平織りの生地というのがポイント。色味も含めて、〈フーディニ〉らしいどこか品のある仕上がりです。サラッと滑らかなさわり心地は再生繊維のテンセルによるもの。透湿性と速乾性も兼ね備えていて、プルオーバーらしいゆとりのあるフィット感も相まり、汗ばむ夏にうれしいつくりです。しかも、完全に再生可能な資源かつ生分解性がある循環型の生地ということで、EUエコラベルの認定も受けているのだとか。無理は禁物ですが、少しでも冷房などの電力使用も抑えなくてはと、心が動く一枚です。
各¥19,800
フルマークス
www.fullmarksstore.jp

BIRKENSTOCK
ビルケンシュトックのシューズ

ビルケンの靴といえばこれ。
このところレザーシューズが履きたい。でも、これから夏が待っているし、あまりにピリッとしたムードのモノは服と合わせづらいなと。そんなときに思い出したのが、今年の春に復活した〈ビルケンシュトック〉の「パサデナ」でした。90年代に生まれたこの靴、00年代ぐらいに履いていたのですが、ここ最近見ていなかったのでとても懐かしい気持ちになったんです。スニーカーでもなく、レザーシューズほどお堅く見えない。このバランスがいいんですよね。昔のモノよりもどこかスッキリしている気がして、ソールとアッパーのフォルムが気持ちスッキリしたのかな?と感じました。このおかげでよりパンツを選ばず履けそうな気がします。そしてやはり、「パサデナ」はスエード!
いい意味で気の抜けたムードが最高です。
各¥28,600
ビルケンシュトック
www.birkenstock.com

ビリヤニ大澤
大澤孝将『「ビリヤニ大澤」のフライパンビリヤニ』

6月はビリヤニ!
いまからちょうど3年前、「ビリヤニ大澤」を取材しました。いまだにSNSで取り上げていただくことも多く、やってよかったとしみじみ思う企画のひとつです。記事を読んでもらえれば分かるように、店主の大澤さんは大のビリヤニ好きで、お店のフードはビリヤニのみというこだわりよう。フワッとしながらもパラパラで、口に入れるととろけそうなほどエアリーなビリヤニは、スパイスが効いてめちゃくちゃうまい。ただ、気軽に予約を取れないのが難点で、自宅用や贈り物としてたまに通販を利用させてもらっています。そんな大澤さんが、家庭でおいしくつくれるフライパンビリヤニに焦点を当てた本を出すというなら買うしかありません。外で食べるときはマトン派なのですが、豚キムチとか、明太子とか、牛肉とごぼうとか、家ならではの味もありなんですね。いろいろと試してみたくなる、お腹が空きすぎる一冊です。
¥2,200
主婦と生活社
www.shufu.co.jp

mont-bell
モンベルのキャップ

祝50周年!
見かけるとついふらっと立ち寄ってしまう〈モンベル〉。でも、基本的に目立つところにあるモノを見るというよりは、季節的にあったらいいなというアイテムを探しに、店内奥へと行ってしまいます。久しぶりに入り口付近も見てみたら50周年の記念アイテムがあるじゃないですか。サイズ切れや売り切れが多いなか、思わず買ってしまったのがこのキャップです。創業当時のロゴデザインをフロントにあしらい、洗いをかけた風合いはなんともレトロ。スーベニア感があるといいますか、褒め言葉としてイナたい感じがツボなのです。しかも、この手のキャップには珍しく3サイズ展開というのにもびっくり。日焼けしたり、退色したりして、ヨレた姿も楽しみなのです。
各¥4,000
モンベル・カスタマー・サービス
06-6536-5740
www.montbell.jp

嬬恋の野菜。
毎年この季節になると、群馬県の嬬恋市に行っています。といっても特に何をするわけでもなく、山の奥の小さなコテージにただ引きこもるだけ。電波がないから携帯もほぼ使えないけど、かえってそれがよかったりもするんですよね。自分でも驚きなのですが、ここ数年は野菜の美味さにも気づけてきたので、今年は道の駅で大量に買い込んで慣れない料理にも挑戦してみようかと。求む、おすすめレシピ。





the A
ジ・エーのシャツ

オーセンティックの再定義。
日本が世界に誇るセレクトショップ「ビームス」の新たなプロジェクトとしてローンチされた「the A」。同プロジェクトでは、王道のアメリカンカジュアルを現代的な視点で再解釈し、伝統的な要素を継承しつつあらゆる面でアップデートが施された未来志向のアイテムを展開しています。これまで「ビームス」を陰で支えてきた工場や職人による確かな技術で仕立てられたジャケットやパンツ、バンダナなどが幅広くラインナップされていますが、今回ピックアップしたのは上品なインディゴチェックのシャツたち。どちらも上質なたたずまいが印象的で、年齢を問わずタイムレスに着用できるデザインが◎です。着れば着るほど味が出るので、自分だけの風合いに育ててみてはいかがでしょうか。
¥27,500
BEAMS HARAJUKU
03-3470-3947
beams.co.jp

