2_柴田紗希
PROFILE
モデルとして広告や雑誌に出演するほか、商品プロデュースやイベントなど多方面で活躍。近年は海外で希少民族の村を訪れたり、自身の畑で野菜を育てたりと“人を生きる“ことに注力している。愛称は“しばさき”。
Instagram:@shibasaaki
暮らしも服も、食べ物もビールも
自分に心地いいものを選びたい。
―20代前半からモデルとして活動している柴田さん。最近は“人を生きる”をテーマに日々の暮らしを楽しんでいるそうですね。
柴田: 最近のライフワークである旅をする中で出会った、いろいろな民族の暮らしに触れたことが大きかったですね。たとえば以前訪れたラオスでは民族の高床式住居で暮らし、今日食べるものは今日収穫して美味しくいただき、自分の着るものは機織りして作る。「人を生きる」ことが当たり前なことがカッコいいなと思ったし、それが実は一番豊かなのではないかと。それに、日々の生活にしっかり向き合っているからか、村の人たちはみんな心が穏やかで感情の起伏が少ないんです。
―民族の村に行くことになった経緯は?
柴田: 仕事で海外に行ったときにJICA(独立行政法人国際協力機構)の日本人スタッフ2人と出会って、日本に帰ってきてからも交流を深めたことがきっかけです。もともと自然が好きなわたしは民族の生活に興味を持つようになったのはごく自然なことかなと。
―そして、日本での住居を東京の郊外に移されたそうですね。
柴田:
そうなんです! 10日ほど前に越してきたばかりです。20代前半で愛知から東京に出てきてからずっと都心での生活を続けてきたのですが、“自然が好き“という自分の気持ちに正直に向き合いたいなと思っていたところいい部屋が見つかったので引っ越しを決意。
コロナ禍真っ只中の5年前から畑に関わりはじめ、3年前からはあきる野で畑をやっているので、アクセスが良くなったのも嬉しいです。畑で作業をする日はスタートが早くて朝6時くらいに起きて、2時間弱かけて通って作業するので、都心に住んでいたときは結構大変だったんですよね。
―都心に住んでいた頃と比べて生活は変わりましたか?
柴田: 住み始めてまだ少しではありますが、余白時間ができて、より丁寧に生活をしている実感があります。駅からも距離があるし、仕事で都心に出るときには時間がかかるので物理的な負担は正直あるのですが、それを苦には感じないんです。
―柴田さんの毎朝のルーティンは?
柴田: 毎日はできていないですが、まず朝起きたら窓を開けて陽を浴びながら空気の入れ替えをして、セージを焚きながら床を拭いて、家を整えます。そして、ハーブティーを淹れて読書をしながらひと息つくのがよくできた日のルーティンです。今読んでいる本はマルロ・モーガンの『ミュータント・メッセージ』。オーストラリアの先住民アボリジニの部族との触れ合いを描いたフィクション作品です。
柴田: 都心に住んでいたときはここまでのんびりと時間を使えていなかったので、生活が少し豊かになってきているようで嬉しいです。
―20代の頃の柴田さんと比べると大きな変化がありましたね。
柴田:
モデルとして忙しなく動き回っていて、外側はキラキラと見えていたかもしれませんが、いま思うと、内側の自分を忘れてしまっていた時期でもありました。20代の10年間は夢に向かってガムシャラに突き進んでいて、忙しくても夜寝られなくてもそれが充実しているって思っていたしもちろん楽しかったのですが、突然ガクッとメンタルが落ちてしまったり、休みの日は身体が動かなくてソファで1日過ごすこととかもありました。
どちらかというと元気なイメージがあると思うんですけど、精神面では結構静かにしているのも好きなので、都心からちょっと離れた場所にまずは身を置いてみようと。
―環境を変えることで心が元気になっていく気がしますね。
柴田: そうそう。それこそ、駅まで自転車で風を切って走っているだけで体いっぱいに自然を感じるし、畑で土に触れ、そして自分で育てた野菜を調理して食卓に並べるときは幸福感でいっぱいになります。ニンジン、ジャガイモ、菊芋、ハーブなどたくさんの種類の野菜を育てているのですが、畑をやっていると季節を感じられるのも嬉しいです。新居では宮古島から連れて帰ってきたビフルカツム・ネザーランドを部屋で育てはじめました。
柴田: 30代に突入して自炊を楽しめる余裕ができたしお酒を飲むようになっていろいろな人に出会えたのも都心の生活での財産です。アルコールが入ることで人との壁がなくなってより親密になれるのもお酒の良さですよね。
―どんなお酒が好きですか?
柴田: 少量を嗜む程度なんですが、ビールを飲めるようになったときは大人になったなと嬉しくなりました。すぐ顔が赤くなってしまうんですけどね(笑)。
―今回お試しいただいた「ザ・ビタリスト」の味はどうでしたか?
柴田: キレのある苦味とハーブのような爽やかな香りを感じる女性にも飲みやすい味で、グイグイいけてびっくりしました。後味はスッキリしていて重くないので暖かくなるこれからの季節にもピッタリだなと思いました。
―自宅でお酒を飲むときはおつまみにどんな料理を作りますか?
柴田: スパイスやハーブを使った自然な味付けの料理を作ることが多いです。「ザ・ビタリスト」は黒胡椒のような香りを感じるので、きっとスパイス料理との相性も良さそう。あとはシンプルに素材の味を楽しめる蒸し野菜も好きです。
柴田: わたしがお酒を飲みたくなるのは何かをやり切ったとき。仕事でも畑でも遊びでも今日はすごくがんばって動いたなーっていうときにプシュっといきたくなります。
―古着を選ぶ時と食べ物・飲み物を選ぶ時の共通点はありますか?
柴田: それこそ、家の中のものも身に着ける服も、食べ物もビールも、自分にとってのこだわりや軸があるけど、素直に「心地いいもの」を選ぶことがわたしのポリシーです。
柴田: わたしは10代の頃に古着屋で働きはじめて古着が大好きになって、今でも“古いものが好き“という軸は変わりません。クローゼットの中にあるたくさんの古着の中でも特にお気に入りの2着、海外のマーケットで買ったコルセットデザインのワンピースや刺繍入りのワンピースは、出合ったときのワクワク感も含めて大切な宝物です。
―心地いいものを選びとることがまさに“自分を生きる”ということに繋がるということですね。
柴田: 以前は“外からどう見えるか”が気になっていた時期もありましたが、30代を迎えて酸いも甘いも知って自分自身と向き合うことができるようになってきたのかな。おばあちゃんになっても自身に馴染むものに囲まれながら、今後も自分で自分を楽しんでいけたらいいなと思います。
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