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「フイナム」が様々なブランドやヒトと
コラボレーションしたスペシャルサイトです。

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Shopping Addict 2016 Dec.〜編集部員のお気に入り〜

かつてないほどインターネットが騒がしい一年間でした。フイナムは今後とも変わらないスタンスで、されど少しずつ新しく、やっていけたらと思います。今年もありがとうございました。2017年も、どうぞよろしくお願いします。よいお年を。

  • Photo_Masaki Sato
  • Edit_Taiyo Nagashima

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komu

2016年ラスト。

小牟田亮

世の中的にはものが売れない、ものを買わないなんて言われてますが、そんななかでも自信を持ってお勧めできるアイテムをこれからも紹介していきたいと思います。

MACKINTOSH × PORTERマッキントッシュ × ポーターのバッグ

ちょうどいいクラス感。

来年で40歳です。子供っぽく見られたくないと、リュックを持つのをやめて早数ヶ月。ショップなどを見ていても、目につくのはトートばかりになりました。といっても、いわゆるキャンバス系のトートではなく、艶の抑えたオールレザーものに惹かれております。このままレザートートを買うんだろうなと思っていましたが、強力な対抗馬が現れました。それがこのダブルネームのプロダクト。とにかくこの素材と色が魅力的です。〈マッキントッシュ〉ではおなじみのゴム引き素材に、トレンチコートといえば、ベージュでしょというこの色味。モノ自体にいい意味で季節感はないのですが、なんだか秋から冬にかけて使いたくなるバッグなのです。肩掛けもできるようになってますが、圧倒的に手持ち派ですね、これに関しては。
¥55,000+TAX

マッキントッシュ青山店
03-6418-5711

COMME des GARCONS HOMMEコム デ ギャルソン・オムのパンツ

なんでもない感じで穿きたい。

どちらかというとパンツは細めが多い自分ですが、本当は太めのパンツをざっくり穿いた方がセクシーなのでは、と常々思っています。タック入りで、シワ感があって、少しだけ癖があり、なおかつ色は黒、そんな一本を探していたのですが、それ全部〈コム デ ギャルソン オム〉にありました。パンツに限らず、最近の“オム”には気になるアイテムが多いんです。昔は一目で“ギャルソン”とわかるようなニットやシャツを好んで身につけていましたが、いまはいい意味でアノニマスな雰囲気で着られるアイテムに惹かれます。時が来た、という感じでしょうか。いよいよ17秋冬では縮絨にトライですかね。
左 ¥37,000+TAX、中 ¥48,000+TAX、左 ¥38,000+TAX

(株)コム デ ギャルソン
03-3486-7611

DISEL BLACK GOLDディーゼル ブラック ゴールドのアウター

急に目線が合った感覚。

〈ディーゼル〉のハイエンドラインである〈ディーゼル ブラック ゴールド〉。いつも興味深くコレクションを拝見していましたが、自分で着るには少し“遠い”のかな、という感覚でした。が、この17SSコレクションではそのイメージがいい意味で覆されました。誤解を恐れずに言えば、かなりストリートっぽくなっていたんです。相変わらず素材や作りはゴージャスで、品格自体は変わらないものの、そこかしこに見られる意匠が、いちいちツボなのでした。MA-1風のブルゾンも、バイカーテイストのライダースも、艶っぽさとカジュアルさのバランスが最高。それに加え、ドメブラにはない尖り方もいい案配なのでした。
左 ¥66,960(TAX in)、右 ¥157,680(TAX in)

ディーゼル ジャパン
0120-55-1978
www.diesel.co.jp/dieselblackgold

YELLOWS PLUSイエローズプラスのオプティカル

奥ゆかしさに一票。

少し前に自転車で事故りまして、そのとき愛用していた眼鏡を破損。それ以来ずっとコンタクトで過ごしているのですが、そろそろ眼鏡が欲しいな、と。以前購入したときに、いろいろなお店で散々試着したので、自分に合うものはだいたいわかっています。色はブラウンがどうやら好きらしく、形はボストン型、メタルではなく、セルを基調にしたタイプといった具合です。そんなこんなで今最有力候補なのが、〈イエローズプラス〉の2本です。デザイナーズなのに、デザイナーズではないかのような、奥ゆかしいデザインとたたずまいが好み。職人の香りが強いものでもなく、デザイナーの顔が浮かぶものでもなく、いまの自分に合うのはこんな一本なのかなと思っています。あとはブリッジにメタルを使うかどうかの2択。。
左 ¥33,000+TAX、右 ¥24,000+TAX

