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フラグスタフのディレクターが語る、フォーストアに込めた意味とクリエイティブについて。
FOUR STORE By F-LAGSTUF-F

フラグスタフのディレクターが語る、フォーストアに込めた意味とクリエイティブについて。

“An uncategorizable genre”をコンセプトに2014年に誕生したブランド〈フラグスタF-LAGSTUF-F)〉が、4月5日に初の旗艦店「フォーストア(Four Store)」を中目黒にオープンさせたという朗報が。ファンらは「待ってました!」と破顔一笑、よく知る人々からしたら「なぜいままでなかったの?」と不思議顔。なぜ、いまこのタイミングで? で、どんなショップなの? オープン記念アイテムとかないんですか? など気になるアレやコレやを、〈フラグスタフ〉のディレクターである村山さんに聞いてきました。

  • Photo_Cho Ongo
  • Text_Tommy
  • Edit_Yosuke Ishii

常に現在進行形の物づくりが、フラグスタフのスタイル。

ー ブランド自体についてもお聞きします。毎シーズン制作されているカタログが、今季で早くも10回目ということですが。

そうですね。1回目からずっと変わっていないのは“プロのモデルはほぼ使わない”というスタンス。スタイリストの(山田)陵太さんとフォトグラファーとぼくの3人で現地に飛んで、街を車で流しながら満場一致で「イイ!」と思った人物をハントして、その場で着替えてもらって撮影っていう感じでやっています。

ー クオリティもどんどん上がっていて、もはや写真集レベルという声も。

実際、今回は記念すべき10回目ということで、装丁も今まで以上にしっかりと写真集のイメージでつくってみました。

ー FUJI ROCKのオフィシャルTシャツを手掛けたり、不二家のペコちゃんやアルビレックス新潟など様々な企業やブランドからもコラボのラブコールを受けるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いですが、村山さん自身はステップアップの実感ってあります?

自分の感覚的には特に変わっていないですね。有難いことに色んな方面から声を掛けて頂き、沢山のコラボをしてきましたが、それも特別なことをしているという意識はなく、“面白そうだからやってみようか”ってスタートしたことが、上手いこと形になったという感覚です。ただ、物づくりを通じて知り合いが増えていくにつれて、新たにインプットされるものも増えていってはいるように感じますね。元々、自分の中で蓄積されていたものをアウトプットするよりも“最近知って興味が湧いたもの”をアップデートしていく。常に現在進行形がぼくの物づくりのスタイルなので。

ー コラボに関してですが、相手側から話をもらってスタートするパターンが多いんですか?

ケース・バイ・ケースですね。NAMBA69の場合はあちらからお声掛け頂きましたが、『ドラゴンボール』や『電影少女』のような、アニメや漫画のコンテンツは自分からだったりしますし。

ー 次はどんなネタでくるのか期待するファンも多いハズです。

その辺りは今季も色々と仕込んでいますよ。いまの段階で言える範囲では、ノベルティではありますが『攻殻機動隊 SAC_2045』×〈au 5G〉の未来型エンターテイメント『UNLIMITED REALITY』や、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などなど。

ー とにかくネタ使いが〈フラグスタフ〉は抜群に上手いですよね。ストリート的なアプローチによるアニメモチーフの潮流は、間違いなく〈フラグスタフ〉がつくったと言えるんじゃないでしょうか。

確かに他よりは早かったですが、「日本のブランドが海外に向けて、どう発信していくべきか?」と考えた際に、世界に誇るカルチャーであるアニメやマンガとコラボレーションするという発想は当然の帰着でした。もちろんそこには、ウチのグラフィックなら(ファッションとして)落とし込めるという自信もありましたので、結果的に日本のカルチャーを世界に発信するということに、少しは貢献出来ているのかなとは思います。

ー アニメモチーフのみならず、袖のプリントや漢字グラフィックもですが、トレンドの匂いを嗅ぎ取り、イチ早く仕掛けるのに長けている印象があります。

〈フラグスタフ〉のコンセプトにもありますが、何にもとらわれずボーダレスな感覚で、まだ誰も価値に気付いていないものを見つけ出して掘り下げて、新たな価値を見出していく。そういったスタンスは、自分が古着屋出身だからかもしれません。そう考えると、若い頃に原宿の厳しい先輩方にシゴかれた日々にも感謝しなくちゃですね(笑)。

  

ー ブランドも今年で6周年を迎え、待望のフラッグショップもオープン。最後に今後の展望を教えてください。

いまは海外のディーラーがまだ15店舗しかなく、それもヨーロッパが主。アメリカやアジア圏での認知がまだまだ弱いので、今後はそこに力を入れていきたいと思っています。

 
INFORMATION

Four Store

電話:03-6455-0448
東京都目黒区青葉台1-21-9
定休日:不定休 12:00~20:00
flagstuff.shop-pro.jp

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