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カルチャーを受け継ぐBILLY’S別注。ALL STAR LGCY VELVET HIと牧達弥が響き合う瞬間。
ALL STAR LGCY VELVET HI meets Tatsuya Maki

カルチャーを受け継ぐBILLY’S別注。ALL STAR LGCY VELVET HIと牧達弥が響き合う瞬間。

時代を超えて、多くのロックスターや文化人たちに愛され続けてきた〈コンバース(CONVERSE)〉の「オールスター」。そのオーセンティックなアイコンへの敬意を込めた「LGCY」シリーズが、幅広い世代の間で話題になっています。今回は、「ビリーズ(BILLY'S)」限定で発売される「ALL STAR LGCY VELVET HI」の新ビジュアルの撮影現場に潜入。モデルを務めたのは、王道のロックンロールスタイルをベースにさまざまな音楽のジャンルを縦横無尽に取り込み、進化を続ける「go!go!vanillas」のボーカル・牧達弥さん。そんな牧さんのファッションのルーツから、〈コンバース〉への想いまで、お話を伺いました。

  • Photo_Hiroki Oe
  • Styling_Kan Fuchigami
  • Hair&Make_Kazuma Kimura
  • Cinematograph_Hiroto Sawano
  • Text_Mikiko Ichitani
  • Edit_Daiki Yamazaki

ALL STAR LGCY VELVET HI
¥15,400

コンバースを代表するアイコンとして、1917年に登場した「ALL STAR」。バスケットボールからファッションへとシーンを広げた現在も、その普遍的スタイルは世界中で多くの人々に愛され続けています。今回の「ALL STAR LGCY VELVET HI」は、そんなブランドのレガシーをアーカイブから現代に蘇らせたフラッグシップモデルに、ベルベッドの色気を纏わせたビリーズの別注モデルです。

PROFILE

牧達弥

1989年、大分県出身。2013年のデビュー以降、ガレージやファンク、R&Bからカントリーまで、様々なジャンルを貪欲に取り込みながら自らのサウンドをアップデートし続けてきた4ピースバンド、go!go!vanillasのフロントマン。音楽ルーツへの深いリスペクトを持ちながらも変化を恐れず、さまざまなジャンルを取り込んで柔軟に生み出される楽曲の数々は、多くのリスナーを魅了している。4人の異なる個性がぶつかり合い、強烈なグルーヴを生み出すライヴも醍醐味。

かっこいいと素直に向き合って辿り着いた、ファッションの現在地。

— 最初に影響を受けたファッションシーンを教えてください。

最初に憧れたのは、2000年代のUKガレージロックリバイバルのシーン。ザ・リバティーンズというイギリスのバンドが出てきて、フロントマンのピート・ドハーティとカール・バラーのスタイリングがものすごくカッコ良かったんです。シルエットはとにかくタイトで、シングルのライダースやスーツをビシッと着て、ハットを合わせたりして。

— それは何歳くらい?

高校2年の頃だったと思います。当時はお金がなかったので、古着屋さんとかでそれっぽいやつを探して着たりしていました。周りでは全然流行ってなかったですけどね。

— 早熟な高校生だったんですね。

地元が大分ということもあり、周りの流行りとかなり差がありました。その頃からカバーバンドでアークティックモンキーズのコピーとかをしていましたが、全然刺さらないみたいな。それでも、僕はブリティッシュカルチャーにとにかく惹かれていて、音楽だけでなく映画やファッションもあの時代特有のモードなスタイルがかっこいいなと思っていました。

— そこが牧さんにとってのルーツになるんですね。今日のスタイリングも2000年代を彷彿とさせますが、当時のファッションは今見てもかっこいいですよね。

かっこいいものというのはずっと残るんですよね。50年代のエルヴィスからビートルズと、クラシックなロックカルチャーを順に見ていくと時代は回っている。昔の人たちがやりきったものを、自分の個性でミックスしていくことが今の時代のかっこよさだと思うので、その感覚は常に持っていたいなと思っています。

— 2000年代のUKロックシーンに始まり、ご自身のスタイルはどのように変化してきたと思いますか?

音楽と同じように、好奇心からいろんなものを取り入れてきた感覚があって。正統派のロックンロールだけでなく、ジャスティスのようにテクノやハウスといった電子音楽の要素をキャッチーに落とし込んでダンスロックとして表現したバンドからダフトパンクを知り、同じフランスのフェニックスにたどり着くみたいな。数珠つながりのように音楽やファッションの新しい出会いが広がっていきました。

— その時々で聴く音楽や当時のムードのようなものに柔軟に反応していくような感覚ですか?

東京に出てきたばかりの頃は、夏でも汗だくになるようなタイトなデニムを穿いて、足元は革靴を靴擦れしながら頑張って履いていたけれど、だんだんと自分自身にフィットするものを選ぶようになっていった気がします。周りにはファッションを仕事にしている友達も多くて、かっこいいブランドをやっている友達がいたらそれを着て、みたいな感じになってきたように思います。自分に根づいたカルチャーのなかから着る服を選ぶことが増えてきました。

— 最近の牧さんはファッションをどのように楽しんでいますか?

年齢とともにどんどん削ぎ落としていきますよね。前は大好きなバンドのジャケットやツアーのグラフィックが大きく描かれているようなバンドTとかを着るのが好きだったけれど、今は掠れすぎてバンドロゴもよく見えないくらいがちょうどいいなって思っています。

— 普段のお買い物で大事にしているポイントを教えてください。

試着したときに、シルエットが自分にマッチしているかが決め手です。いろいろ着てみて、デザイナーさんの描くものが自分とハマっているなと感じたら、一気に惚れ込んじゃう。音楽もファッションも気になったらとにかくディグって、バックボーンや思想を知っていくのが楽しい。小さい頃から人と同じではなく、音楽もブランドもなるべく自分でディグったものを愛したいという気持ちが強くあって、そこはずっと変わらないかもしれないです。