コンティニュエ
03-3792-8978

yama

伊豆の山々は美しかった。

山本博史

2016年のレース納めとして「IZU TRAIL Journey」に参加してきました。約72キロ。エイドがあればなんとかなるだろう、と軽く考えてしまうのは“ハセツネロス”ってことなのかな。

MARQUEE PLAYERマーキープレイヤーのスニーカーパック

シューズの収納問題はこれで解決。

ランニングシューズにトレイルランニングシューズ、はたまた寒い時期のウインターブーツにファッション性に長けたスニーカーまで。物欲は留まることを知らず、とにもかくにもシューズは増える一方なのである。そこで困るのが収納方法。ボックスのまま保管するのも美しいが、いかんせん中身が見えないし、嵩張るし、ダメージだって蓄積する。そこで国産のスニーカーケア専門のブランド〈マーキープレイヤー〉のスニーカーパック。ご覧の通りのクリアフィルムで中身も容易に確認できるし、UVカット加工を施しているため日焼け予防に最適。ジップを閉じれば密封状態となり、さまざまなダメージから守ってくれるのも嬉しい。しかも、手がけているのはまさかの高校の同級生! プロダクトを通して旧友と再開を果たすなんて、人生とは不思議なものです。
SNEAKER PACK DRESSING ROOM(320×380mm/5枚入り) ¥2,000+TAX

MARQUEE PLAYER
www.marqueeplayer.jp

SALOMONサロモンのバックパック

スキーにも、トレランにも。

心地よい春の陽気とともにトレイルランニングが始まり、秋が深まればロードも楽しみ、冬が訪れればスキーに精を出す。とはいえ先シーズン始めたばかりのスキーの世界は、まだまだ知らないことが多い。だからこそ、とりあえず形から入ろうかなと。そこで〈サロモン〉の「S-LAB X ALP 20」です。アスリートも納得のハイパフォーマンスライン「S-LAB」からリリースされているこちらのモデル。耐摩耗性に優れたDyneema®という素材を使い、スキー板のキャリーシステムも搭載。Motion Fitシステムを採用しているためフィット感は抜群で、背面中央のジップはメインポケットへのスムーズなアクセスを可能にしてくれます。またフロントのポケットにフラスクを収納すればスキーのみならず、トレイルランニングにだって活用できそうです。
S-LAB X ALP 20 ¥17,000+TAX

サロモン/アメア スポーツ ジャパン
03-6831-2718
www.salomon.com/jp/

EVERNEWエバニューのウルトラライトアンブレラ

想い入れのある傘を持ちたい。

傘って、どういうわけかすぐに無くしてしまう。雨が上がってしまえば不要な物なのだから、ついつい無くしてしまうのも理解はできるけど、それにしても知らぬ間に行方不明になることが頻繁にありすぎる。それは物に対する想い入れが無いから、というのは1つの大きな要因な気がする。いつもコンビニで適当に買うし。だったら少しでも想い入れのできる物を、と探し当てたのが〈エバニュー〉のそれ。カーボン製の5本の骨で形成され、重量はわずか90グラム。直径は78センチで、折り畳めば長さ21センチ、直径4センチという鞄に放り込んでも気にならないレベル。税抜きで3千円という買い足し可能なプライスも魅力的です。もちろん無くすつもりはないけれど…。
ウルトラライト アンブレラ ¥3,000+TAX

