地元にはない景色がある街。
ビルが立ち並ぶ都会にも、公園や道端に咲く花木など、いたるところに自然があります。そんな小さな自然を大事にしながら、都市に溶け込むアウトドアウェアをつくる〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉。
なかでも、ブランド誕生当初から続く定番アイテムとして知られるのが、マウンテンパーカです。生地には、リサイクルポリエステルとオーガニックコットンを65対35で混紡し、高密度に織り上げた「65/35ベイヘッドクロス」を採用。さらには文庫本がすっぽり収まる4つのポケットを備え、身軽に出かけたい日にも頼れる一着です。
そんなブランドの顔ともいえるマウンテンパーカをまとった森七菜さんが、新宿を散策。そして、街の風景とそこにある自然を写真に収めてもらいました。
ー今回、思い入れのある街として新宿を選ばれましたが、森さんにとってどんな場所ですか?
森: 新宿は、上京して最初に住んだ街なんです。大分から出てきたばかりで右も左もわからず、毎日一人で歩き回っていたので、「一人ぼっちだった頃の記憶」と強く結びついています。当時は『天気の子』のオーディションを受けていた時期でもあって。新海(誠)監督が新宿の景色をよく描かれていることもあって、私にとって特別な場所ですね。
ー今日はいろいろな場所を歩きながらの撮影でしたが、なにか思うことはありましたか?
森: 当時の自分が街のあちこちにいるような、不思議な気持ちになりました。高校生の頃に使っていたリュックを背負って、教科書と仕事道具を詰め込んで歩いていた当時の姿を思い出して。大切なものを見失いそうになったとき、また戻ってきたい場所だなと改めて思いました。
ー新宿の風景で、特に記憶に残っているものはありますか?
森: ドコモタワーですね。 昔からすごく好きで、よく見に行っていました。 特に雨の日の夜が綺麗で、霧が出ているとタワーの光が反射して、周りにオーロラがかかっているように見えるときがあるんです。 それを見たときに、「ああ、東京にしかない景色だな」って感動したのを覚えています。
ー今回、森さんにも私物のカメラで新宿の街を撮影していただきましたが、写真がお好きだそうですね。始めたきっかけは何だったのでしょうか?
森: 映画『四月になれば彼女は』の役づくりで、PENTAXのMXというカメラを使ったのがきっかけですね。 撮影現場で佐藤健さんを撮らせていただいたんですけど、その写真をポスターに使ってもらえて。それがすごく嬉しかったし、「私、意外と上手いかも?」って自分でおだてちゃって(笑)。そこから同じ機種を買って、もう4年くらいフィルムで撮り続けています。 インスタグラムにあげている写真も、マネージャーさんが撮ってくれたもの以外は、ほとんど自分で撮ったものです。
ー撮影で立ち寄ったカメラショップでもフィルムカメラを購入されていましたね。
森: 完全にパケ買いしてしまいました。レザーの部分が、昔使っていたランドセルの色にそっくりだったんです。紫っぽくも赤っぽくもある、ワインレッドのような不思議な色で。いまでも心に残っている大好きな色だったので、見た瞬間に「これだ!」と。それに誰かの使い古した跡があるような、物語のあるモノに惹かれるんですよね。周りからは「機能的にはもう片方のほうが撮りやすいですよ」と勧められたんですけど(笑)。
ー今日のように、普段から散歩をすることはあるんですか?
森: とくに最近はよく歩いているんですよ。年明けにランニングを始めたんですけど、「これ、歩けばよくない?」って思っちゃって(笑)。散歩なら好きな音楽を聴いたり、友達と話しながら2駅分くらい平気で歩けますし。楽しくていつの間にか体重も減っている、みたいなのがいいんですよね。携帯と家の鍵だけ持って、ヘッドホンをして街に出る時間が、いまの私にはすごく大切です。
ー〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉のマウンテンパーカは、雨にも強く、収納力のあるポケットも備えていて、まさに散歩向きのアイテムです。
森: 昔のマウンテンパーカは、雨が降ると天然繊維が膨らんで水を通さなくなるという仕組みを聞いて、アウトドアウェアの技術の原点に驚きました。あとはフードにツバが付いているのがすごく好きでした。こういうポイントがあると、遊び心を感じられて着ていて楽しいです。
ー普段はどんな服装をされることが多いんですか?
森: 役によって変わるので、その時々ですね。『炎上』という作品を撮影していたときは、歌舞伎町にいる女の子の役で、自然と服装が派手になったり、買うブランドが変わったりしました。「気持ちを役に近づけるのが大事だ」と思って、ついついたくさん買ってしまうんです。そうすると後々大変なことになるんですけど(笑)。
ーその『炎上』の際、役づくりのために新宿に泊まり込まれていたそうですね。そうやって作品に向き合ってこられたなかで、昨年はさまざまな話題作に出演されましたが、ご自身のなかで変化はありましたか?
森: 去年はなんだか不思議な一年でしたね。自分ではこれまでと変わらずやってきたつもりなんですけど、急にいろいろなものが降り注いできたような感覚があって。周りの反応も含めて、うれしい変化でした。
ー今年でデビュー10年目ですが、これからの森さんが目指す俳優像を教えてください。
森: 信頼してもらえる俳優になりたいとずっと考えています。「この人がやるなら、自分の好きな原作のキャラクターでも任せられる」とか、「この人が出るなら面白そうだな」と思ってもらえるような、そんな俳優になれるようにいまやっていることを変わらず続けていきたいです。
森七菜が記録する、街と自然。
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