Lotto
ロットのTシャツ

日本限定のニューコレクション。
個人的にも愛用している新生〈ロット〉のTシャツ。サラッとした着心地は猛暑日でも非常に快適で、遊び心が感じられるグラフィックも気に入っています。サッカーをしていたひとなら間違いなく一度は目にしたことがあるブランドだと思いますが、日本展開に際してリブランディングされてからはストリートでも活躍するアイテムが豊富に登場していて、その型数は1stシーズンとは思えないほど。夏こそ着たいサッカーユニフォームもカラーバリエーション豊富に制作されるなど、ブロークコアスタイルの流行に拍車をかける最高にクールなコレクションとなっているので、気になる方はブランドのInstagramもあわせてチェクしてみましょう。
¥6,600
URBAN RESEARCH
urban-research.jp

SILAS
サイラスのロングスリーブTシャツ

UK企画、再始動。
古きよきグラフィックとストリートマインドをくすぐるデザイン。本国企画のプロダクトの発売を控えていて、たびたびその動向を追っている〈サイラス〉からは、設立された年である“1998”とアイコニックな“Sマーク”が落とし込まれたロングスリーブTシャツをご紹介します。カラーはオレンジとネイビーの2色展開で、デザインソースは現地・ロンドンのとあるサーフショップなんだとか。素材には経年変化が楽しめるよう加工を施し、アクティブなシーンでもガシガシ着用できる逸品に仕上げられています。現在「Styles
DAIKANYAMA」では、本プロダクトを含むプレコレクションの販売が実施されているので、代官山に訪れた際はぜひとも店舗へ足を運んでみるべし。
¥13,200
SILAS
silasandmaria.com
Instagram:@silas

OWN
オウンのアイウェア

アジアン・オリジナル。
夏本番に備えて必ずゲットしておくべきなのは、一張羅にバッチリとフィットする粋なアイウェア。欧米ブランドが手がける重厚感のあるものもいいけど、日本人の輪郭にはなかなか大ぶりなものが多い気もします。そんなときは、2021年にスタートした日本発のアイウェアブランド〈オウン〉でとっておきの一本を探してみましょう。“アイウェアのステータスを上げる”というコンセプトのもと製作されたプロダクトは、日本をはじめとするアジアンカルチャーからインスピレーションを得たオリジナリティを楽しむことができます。そして、服との相性に重きを置いているだけあって、フレームタイプもカラーバリエーションもかなり多彩。数あるなかから自分に合うモデルを探すことができるので、初めてアイウェアを購入するという方にもおすすめです。以下のオフィシャルサイト内では、さまざまなアーティストやクリエイターへのインタビュー記事が定期的に公開されているので、こちらも要チェックです。
¥19,800
OWN
shop.ownone.jp

おすすめ。
最近『ロボットドリームズ』というアニメ映画を観ました。犬とロボットが主人公で、ありがちな出会いと別れ系かとたかをくくっていたら、その奥深さに驚かされました。出ている動物たちは一言も言葉を発さないうえにシンプルな顔立ちだから、感情表現は眉や目、口のちょっとした動きとその間(ま)のみ。なのに伝わるし、揺さぶられる。押し付けがましい結論を提示しないところもよかった。アニメ熱、再燃中です。





Gramicci
グラミチのジャケット

ジャケットもいいぞ。
クライマー界隈ではパンツが圧倒的な人気を誇る〈グラミチ〉ですが、数年前からクリエイティブディレクターにステファンが加わり、ブランドの可能性はさらに広がりました。その常識にとどまらないビジュアルづくりも注目が集まっていますが、個人的には〈グラミチ〉のトップスも毎シーズン楽しみのひとつ。グラフィックTシャツはアウトドアブランドらしからぬデザイン性に富んでいたりと、気になるものが多いのですが、今回はジャケットを。9オンスの麻キャンバスでつくられていて適度にタフです。ヴィテージへの敬愛を感じつつも、実はディテールは現代的。スタンドカラーと裾のドローコード、ダブルジップのおかげで着方は無限に広がります。しかも表面的な装飾が極力抑えられているから、合わせも気にせず適当に着れる。こういうのがなんだかんだで長く付き合うんだろうな。近々「マイナーグッド図鑑」でも取り上げるのでお見逃しなく。
各¥27,500
グラミチ
gramicci.jp

