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村松諒
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鈴木悠介
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常重直也
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竹田崇真
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安田天音
窓。
この連載を知ったのは数ヵ月前。たまたまキャンペーンで「朝日新聞」を購読しはじめたのがきっかけです。一般のひとに焦点を当てた知られざるストーリーは胸を打つ話ばかり。自分にもファッションでそんな文章を書けるのかと自問自答しています。
HAMILTON
ハミルトンの腕時計
タイムリミットは約半年。
これまでさまざまな〈ハミルトン〉の腕時計に触れてきましたが、今回のシロモノは特別です。その名は「カーキ フィールド メカ 36mm ジャパン
スペシャルエディション」。1970年代に米空軍のナビゲーターに支給された「ハミルトン FAPD
5101」の復刻で、アメリカの建国250周年を機に用意されました。36mmのコンパクトなケースに収められたダイアルは至ってシンプル。その中央を現行品には無い、斜体のロゴが飾ります。当時のものを踏襲し、風防もサファイヤガラスではなく、アクリルです。そして、ストラップはナイロンではなく、ミリタリーウォッチの質感を目指すため、コットン素材のものにこだわったというから驚きました。もちろんムーブメントは手巻きです。この時計、見どころを書き出すと止まらないので、詳細はブランドの公式サイトで確認を。ただし、大事なお知らせとして、発売は今年の5月20日から12月31日までの期間限定。10万円を切るプライスも魅力的です。通常盤に加えて、据え置き価格でレザーストラップも付く1,000個限定の特製BOX入りバージョンも用意されています。すでに何件も問い合わせが入っているようなので、限定版を手に入れたい方はお早めに。
¥99,000
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
03-6254-7371
www.hamiltonwatch.com/ja-jp/
Antwort
アントワートのトラックジャケット
ハマるワケ。
近年のストリートカジュアルに欠かせない服といえばトラックジャケットです。スポーツメーカーのものからミリタリー系のもの、さらにはデザイナーズブランドのものまで選択肢はたくさん。シワを気にせずラフに着られて、これ一着でさまになってしまうところが好かれる理由だと思います。最近、ぼくが出会ったのは〈アントワート〉のもの。パッと見は黒でまとめられた愛想のない姿をしているのですが、袖を通したらそのよさに気づきました。まずは生地で、真新しさを感じさせず、かといって古着のような質感でもない手触りです。聞くとそれは超長綿のタイプライターで、生地を染める前に揉み洗いをすることで、独特な風合いを出しているとか。そして、フォルムは身幅がゆったりしているのですが、台形を思わせる低重心なつくり。着ると、ルーズとは異なり、体にすっと収まるから不思議です。この写真では分かりづらいですが、胸元を走るパイピング、袖付けもよく考えられています。こういった匿名性の高いファッションが好きなひとには間違いなくハマると思います。
¥60,500
アントワート
antwort-program.com
CAPOTE
カポーテのアイウェア
見事な発想。
先月、「グローブスペックス」の展示会に行ってきました。そこで世界から集うアイウェアに触れるとデザインの傾向が見えてくるのですが、このテンプルを持つものは他にありませんでした。しかも、きれいに曲がったところがバネのように作用してかけやすいんです。早速、「グローブスペックス」の岡田哲哉さんに話を聞くと、これは日本初上陸となる、スペインのブランド〈カポーテ〉のものと教えてくれました。曲げられたテンプルの部分はペーパークリップからアイデアを得ているといいます。これを弾力性に富むチタンでつくることで、軽くてソフトなかけ心地になるのだとか。一年前に生まれたこの斬新なアイウェアを今年NYで行われたアイウェアのエキスポで見て、買い付けを決めたそう。よく見ると、逆三角形のような、このダブルブリッジのフレームの形も新鮮です。まずかけてみないと〈カポーテ〉のよさは分かりません。「グローブスペックス」で手に取ることを強くおすすめします。
¥91,300
グローブスペックス エージェント
03-5459-8326
globespecs.co.jp
オールド・オーク。
自分の価値観を形成する上で、多大な影響を与え続けてくれるケン・ローチ監督の最新作であり、イギリス北東部三部作の最終作。ケン・ローチ監督のほか作品にも言えることだけど、中学の授業とかで観せたりできないのかな?と、割と本気で考えたりする内容でした。
ISSUGI
ISSUGIのレコード『366247(Deluxe Edition)』
最強コンビ。
2022年リリースの『366247』は、2009年の1stアルバム『Thursday』から数えて、ISSUGIさん個人名義では9枚目のアルバム。DJ SCRATCH
NICEさんをプロデューサーに迎えた作品です。11曲すべてが最高だし、個人的に『from
Scratch』のリリックと2バース目にドラムが戻ってくるビートにぶち上がります。2022年11月に「WWW
X」で開催されたリリースライブでは、『Ethology』のときに仙人掌さんがstzさんの肩を組んだ光景も、らしさしか感じませんでした。そんなアルバムが、デジタル限定でリリースされた『366247
Remix ft JJJ』を追加収録し、『366247(Deluxe
Edition)』としてレコードでリリース。ライブでJJJさんのバースをISSUGIさんがRAPすると、こんなフロウになるのか!と感じたりしています。この前ISSUGIさんがSNSでDJ
PremierとThe Alchemistの『FOR THE GIG』について最高な言葉をあげていたけど、自分はISSUGIさんとDJ SCRATCH
NICEさんに同じ想いをさせてもらっています。
¥4,950
P-VINE
Instagram:@p_vine_hiphop
anywherestore.p-vine.jp
iichiko
いいちこの手ぬぐい
いいちこの全種類、ご存知ですか?