エバニュー
03-3649-3312
evernew-product.net

MERRELメレルの「1SIX8 LACE」

驚愕の履き心地の良さ、です。

あらゆるシューズに足を通してきたものの、驚くような履き心地というのには、なかなか出会すものではない。一見、革新的なテクノロジーさえも、履いてみると既存のシューズと些細な違いしか見出だせないことだってある。でも、この〈メレル〉のシューズは、履いてビックリ、歩いて楽ちん。ひさびさに履き心地で衝撃を受けました。ソフトなアッパーは足を優しく包み込み、履いた感じはまるでスリッパのよう。高反発のソールはとにかくふわふわで、重量は約200グラムという軽さも相まって、履き心地は快適そのもの。ただ残念なのが、その快適性がぼくの文章力だけでは伝えきれないということ。とどのつまり、履いてなんぼなのである。ぜひ、販売店でお試しを。驚くこと請け合いです。
1SIX8 LACE ¥13,000+TAX

丸紅フットウェア
03-3665-1789
www.merrell.jp

jun

今年も散財しました。

中田潤

年々、購入する服の数は減っている。単価が上がったのも理由にあるけれど、それが本当に欲しいものなのか、判断基準のレベルが高くなっているからなのかも。そうやって選んでいるときが一番楽しかったり。散財万歳!

RATSラッツのジップアップフードパーカ

ロゴの力は偉大なり。

ロゴデザインは千差万別。スケートボードやモータサイクル、グラフィティ、音楽といったカルチャーを匂わせるものもあれば、シンプルで無機質なものもある。見る人に何かを訴えかけるのであればなおさらのこと、ロゴをつくるのって難しいなとつくづく思います。でも〈ラッツ〉のロゴは別格。とくに背面の“WAY OF LIFE”。もちろん方向性は完全に前者なのですが、もう完全無欠というかなんというか、サイズ云々じゃなくて、これがプリントされているだけで、プロダクトの魅力が何倍も大きくなる感じ。2004年のブランド設立当初に使われていたものだけど、いま見てもやっぱりかっこいいですね。今回は久々の復刻ということですが、定期的にリリース希望! 現在、旗艦店である「JOLLY ROGER」とオンラインストア限定で発売中。枚数もごくわずかだそうです。
¥19,800+TAX

JOLLY ROGER
03-5456-0113
www.rats.jp

NIKE SPORTSWEARナイキ スポーツウェアのスニーカー。

クラシックは嘘をつかない。

コルテッツほどクラシックで、どんなスタイルにも合うスニーカーはないと思います。いまでこそファッション的な側面でとらえられることが多いモデルだけれど、本来はランニングに端を発してできた靴。1972年の誕生以降、いまも変わらず展開されている〈ナイキ〉を代表するモデルです。素材もレザーやナイロン、スウェードといろいろあるし、とにかく軽くてクッション性に優れているのがいい。ベージュの〈ディッキーズ〉のショーツと白いハイソックスにコルテッツなんていう、ロスのギャング的合わせ方もあるけれど、ここはひとつスーツみたいな、かっちりスタイルのハズしとして履こうと目論み中。シャープすぎず、ボリューミーすぎずなコルテッツ。2017年は再燃の予感大です!
左:ナイキ クラシック コルテッツ ナイロン プレミアム ¥8,500+TAX、右:ナイキ クラシック コルテッツ レザー ¥10,000+TAX

NIKE カスタマーサービス
0120-6453-77
www.nike.com

MAIDEN NOIRメイデンノアールのスウェット

これをずっと待っていた。

スウェットを選ぶ基準って何だろう。色、生地の厚み、身幅、着丈、首回りの開き具合、リブ幅、トリプルステッチ的なディテールなど、人それぞれ優先順位があるはず。こと自分においては、前述の上から5つに加えて、インナーに白Tを着たときに首回りと裾から少し白が覗くかどうかをチェックします。そして、ともに1cm見えていれば、それは自分にとってのベストスウェット。前置きが長くなりましたが、〈メイデンノアール〉のスウェットがまさにそれなのです。薄くもなく厚くもない、10〜11オンスのボディかつ、どれも原色じゃない、ヴィンテージライクなカラーリングに惹かれました。しかもちょうどいい具合に目が詰まっていて肌触りもいい。左から“モテ色・おき色・おしゃれ色”と勝手に命名。ひとまず1枚目はモテ色からかなー。おすすめです!
各¥15,000+TAX