41世紀 for MEGANEROCK
メガネロック別注 41世紀のウエストポーチ

お腰につける小宇宙。
梅雨があければ軽アウターともお別れ。ウエストポーチの季節が到来します。服が薄くなると、個人的には手にも肩にもバッグを持ちたくないのでウエストポーチが最適解なんです。今シーズンはこれがびびっときました。「MEGANEROCK」の雨田さんが、D.I.Yレーベル〈41世紀〉に別注したこちら。メガネの幅ぐらいのコンパクトなバッグで、至極ミニマル。財布、スマホ、サングラス、リップ、夏の必需品がちょうど入ります。ポケットの素材はものによって異なり、いいアクセントになっています。リフレクターのジッパータブや回転バックルなど、ディテールも抜かりなし。要素は限られているけど、奥深い。やっぱりウエストポーチは小宇宙的でおもしろいですね。ひとまず、こちらの別注品をどうぞ。
各¥17,600
Playmountain
03-5775-6747

POLYPLOID
ポリプロイドのパンツ

“決まり手” はシルエット。
ブランドと自分の相性は、デザインはもちろん、身体のシルエットに馴染むかどうかでも決まると思うんです。その点で言えば、〈ポリプロイド〉は個人的にジャストフィット。以前購入したジャンプスーツは、まるでデニムのように日常使いしていました。今シーズン気になっているのは、新型のこちら。名前は「JUDO
PANTS」。その名の通り、柔道選手が着用しているようなパンツで、立体感のあるシルエットが特徴です。心地いい光沢を放つ素材は、イタリアのリモンタ社のリサイクルポリエステルで織られていて、PFCフリーのはっ水加工が施されています。軽くて通気性もよく、ナチュラルなシワ感が美しい。このうえなく都会向きのパンツです。〈ポリプロイド〉には、やはり毎シーズン一本取られてしまいますね。なんちって。
¥63,800

井上園子
井上園子のアナログレコード「ほころび」

恋だ。
信頼しているひとに教えてもらった映画や音楽はすぐに触れるタチです。井上園子さんの音楽もそんな経緯で聴きはじめたのですが、みるみるうちにハマり、YouTubeを見漁り、Spotifyを聴き漁り、たまらず静岡でやっていたライブに行ってしまいました。浜松にある20人キャパのバー「椰子屋」で行われたライブで、手の届く距離で歌う彼女を見ました。日常の一コマが切り出された歌詞はふしぎと懐かしく、フォーク・ロック・ブルース・カントリー・ブルーグラスなど彼女が触れてきた音楽が豊かに織り合う。伸びやかで軽やかな歌声は、こちらの緊張感や人見知りのバリアを突き破ってズドンと心に迫ってきます。沼にはまったわたしは、プレイヤーも持っていないというのにアナログを買う始末。恋のようなのめり込み方に自分でも引いてます。でも、井上園子のフィルターを通した世界をもっと聴きたい!
知りたい! 最後に、好きな曲をひとつ置いていきます。「人ばかりではないか」
¥6,600
bio.to/zpBzl7
info.inouesonoko@gmail.com

密かな楽しみ。
電話取りやコーヒーマシーンの清掃など、新人の仕事は多々あります。編集部がリースした服の返却回りもそのひとつ。一見大変そうなリース返却ですが、行った先の近くでランチをするのが密かな楽しみ。今月は、神宮2丁目で返却があったので「日常、」に行ってきました。ケイジャンソースのパスタ、おいしかったな。





ROTOTO
ロトトのフットバンド

サンダル革命。
6月中旬は暑い日が続き、今年初めてサンダルを履いた方も多いのではないでしょうか。ぼくもそのうちのひとり。足元が涼しくなるだけで、暑苦しさがだいぶ和らぎます。そんなサンダルですが、素足で履くと足裏の蒸れがどうしても気になってしまう。かといってその対策で靴下を履くのも、せっかくの開放感に蓋をしているようで本末転倒な感じがする。どうしたものかと毎年頭を悩ませるのですが、そんな悩みを解決してくれるアイテムを見つけました。それが、〈ロトト〉のフットバンド。コンセプトは、”素足で履くより快適に”。汗を吸収して足裏のベタつきを防いでくれるほか、ストラップによる擦れから足を保護してくれます。足首や指先は外に出ているので、開放感はそのまま、ストレスだけ軽減してくれる優れもの。カラーバリエーションも豊富で、シンプルになりがちな夏のコーディネートのアクセントになってくれそうです。
各¥1,760
ロトト
www.rototo.jp