入れ忘れさえしなければ、外に出る日はパンツの右後ろポケットに100パーセントである手ぬぐい。手をふいたり、汗をぬぐったり、帽子の下に日除けとして入れたり。手ぬぐいの起源は奈良&平安時代に神事用としてで、庶民が気軽に使うようになったのは江戸時代かららしいです(鎌倉時代からという諸説もあり)。話は変わり、先月は仕事でお世話になっている「いいちこスーパー」を製造する「三和酒類」さんの酒造を訪れるため、人生初の大分へ。
“下町のナポレオン”でおなじみの「いいちこ」は、度数の異なるものから前述の「いいちこスーパー」、他にも「いいちこスペシャル」「いいちこ空山独酌
麦」「いいちこ民陶くろびん」「いいちこパーソン」などなど、10種類以上もあるのは不勉強で存じ上げませんでした。「日田蒸留所」を見学させていただき、併設されているショップで購入した手ぬぐいは、紅白市松模様で縁起がいい感じ。「いいちこ」が入ったグラスの水滴をふいたり、なんて使い方もするイメージです。
¥1,000
いいちこ
www.iichiko.co.jp
JOHN LURIE
ジョン・ルーリーの本『骨の記憶 ジョン・ルーリー回想録』
自宅の本棚で二番目の厚さ。
ジョン・ルーリーの回想録(自叙伝)が、翻訳され出版される。そんな情報を目にしたら、本屋へ行かない理由はありません。「紀伊国屋書店 新宿本店」の5階へ行くと、豪華なハードカバーと712ページという分厚さが、丁寧に一冊ずつビニールに覆われ陳列されていました。ジョン・ルーリーは映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に出演する俳優、というのが最初のインプット。サックス奏者であり、ザ・ラウンジ・リザーズとしての活動を知るのは、けっこう後だった記憶です。1980年代のニューヨーク文化のヒップスターだけに、派手な交友関係やいまなら(当時も)NGだらけの破天荒な生活がどんなものだったのかは、とても興味深いもの。ただ、持ち運ぶには分厚すぎ&重すぎるので、読むのは自宅専用。712ページのボリューム&他の本と並行して読んでいるので、今年中に読み終えられればといった感じ。こんな本を出版する国書刊行会と翻訳家の齊藤弘平さんの苦労は、自分なんかでは想像できません。
¥5,280
国書刊行会
Instagram:@kokushokankokai
www.kokusho.co.jp
いつ観終わるんだろう。
仕事で飛行機に乗る予定があったので、前日夜に急いで映画をダウンロード。コメディからミステリーまでを幅広くリストに入れていたのですが、結局観たのは一本目の半分だけ。こういう機会でもないとじっくり映画と向き合えないのに、結局寝ちゃうんだよな。家に着いたら続きでも観るかー、と思ってたのに結局その日も寝落ちしました。
NEW ERA® × Hender Scheme
ニューエラ × エンダースキーマのキャップ
あのシンボルがレザーに。
〈ニューエラ〉の特徴のひとつといえばツバに付けられたシール、いわゆるバイザーステッカーというやつです。正規品であることの証明、盗品のアピール、デザインのアクセント…。諸説ありますが、結局のところ剥がすか剥がさないかは個人の自由で、好きにすればいいというのがぼくの見解です。そんなぼくは剥がす派。買ったその日にシールを剥がしてこれまで〈ニューエラ〉を被ってきました。が、今回ばかりは剥がしません!
