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ランニングコミュニティとしてのスタイル。Case 02.トライングランニングクラブ
Style of Community with HOKA

ランニングコミュニティとしてのスタイル。
Case 02.トライングランニングクラブ

近年のランニングシーンにおいて重要なキーワードのひとつになっているコミュニティ。コミュニケーションがモチベーションを向上し、多様な情報共有が盛んに行われ、ストイックになりがちなランニングに新しいムーブメントを起こしています。そこで、注目を集めるコミュニティの主要メンバーに〈ホカ(HOKA)〉の最新モデルのトライオンを依頼。それが彼らのスタイルにどんな影響を及ぼすのか。コミュニティとスタイル、そしてランニングギアとの関係を、トレイルとロードの全2回に分け、それぞれの視点から探ります。ロードにフォーカスする今回は「トライングランニングクラブ」が登場。最新レーシングシューズ「ロケット X 3」と、どんなところに共鳴するのでしょう。

PROFILE

トライングランニングクラブ

[左上から時計回り]大谷遼太郎(TRYING RUNNING CLUB 代表)、山本ロバート公(大学生)、鎗田悠一(会社員)、志村一瑠(大学生)、山本まさみ(ヨガインストラクター / アパレル)、北村 茜(会社員)
箱根駅伝や実業団で活躍し、トライアスリートのキャリアも持つ大谷遼太郎を中心に、2023年9月に結成。東京・名古屋・大阪に拠点を構え、メンバー総数150名ほど。週1回の練習会でそれぞれが目標達成に向けたトレーニングを重ね、1ヶ月に2回ほど開催するイベントではメーカーとタッグを組むことも。誰でも参加できる週1回の朝ランも人気。
Instagram:@trying___club

それぞれが目標を達成するために。

―トライングを設立したきっかけを教えてください。

大谷: コロナ禍に部活動ができなくなった中高生のためにクラブチームを作って指導し始めたのが、トライングの前身。それまでぼくはトライアスロンでオリンピックを目指していて、走るのは得意だったけど、水泳と自転車で思うような成果を出せなかったんですよ。正直、ランニングはただ走るだけだと思っていたから、結果をうまく残せないひとの気持ちが分からなかった。でも、水泳と自転車でできないひとの気持ちを理解して、ランニングなら相手の立場になって教えられると思い、現在のトライングがスタートしました。

―少しでも速く走りたいなど、目標を持ったひとたちをサポートするためにチームを作ったと。

大谷: トライングは、真剣にランニングに取り組みたいひとのためのチーム。年齢やスピードを問わず、一生懸命なひとを尊敬し合う集団です。ランニングに熱量を持っていてファッションも好きなひとは、基本的に誰でもウェルカムです。

―どんな練習をしているんですか?

大谷: ショート・ミドル・ロングの3パターンに分けたインターバル走とか、ペース走や変化走や閾値走もやっています。季節によって少しずつトレーニングを変えていて、トレーニング効果が最大限に高まるようなメニューを組んでいるんですよ。AからDまで目標に応じてクラスを分け、その日のコンディションに合わせてメンバーが選べるようにしています。

まさみ: わたしはタイムが比較的ゆっくりなクラスでペーサーをやっているんですけど、みんなどんどん速くなっていくんですよ。難しいと思う練習でも声をかけるとみんな頑張ってついてきて、終わったあと笑顔になったりハイタッチをしたり、同じ目標を持った仲間同士で達成感を味わえるのが最高です。大会が終わったあと、目標達成しましたって連絡をもらうと、自分のことのように嬉しくなっちゃいます。

公: トライングのメンバーはガッツがあって、食らいついく精神力が強いと思います。それはきっと大谷さんの影響です。

志村: 大谷さんは、自分には真似できない強さや男気があって、みんながそれを尊敬してついて行っているところにチームのかっこよさがあると思います。自分もペーサーとして声をかけるんですけど、ぼく以上に大谷さんが声をかけると全体の士気が上がるんです。

鎗田: ぼくは陸上競技出身なので、練習は辛いイメージが強かった。トライングの練習もきついけど、みんなで楽しもうとする空気感があるんです。トライングに入って、改めてランニングの楽しさを感じています。

北村: 前はできなかった練習についていけるようになったり、きつめの設定のメニューをみんなでやりきれたりしたときは楽しいですね。練習の結果、走力がついて仲間とレースやトレイルを楽しむ機会が増えて、走っていてよかったと思えます。

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