MUJI Labo
ムジラボのリネンシルクシャツ

夏と財布の味方。
服を選ぶ基準は、シルエット、デザイン、ブランドなどさまざま。ただ、夏は少しでも快適に過ごすために生地を重視します。代謝がよくて暑がりなぼくにとって、通気性と吸放湿性は欲しいポイント。リネンがベースのものや、編み目が詰まっていなくてサラッと着られるものをよく選びます。今年はシンプルな開襟シャツを買い足そうとちょくちょく古着屋を覗いていたのですが、なかなか麻系の素材でサイズもデザインもハマる一着は見つからず。そんななか、〈ムジラボ〉の25年春夏シーズンはリネンにフォーカスしていると知り、見つけたのがこちらの開襟シャツ。素材はリネンとシルクの混紡。リネンらしい肌離れがよくサラッとした質感と、シルク由来の柔らかな風合いを兼ね備え、両素材のいいとこ取りをした仕上がりになっています。リラックスしたシルエットも、ピンクがかったグレーという絶妙なカラーもグッド。なにより、リネンシルクのシャツがアンダー1万円で買えるコスパのよさがいちばんの魅力です。
¥9,990
無印良品 銀座
03-3538-1311

Sud Sud Ouest
スドゥ・スドゥ・ウエストのトートバッグ

テニス欲再燃。
6月のパリと聞いて、フイナム読者のみなさんが思い浮かべることといえば、ファッションウィークでしょう。ただ、ぼくにとって同じくらい大事なのが、テニスの全仏オープン。決勝戦、観ましたか?
順当に駒を進めた第1、2シードによる激闘はファイナルセットまでもつれ込み、試合時間は同大会の決勝史上最長の5時間29分を記録。そんな見応えたっぷりの決勝にテニス欲を刺激され、先日の仕事終わりにテニスをしてきました。その際悩んだのが、テニス道具の持ち運び方。リュックにラケットを手持ちだと学生感が出てしまい、その格好で出社するのは小恥ずかしい。そこで、『アニー・ホール』のダイアン・キートンに倣い、大きいトートバッグを買おうと決意。目をつけたのは、1989年に創業し2020年に再始動したテニスウェアブランド〈スドゥ・スドゥ・ウエスト〉のもの。マチ幅はたっぷり18センチ取られており、ラケットにシューズ、ウェアや水筒まで、必要な道具はすべて収まります。牛革のハンドルが紳士淑女のスポーツらしい品のよさを漂わせ、そのたたずまいは言われなければスポーツブランドのものと分からないほど爽やか。ストラップは取り外し可能で、手持ち、肩掛けの2wayで使えるのもうれしいポイントです。
¥41,800
スドゥ・スドゥ・ウエスト
s2o-tennis.com

Pake®
パケのジッパーバッグ

よりどりみどり。
気温がぐんと上がった6月。夏の陽気に誘われ、伊豆へ行ったり、トレランをしたり、フェスに行ったりと、屋外で充実した週末を過ごしました。そのなかで欲しくなったのが、小物入れ。トレランの際に最低限の現金を入れておく用。山にコーヒー豆を持っていく用。虫除けや日焼け止め、消毒などのケアグッズをまとめておく用。モバイルバッテリーやコード類を入れる用など、その用途はさまざま。サイズ違いでいくつか持っていると便利だなと思いました。そこで選んだのが〈パケ〉のジッパーバッグ。豊富なサイズとカラーバリエーションから、用途や好みに合わせて選ぶことができます。デザイン性の高さはさることながら、機能性も申し分なし。防紫外線、防水、防塵といろんな外敵から中身を守ってくれます。上部に配された2つの穴に別売りのコードを通せば、サコッシュとして使用することも可能。海外旅行の際に、パスポートと航空券を入れておくなんて使い方もいいかもしれないですね。
右上、右下 ¥400 中央上 ¥600 左下 ¥800 左上 ¥400
パケ
pake.jp