なぜならステッカーにこそこのキャップの個性が宿っているから。〈エンダースキーマ〉とのコラボによって生まれたこちらのキャップ。ツバにはなんと、同ブランドを象徴するベジタブルタンニンレザーで製作されたステッカーが付いているのです。失くさないように気をつけつつ、経年変化を楽しみたいなと思います。
¥16,500
エンダースキーマ
スキマ 恵比寿
03-6447-7448
cash & barba
キャッシュアンドバルバの半袖ニット
カリブ海産シーアイランドコットン。
とにかく悩む、この時期の服選び。“迷ったらコレ”ってのを持っておけるとラクですよね。いま買うなら〈キャッシュアンドバルバ〉の半袖ニットを推したい。素材はなにを隠そう、超長綿の最高峰とも言われるジャマイカ産のシーアイランドコットンです。この素材のなにがいいって、とにかく柔らかくて着心地抜群なところ。そしてシルクと見紛うほどの光沢感がありながら、高い耐久性も誇るところ。着たときのゆるさと上品さの共存、それがたまらないのです。ちなみにこのシーアイランドコットン、今年が不作だったことに加え、エネルギーコストなどの上昇によって、来年分のアイテムの原料は35%の値上がりになるみたい。これもいま買っとくべき理由のひとつです。
¥26,400
キャッシュアンドバルバ
Instagram:@cashandbarba
YDOT
ワイドットのパンツ
機能をデザインに。
機能性を追求した結果、それがデザインに影響を及ぼすことはよくある話。もちろん、それがいいように働く場合とそうでない場合があるわけですが、この〈ワイドット〉のパンツはもれなく前者。動きやすさと快適さを実現するために捻りを加えたサイドのシームが、現代的な高いデザイン性をもたらしています。それは見る角度によってもさまざま。膝に向かって湾曲したシルエットになっているので、正面から見たらいわゆるバギー、横からだと膝部分がグッと広がって見えて、ワークパンツ然とした表情になるんです。機能性とデザイン性。服を選ぶとき、どちらかに目をつぶってしまいがちですが、このパンツならその両方が贅沢にも叶っちゃう。着やすくてかっこいい。やっぱり選ぶべきはそういう服ですよね。
¥31,900
ワイドット
ydot-official.com
イーハトーブ。
これまで東北を旅行したことがなかったので、GWに岩手県へ。主に盛岡に滞在したのですが、中心部は歩いて回れるほどのコンパクトなサイズ感。昔ながらの建物が残る街並みには風情があり、小商いのお店が多いのも魅力的でした。東京を離れたいと思ってしまうほどで、岩手県をイーハトーブと言った宮沢賢治の気持ちが少し分かりました。
YOKO SAKAMOTO
ヨーコ サカモトのシャツ
夏は開襟。
昨年も書いた気がしますが、夏になると着たくなるのが、白のタンクトップに開襟シャツという組み合わせ。ギラつく日差しの下では、やっぱり襟元は軽やかに開いた装いが似合うものです。そんな気分で今季の開襟シャツを探していて、目に留まったのが〈ヨーコ
サカモト〉の一着でした。まず惹かれたのは、上品な光沢ととろみのある生地。経糸にレーヨン、緯糸にコットンを使用したビエラ素材を採用し、さらには特殊な染色と仕上げ加工によって、洗いざらしのような自然な風合いに。シルエットは〈ヨーコ
サカモト〉らしいオーバーサイズながらも、ウエストをほんのりシェイプ。ルーズなのにだらしなくない絶妙なバランスに仕上げています。開襟シャツはともすると昭和っぽい渋さが出てしまうけれど、これはモダンで品もよい。いま着たいと思わせられるこだわりが詰まった一着なのです。
¥30,800
ヨーコサカモト
yokosakamoto.jp
FULLCOUNT × FUMITO GANRYU
フルカウント × フミト ガンリュウのパンツ
異端のパンツ。
いまだかつてサルエルパンツがメインストリームに躍り出たことは、おそらくありません。でも、だからといって絶滅する気配もない。そんなファッションシーンにおける特異な存在に、ずっと光を当て続けているブランドといえば〈フミト ガンリュウ〉でしょう。こちらは、ブランド定番のサルエルパンツをベースに、〈フルカウント〉の名作「1101」「0105」と同じ糸使いで仕立てた一本。レイヤードした布をそのまま縫い合わせたようなルックスは、デザイナーの丸龍文人さん曰く“グラフィティ的手法”なんだとか。左右非対称なわたり幅や斜めのベルトループなど、かなり大胆に再構築されているのですが、実際に穿いてみると不思議と違和感なし。ここ数年はもっぱらワイドストレートなシルエットばかり選んでいましたが、たまにはこんな味変もいいかもしれません。