MAIDEN NOIR JAPAN
03-6805-0650
http://maidennoir.jp

BOSTON CLUBボストンクラブのアイウェア

誰でも似合うのには正直驚いた。

たくさん持っているわけじゃないけれど、サングラスは好きな小物のひとつ。でも見返してみると、だいたいがウェリントンタイプ。偏りがあるというか、あんまり冒険してないというか、結局は似たようなものばかり買ってしまっている始末、まぁよくある話ですが。でも、これには久々に心を動かされました。パッと見るに、写真家テリー・リチャードソンがかけていそうなこのアイウェア。日本が世界に誇るアイウェアブランド〈ボストンクラブ〉の新作モデル「MORRIS VI」で、フラットなプラスチック製フロントに、クラシックなメタルフレームに見られる昔ながらのマンレイ山。約30年前の金型を再利用したというラッパ型のヨロイがただならぬオーラを出しまくってます。一見シンプルなデザインですが、ディテールが光る前衛的なコンビネーションフレーム。青天の霹靂とはよく言ったものですが、どんな顔の人でもだいたい似合ってたから不思議です。個人的にはグリーンのフレーム推し!
メガネ ¥24,000+TAX、サングラス ¥26,000+TAX

グロス銀座
03-5579-9890
bostonclub-eyewear.com

shinri

不変だった、2016年

小林真理

人ってなかなか変わらないもんだなあと思い、思い知らされた2016年。早いとこ、いろいろな目標を建てておこうかな、2017年は。あとは年末年始で大掃除じゃい。

TEÄTORAテアトラのウォレットコート カーゴ

春一番ではためかせたいコート。

ファッションを楽しむならやはり冬ですが、その残滓を積極的に味わうという意味でも春はコートスタイルで行きたいと思っています。来春もロングコートの波はまだまだ収まらないようですし。現代のワークスタイルに見合った高い利便性を誇る衣類を生み出す〈テアトラ〉は、その素材選びや構造の発明にいつも唸らされます。貴重品のためのファスナーが付いたものからA4サイズのファイルを収納可能なものまで、大小さまざまなポケットを備えた「Wallet Coat CARGO」は、本来は旅行者のために開発されたコート。もちろんその利便性は日常でも思う存分利用したい、ということで一足先早い春のコートとして選ばせてもらいました。
¥88,000+TAX

ROTHKO
info@teatora.jp

TAIKAN EVERYTHINGテイケン エブリシングのトートバッグ

オトナ仕様のトート。

アメリカと隣接しつつも、その国民性や文化はひと味もふた味も違うカナダ。アパレルをはじめさまざまなクリエイティブシーンやライフスタイルが生まれていると聞くにおよび、その動向を知りたい国のひとつだ。かの地で生まれた〈テイケン エブリシング〉は、カナダのクラブシーンやストリートファッションともつながりの深い人たちが始めたブランドだけど、その仕上がりは実にオトナにふさわしい。一目ではブランドタグもわからないくらいのアノニマスなデザイン、一色で染め上げるシンプルさ、“バリスティックナイロン”を使った耐久性など、実用性の高さは随一。フラップ式の底板がバッグ内にあるので、何も入れずとも自立するところも非常に便利。トートバッグといえばキャンバス使いの“アレ”が真っ先に思い浮かびますが、その日のスタイルでカジュアルではなく、もうちょいスマートにいきたいときに、真っ先にオススメしたいトートバッグです。今春から日本国内での本格的な取り扱いがスタート。
¥8,500+TAX

