FEATURE
新生活に、ジャケットとセットアップを。
MONTHLY JOURNAL Mar. 2026
One’s Sunday Best.

新生活に、ジャケットとセットアップを。

新年度のはじまり。準備するものはいろいろとあるけれど、まずは身なりから整えてみるのはどうでしょう。となると、真っ先に思い浮かぶのがスーツ。新生活を迎えるひとも、そうでないひとも、ピシッと仕立てられたセットアップやジャケットに袖を通せば、自然と背筋が伸びるってもんです。とはいえ、ひとによって異なるこだわりや流儀。気になった編集部は、あらゆるジャンルで活躍する6名の方に話を聞いてみることに。

セットアップ編

上下で同じ素材・色・デザイン。着てしまえばそれっぽくは見えますが、ゆえに個性は出しづらい。セットアップそのものへのこだわりはもちろんですが、合わせのアイテムにこそ個性は宿るのかもしれません。というわけで、3名の方にこだわりのセットアップスタイルを披露してもらい、そのポイントについて聞いてみました。

1_加賀美健
着飾らない、あくまでいつもの延長線上で。

古着のセットアップ・ネクタイ、〈ユニクロ〉のシャツ、〈コンバース〉のシューズ

PROFILE

加賀美健

東京都出身の現代美術作家。自身が運営する代官山の「ストレンジストア」では、自作のTシャツなどグッズ類を展開する。2022年より自身がディレクターを務めるブランド〈セパレート バス&トイレット〉をスタートさせるなど、型にハマらない活動に注目が集まる。
Instagram:@kenkagami

加賀美さんといえばデニムにTシャツ、そしてフェードがかったキャップ。飾らない、けれど自身のスタイルはしっかりと確立している、そんな加賀美さんはセットアップをどんな風に選んでどのように着こなしているのでしょう。ワクワクしながらアトリエにお邪魔させてもらいました。

「オファーを受けたときに『デニムじゃだめですか?』って聞いたと思うんですけど、『セットアップでお願いします』と言われたからどうしようかと思ってね(笑)。結婚式とか、娘の入学・卒業式くらいでしかこういう格好はしませんから。ジャケット単体なら着ることもありますけど。そういうときは下はデニム、インナーは古着が多いですね」

ブラックのセットアップ、頭にはいつものフェードがかったキャップに足元は〈コンバース〉。あまり着ないとは言いつつも、しっかりと自身のスタイルの延長線上でスタイリングしている姿はさすがの一言。続けて、着用しているセットアップへのこだわりについて聞いてみました。

そして、着用しているセットアップはなんとも加賀美さんらしい一着でした。

ジャストサイズのセットアップは、古着・リサイクルショップ「たんぽぽハウス」で見つけたもの。おそらく、というか確実に、以前は黒田さんという方が着ていたであろうブラックの上下。7〜8年前に購入し、よく着用している。そのときから体型は変わっていない。

「これは某古着・リサイクルショップで7〜8年前に購入したものなんです。奇跡的にぼくの体型と同じだったであろう”黒田さん”のお古。ブランドもののスーツとか、いま信じられないくらい高いじゃないですか。あまりそういうのには惹かれなくて、ジャケットが¥1,000くらいで売られているところで、サイズは合えば買い足す、みたいなイメージかな」

どこまでも着飾らない、ありのままのスタイルの加賀美さんですが、TPOに応じた服選びには加賀美さんなりのこだわりがありました。

「基本的には同じ格好ですよ。デニムに〈ヴァンズ〉、黒いTシャツやスエットってのがほとんど。色が褪せたのを好んで着ているんですが、たまにある会食なんかでは、ちょっと色が濃いやつを選ぶようにはしています(笑)。キャップも同じ形のものを何個も持っているんですが、なかでもきれいなものを被るようにしますね、そういうときには」

あえてあまりカチッとし過ぎないことを意識するという加賀美さんの足元は〈コンバース〉。ほかには〈ヴァンズ〉をよく選ぶという。革靴は絶対に履かないわけではなく、時と場合に応じて履くこともあるそう。

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