¥44,000
フルカウント
fullcount-online.com
Convenience Wear
コンビニエンスウェアの腕時計
一家に一本。
コンビニでTシャツやソックスを買うことにはすっかり慣れましたが、まさか腕時計まで手に入る日が来るとは。破竹の勢いを見せるファミマの〈コンビニエンスウェア〉から登場した新作です。これのなにがいいかって、1,998円(税込)という手頃なプライスはもちろん、スタイルを選ばないクリーンなデザインに、おさまりのいいケースサイズ、着けたまま水泳もできる10気圧防水と、すべてがちょうどいい。立派な高級時計を大切に使い続けるよさはもちろんあるけれど、こういう一本を気兼ねなくガシガシ使うのも、それはそれで魅力的な腕時計との付き合い方だと思います。ちょうど、これからの季節はアクティブなシーンも増えますから。とここまで書いておいてなんですが、今回発売分はほぼ完売らしく…秋頃に再販予定とのことです。
¥1,998
コンビエンスウェア
Instagram:@conveniencewear_official
地獄に堕ちるわよ。
タイトルがパワーワードすぎるあのドラマ、流行りに乗って一気見しました。先が読めない展開で、シーンの緩急も激しいので終始ハラハラ。細木数子さんの欲望を叶えるエネルギーって尋常じゃない。いろんな意味ですごい方だったんですね。
FOLL
フォルのパーカ
夏まで着られる。
この時期の気温は本当に気まぐれ。昼の日差しは暖かくて気持ちいいのに、朝晩の風はキンと冷たい。そんな季節に重宝するのが着脱しやすいジップパーカです。ということで、この春新たに購入した〈フォル〉のアイテム。この時期に着ることを想定してつくられているので、薄手でライトな着心地が最高なんですよね。シャリ感のあるドライなタッチだから、たとえ少し汗かいたとしても快適。カジュアルだけど野暮ったくみえないのは、着丈は短め、アームホールは広めにとられた現代的なシルエットゆえだと思います。最近はもっぱら、Tシャツの上にこれを羽織って下はハーフパンツという着こなしばかり。着る服に悩む初夏の頼もしい味方です。
¥26,400
フォル
Instagram:@foll.jp
FUJI
フジのTシャツ
エレガントなボーダーT。
20代も後半に差し掛かり、服の趣味がほんの少しだけ変わってきました。以前は古着ばかりを買っていたんですが、最近は気品を感じる服に食指が動きはじめていて。シワはきちんと伸びているか、穴は空いてないか。そんなことが気になるようになり、新品の服が多くなってきています。そこで、この夏迎え入れたのは〈フジ〉のコットンTシャツ。この配色こそいなたいムードになりがちですが、これは高級なスピーマコットンを使用した一着。表地にはシルクのような光沢感を出すバイオシルケット加工が施されていて、肌触りもなめらか。何度洗濯機で洗っても、やれた感じになることはなさそうです。上品でありながら、なんてことない日に着られるボーダーTシャツ。いまの気分はまさにこれです。
¥15,400
フジ
fujitokyo.co
Instagram:@fujitokyo.co
MERREL × KHAKIS
メレル × カーキスのシューズ
履き込むと、どうなるのか。
〈カーキス〉のなにがいいって、ヴィンテージをエッセンスとして取り入れているところ。名作をそのまんまオマージュすることはなく、現代的に落とし込むのがお上手。価格帯も良心的ですし、若い世代にとって手に取りやすいブランドのひとつだと思うんです。そんな〈カーキス〉のアイテムをローンチ当初からいろいろと愛用しているのですが、度々リリースされるコラボアイテムもすごくよくて。最近は〈メレル〉の名作「モアブ3」をアレンジした一足を履いています。このシューズのいちばんの特徴は、仕上げとしてワックス加工、ストーンウォッシュ加工が施されていること。自然にみえるくらいの塩梅で、なじみのある表情に仕上がっています。ニュートラルなカラーリングも〈カーキス〉らしくていいですね。「モアブ3」がベースとなっているから、履き心地はいうまでもなく抜群です。
¥20,900
カーキス
khakis2020.com
Instagram:@khakis2020