BEAMS 原宿
03-3470-3947

diazoジアゾ ボックス

時間を組み込んだデザイン。

時間や年月について考えるタイミングといえば、誕生日か葬式、年末年始といったところでしょうか。そんな師走のこのタイミングで気になっているのが、“時間”を感じさせるこのコンセプチュアルなボックスです。目にも鮮やかな青と水色の2色で展開されるボックスは、ジアゾ式複写(青焼き)の技術を用いて着色しています。近年まで建築図面などの複写で使われていた、アノ青色の紙です。この紙の特性により、時間が経つごとに日を浴びて色あせが進み、ボックスの内側と外側という面ごと、使い方や保存場所によってさまざまな表情がボックスに加わります。いわば、“時間の経過”や“場所性”までをデザインに落とし込んだオリジナリティあふれるデザイナーの視点が生み出したもの。知れば知るほどその面白さがわかるので、贈り物などにもいいのでは?
POST CARD ¥1,600+TAX、CARD ¥1,200+TAX

HOEK
03-6805-0146
www.hoek.jp

BOOK雨宮まみの『東京を生きる』

偲ぶ2016年。

駆け込みのようにジョージ・マイケルの訃報が飛び込んできましたが、この1年でどれだけ多くの巨星が堕ちたことか。なかでも、個人的に大きな衝撃を受けたのが、雨宮まみさんの訃報でした。女性としての生きづらさ、この時代に生きるものの苦しさを刻みながらも、その負の感情や状況を克服しようとする真摯な文体にはいつも勇気づけられました。この気持ち、雨宮さんの文章を知っているひとは確実に納得してくれるはず。なかでもこの本は、雨宮さんによる東京を語った本なのですが、東京に一度でも住んだことのある人はもちろん、東京に一度でもあこがれたことがあるひと、つまりはあらゆる人が読み、自分を重ね合わせることができます。これほど自分の感情に対して、真摯に、丹念に向き合う作業は、文字通り身を削る作業だったのではないか。そんな故人に「ありがとう、お疲れ様でした」と唱えて偲びたい。
¥1,400+TAX

大和書房

taiyo

諸行は無常。

長嶋太陽

あと何回、両親と親戚とともに「実家の正月」を味わえるのでしょう。当たり前の日常さえ有限なのだと、スマップの解散を目の当たりにして、そんな思いに囚われています。

RE-PURPOSEリパーパスのショートコート

春に向けて。

神奈川県の実家まで、ドアtoドアで2時間。重いコートを着ていると肩が凝るし、暖房の効いた東海道線の車内においては暑さが大敵(あれ、どうにかならないもんですかね)。そこで選ぶべきが、〈リパーパス〉のショートコート。ハリのあるコットン素材と、たっぷりとられたワイドな身幅に短い着丈。歴史の奥行きを随所に感じながらも、そのシルエットはトレンドをしっかりと捉え、それでいて「類型」にハマらない。きりっとスタンドアローンなさじ加減は「レショップ」ならではです。寒さはますます募る一方ですが、今からコートを買うなら、春にも堂々と着られるもののほうがいい。今買うべき一着ですね。
¥65,000+TAX

L’ECHOPPE
03-5413-4714
http://lechoppe.jp

YAECAヤエカのセットアップ

的確な未来。

アトムは10年以上前に生まれ、使徒は新東京市を蹂躙し、人類補完計画は遂行された。金田と鉄雄はバイクにまたがっている。2016年はこんなにも未来だったのに、スーツはいつまでも窮屈でいいものだろうか(断じて否!)。そこでおすすめしたいのは、〈ヤエカ〉のセットアップ。適度な伸縮性とハリのあるジャージ素材は、〈ヤエカ〉が大切にしている定番のテキスタイル。あくまでも上品に映えるのに、その着心地のよさたるや、着の身着のままスヤスヤと快眠できるほど!(もちろんしませんよ)。実家に帰って、親戚や地元の友人に会うときには、こんな真っ当かつコンフォートな服がベストです。膝が出て型崩れしてしまうということもなく、身につける中でつくづく行き届いた服だなあと感心します。わかりやすくはないけれど、この快適さと品のよさはある種地に足のついた未来の服なのかも。
ジャケット ¥40,000+TAX、パンツ ¥20,000+TAX

