FEATURE
新生活に、ジャケットとセットアップを。
MONTHLY JOURNAL Mar. 2026
One’s Sunday Best.

新生活に、ジャケットとセットアップを。

新年度のはじまり。準備するものはいろいろとあるけれど、まずは身なりから整えてみるのはどうでしょう。となると、真っ先に思い浮かぶのがスーツ。新生活を迎えるひとも、そうでないひとも、ピシッと仕立てられたセットアップやジャケットに袖を通せば、自然と背筋が伸びるってもんです。とはいえ、ひとによって異なるこだわりや流儀。気になった編集部は、あらゆるジャンルで活躍する6名の方に話を聞いてみることに。

3_大橋高歩
ブルーカラーへのリスペクトを込めて。

〈ディッキーズ〉のワークJKT、〈スタブリッジ〉のTシャツ、〈スタンレー〉×〈アルメダクラブ〉のパンツ、〈ティンバーランド〉のブーツ、〈ニューエラ®〉のヤンキースのキャップ

PROFILE

大橋高歩

インディペンデントだったりローカルだったり、吉祥寺の服屋としてのスタイルを提示し続け、3月20日にめでたく17周年を迎えた「ジ アパートメント」のオーナー。ここ数年釣りに夢中なのは、SNSを通しファンには周知の事実。
Instagram @theapartment_tokyo

「一旦確認ですがこちらは”テーラードジャケット”を取り入れたスタイルというイメージでしょうか」

企画オファーのメールに対し、大橋さんからの1通の返信。レセプションや少しかしこまった会食などの場を想定してのオファーだったので、返信の内容を見て大橋さんがなにを選ぶかがより気になり、後日事務所へ。

「そもそも(ドレスコードがあるようなレストランには)行かないようにしていて(苦笑)。自分はもともとブルーカラー出身でそこからきている意識がすごい強く、労働者の制服というか、ワークJKTが自分にとってのスーツみたいなものなんです」

左胸に“STAFF”、背中には“WE ARE DIFFERENT”の文字を刺繍したワークジャケットは、「ジ アパートメント」の5〜6年前の周年の時につくったもの。ブルーカラーよろしくな〈ディッキーズ〉の『アイゼンハワーJKT』は、アメリカで購入したMADE IN USAボディという事実からも、大橋さんの真摯な姿勢を感じずにはいられません。

「(会食などへ)ワークJKTを着ていくだけだとただの作業着になってしまうので、メガネだったりアクセサリーとかで、自分の好きなHIP HOPのニュアンスを足して。ちゃんとアイロンをかけてピシッとさせたりもしますね」

ネックレスは10年以上前に購入した、ニューヨークのチャイナタウンにある〈オロ ラティーノ ジュエリー インク(Oro Latino Jewelry Inc)のもの。ここ数年釣りに激ハマり中なのもあり、魚のチャームを3年ほど前に購入。メガネのフレームと合わせ、アクセサリーはすべてゴールドが大橋さん流儀。

ネイビーカラーに関しては、大橋さんにとってニューヨーク・ヤンキースも制服のイメージがあり、昔に職人をやっていたころから〈寅壱〉のニッカポッカもネイビー一択。大橋さんにとってコスプレにならず、自分の普段の生活に馴染んでいるのがスタイルのひとつで、それはジャケットに対しても同じでブレることはありません。

「会食などに呼ばれる時も相手がとても気をつかってくれて、自分の感じでもいけるようなところを用意いただいたりして。あとはカッチリしたお店へ行っても、“次は焼き鳥屋とかにしましょうか?”って提案したり(笑)。外国人の方なんかは、そういうお店の方が喜んでくれたりしますしね」

大橋さんにとって自分が何者かを示すことが、ファッションでありスタイル。そんな大橋さんが、理想とするジャケットのスタイルってなんですか?

「それはちょっとあって、ニューヨークとか浅草とか行くと、ジャケットをジャケットとしてじゃなくずっと着てるひとっているじゃないですか? アウターみたいなノリで、穴が空いてもツギハギしたりしているひとたち。めちゃくちゃかっこよくて憧れますね」

インナーに合わせるのは、ニューヨークの「スミス・ストリート・タトゥーパーラー(Smith Street Tattoo Parlour)」でタトゥーイストとして活躍するバート・クラックがつくるベスト。5年ほど前にブルックリンで開催されたグラフィティなどのイベント、『ビヨンド・ザ・ストリート(BEYOND THE STREETS)』でリリースされたもの。ありもののボディに刺繍でワンオフするのが大橋さんは昔から好きで、ある意味ルーツのひとつです。

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