YAECA HOME STORE
03-6277-1371

SOLOVIEREソロヴィエールのレザーシューズ

発明。

名作と呼ばれるレザーシューズは数多くあれど、社会的儀礼との結びつきが強いために、「型」を尊重する傾向があります。そんな前提を軽やかに飛び越える、美しく実用的な一足がこちら。一枚革で仕立てられたアッパーはやわらかく、紐を結ぶことで生まれるエレガントなシワは、今までのレザーシューズの概念をぐるりと一変させるほど。見かけほど繊細ではなく、クレープソールはあくまで地面をしっかりと捉え、東京のコンクリートに負けません。シンプルで理にかなったシステムとアイデアはまさしく発明です。と、理屈っぽく書いてみましたが、とにかくこの佇まいが良い。色の褪せたデニムと合わせても。ウールのパンツにも。服を選ぶ楽しみが増えそうです。
¥55,000+TAX

1LDK apartment
03-5728-7140

NOWHAWノウハウのサーマルとどてら

部屋着の殿堂。

こたつにはみかん。上島竜兵には熱湯風呂。向井秀徳にはテレキャスター。さまざまなお約束が巷には存在しますが、実家で過ごすお正月には、パジャマブランド〈ノウハウ〉が手がけるどてらとサーマルを。昭和の風情をたたえたノスタルジックな部屋着スタイル。モッズパーカのライナーをモチーフにしたどてらと、空気をふんだんに含むクリンプ・コットンを使用した、新ライン「TWILIGHT」のサーマル。良い意味でスタイリッシュすぎない、袖を通したときにほっと一息つけるような感覚は、他に類を見ません。本来は部屋着ですが、もちろん外で着ても映えるのが魅力。どてらは焚き火の際に羽織ったり、サーマルはベースレイヤーとして活用できたりと、アウトドアシーンにもフィットしてくれそう。この汎用性の高さが決め手ですね。

サーマル 上下 各15,000+TAX、どてら ¥23,000+TAX

NOWHAW
03-6427-1485
www.nowhaw.com

mura

最近の自分の格好。

村松諒

最近、やたらと黒やネイビーの服ばかり着ている気がする。とくに夏ごろから黒でまとめた格好も多い。ふと思ったら前に撮影したこの「Shopping Addict」の顔写真でも黒のロンTを着ている。だけど春夏は、気持ちを新たに明るい色の服でも着ようかな。…と言いつつ、今回紹介したものも黒っぽいものが多い。しばらくは離れられないかも…。

J.PRESSJ.プレスのキャップ。

なんとも言えない絶妙なデザイン。

10月に〈J.プレス〉の展示会に初めて行った。アイビーファッションを代表するブランドということは何となく知っていたけど、実際に服をしっかり見るのは初めて。2017年春夏シーズンは、アメリカ人ミュージシャン、ドナルド・フェイゲンのソロアルバム「THE NIGHTFLY」に影響を受けた、1980年代のニューヨーカーやアイビーリーガーだった大人たちをイメージしたそう。ブレザー、スイングトップ、ケーブルニットといった、まさに往年のアイテムが印象的だった。その中に混じって置いてあったのが、このキャップ。〈J.プレス〉のロゴが控えめについた可愛らしいデザインにやられた。なんとも言えないピンクやベージュが揃っているのがいい。
各¥6,900+TAX

オンワード樫山 お客様相談室
03-5476-5811
www.jpress.jp

agnès b.アニエスベーのロングカーディガンプレッション。

9月の記憶が蘇る。

今年、『フイナム』で〈アニエスベー〉の特集記事を担当した。とくに印象に残っているのは、9月に掲載した「柳楽優弥とアニエスベーの幸福な関係」 。この撮影前に柳楽さんが出演する映画をいくつか観ていったのだが、柳楽さんは撮影のとき、スクリーンで放つ近寄りがたい存在感はまったくなく、話しやすい好青年だった。写真は、この企画でも紹介した「カーディガンプレッション」のロングバージョン。実際に袖を通してみると、通常のタイプと同様に、ベーシックなデザインだからコーディネートに取り入れやすい。しかも、フードが取り外し可能で、寒さが厳しくなるこれからの季節は、コートの内側に着てもいいかも。12月26日発売。
¥29,000+TAX

アニエスベー
03-6229-5800
www.agnesb.com
shop.agnesb.co.jp

kolorカラーのセットアップ。

エストネーションのエクスクルーシブ。

ラグジュアリーからカジュアルまで、上品かつ洗練されたアイテムを揃える〈エストネーション〉。セレクトショップの中でも、どこか趣味のいい大人な雰囲気を感じさせる。早くも展開がスタートした、2017年春夏シーズンのアイテムから〈カラー〉のセットアップを紹介。特徴は、このブランドならではのシャリ感のあるドライタッチなウールナイロンのニット地を使っているところ。リラックス感がありながら、きちっとした雰囲気も出るように計算されている。セットアップのほか、ジャケットはジーンズやスラックスと合わせてフォーマルに、パンツはスウェットシャツやセーターと合わせてカジュアルに着こなすのもおすすめ。写真のほかに、ブラックとネイビーも。
ジャケット ¥35,000+TAX、パンツ ¥38,000+TAX

エストネーション
03-5159-7800
www.estnation.co.jp

TUMIトゥミの19 Degree アルミニウム/ショート・トリップ・パッキング・ケース。

いますぐ欲しいキャリーバッグ。

海外旅行で必ず必要になるキャリーバッグ。僕もひとつ持っているけど、初めて買ったとき正直どれにしていいのかよく分からなかった。結局、見た目と価格の兼ね合いで、アメリカの某アウトドアメーカーのものを選んだ。いまでも気に入って使っているけど、もっと容量があって機能的なものを選べばよかったという後悔も…。写真は、10月下旬に発売されたばかりの〈トゥミ〉の「19 Degree アルミニウム/ショート・トリップ・パッキング・ケース」。先日行われた展示会でみつけたものだ。まずマットブラックのケースに施された斜めに入る立体的なラインが格好いいと思った。内側は2つに分かれる構造。それぞれにカバーがついていて、ハンガーフックを完備。持ち運びにとても不便なジャケットやスーツの収納に活躍しそう。H66×W44.5×D25.5センチ。容量は55リットル。このほか、2サイズ展開。
¥120,000+TAX

トゥミ・カスターセンター
0120-006-267
www.tumi.co.jp


bob

この年末に思うこと。

石井陽介

会社の近くにあるたこ焼き屋が気に入って、ここ最近入り浸っている。1日限定で特別に用意されたトリュフ入りのたこ焼きは、間違いなく人生ナンバー1のたこ焼きだった。忘れられない。先日の大阪出張で食べた本場のたこ焼きも美味かった。そして今は初詣に出店される屋台のたこ焼きが楽しみで仕方がない。今年の年末は毎日たこ焼きのことばかり考えている。

RMFB by Rocky Mountain FeatherbedRMFB バイ ロッキーマウンテンフェザーベッドのアノラック

ダートマスな気分です。

アイビーリーガーのキャンパスライフをスナップした『 TAKE IVY 』は、アメトラのバイブルとして広く知られた名著だ。御多分に漏れず自分も擦り切れるほど読みまくって、そのスタイリング 1 つ 1 つを隅々まで見て研究しました。なかでもオリーブグリーンのアノラック(本には“ヤッケ”と記載されていましたね)をラフに羽織って、ホワイトジーンズをくるぶしまで捲くった、あの格好にヤラレた。しかも雨なのに傘もささず、フードも被ってないんです。大量の本を小脇に抱えて闊歩するその姿に、アイビーの真髄を見たのだ。こちらはフランス人ディレクターのモハメッド・ラジが手掛けるコラボライン〈RMFB バイ ロッキーマウンテンフェザーベッド(RMFB by Rocky Mountain Featherbed)〉のアノラック。この色味、そして見ての通り最小限に抑えた簡素なディテールが、あのアノラックを彷彿とさせる。左裾に配した趣のあるネームもまた良い。現代のアイビーボーイはきっと、こんなアノラックを選ぶに違いない。
¥29,000+TAX

サーティーファイブサマーズ
03-5825-3588
www.35summers.com


SOUTH2 WEST8サウス 2 ウエスト 8のテンカラシャツ、ベスト、ジャケット

モンタナの情景が浮かびます。

緑生い茂る自然のなか、木漏れ日で煌く川面に向けてバンブーロッドをキャスティングする。すると宙には綺麗なループを描いたシルクラインが光り輝く。映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の作中で何度も描かれたフライフィッシングのシーンだ。はじめて見たのは中学生のころ。正直、当時はこの映画の意味なんて全く理解していなかったけど、このアメリカの美しい景色を教えてくれただけでもありがたかった。きっとこのインパクトが忘れられないからだろう、フィッシングウェアには、だから自然と惹かれてしまう。こちらはお馴染み〈サウス 2 ウエスト 8 ( SOUTH2 WEST8) 〉のテンカラシリーズ3着。ワックスコットンを使用した厚手の生地に加え、実用に基づいた機能的ポケットの数々。なんともヘビーでューティーな面構えだ。これならモンタナの大自然にだってきっと負けない。母なる大地・アメリカへの憧れに応えてくれる、そんなガーメンツだ。
左からシャツ ¥42,000+TAX、ベスト ¥32,000+TAX、ジャケット¥42,000+TAX

ネペンテス
03-3400-7227
www.nepenthes.co.jp

Lesca LUNETIERレスカ ルネティエのメガネ

刺激的な極太の丸メガネ。

メガネ選びには一家言ある。ポイントは①(極力)真円のもので、②レンズ径 38 ミリ、③一山ブリッジ、④セルとメタルのコンビフレーム。以上全てを網羅したシンプルな丸メガネを、ここ10余年掛け続けている。お陰で顔馴染みもよく気に入ってはいるが、たまには刺激が欲しい、違和感が欲しいと思うのが人間の性。そんなウズウズしているところに出会ったのがフランスの老舗〈レスカ ルネティエ( Lesca LUNETIER )〉の極太丸メガネの「 TABU 」だ。ご覧の通りボリューム満点。グラマラスで愛らしいフォルムが、マンネリしたいつものメガネライフへの欲求不満を一発で解消してくれるのです。画家のレオナール・フジタが愛用していた丸メガネの型を基にアレンジしているので、キーホールやスリードットの飾り智といったクラシカルなディテールもしっかりと押さえています。この辺のストーリーや絶妙な塩梅もツボです。最近よく被っているベレー帽とも相性が良さそう。気分転換したいときや、ちょっと刺激が欲しいときに掛けたい1本ですね。
¥35,000+TAX

グローブスペックス エージェント
03-5459-8326
www.globespecs.co.jp

MOTORATORYモトラトリーのウォレット

和の雰囲気漂うインディゴの財布

過日、とある展示会でなんとなく財布を眺めていると、いつも隙がないデザイナーさんがやってきて「財布もちゃんと衣替えをしないとね」とポツリ。この一言にハッとした。これまで財布は”ボロくなったら買い替えるもの”というスタンスだったので、”財布の衣替え”という発想はなかったからだ。というわけで気分一新、ガラリとイメチェンをさせるべく、レザーマイスター〈モトラトリー( MOTORATORY )〉で物色。そこで一番目を引いたのがこの長財布だ。独自に調合したインディゴ色の染料をヌメ革に施し、格子柄を抜き型であしらっている。そこはかとなく和の雰囲気が漂っており、柄物ながら上品かつ落ち着いた佇まいをみせている。しかも使うほどに革のヌメは濃くなり、染料はインディゴのように退色してゆくという、プラスとマイナスのエイジングが同時に愉しめるというのだ。使い勝手も良さそうだし長く愛用したい一品だ。前言撤回します、この財布ならしばらく衣替えの必要は無さそうです。
¥40,000+TAX

MOTOSTYLE-STORE
03-6447-1613
www.motostyle.jp

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