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FEATURE|DSPTCH
目利きバイヤーたちと紐解くディスパッチの魅力。

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DSPTCH

目利きバイヤーたちと紐解くディスパッチの魅力。

2014年の日本上陸からセレクトショップでの取り扱いが相次ぎ、瞬く間に頭角を現したサンフランシスコ発のバッグブランド〈ディスパッチ(DSPTCH)〉。ミリタリーギアからデザインエッセンスを取り込み、また部材にもミルスペックに準拠したタフなパーツを採用しながらも、そのルックスには無骨さや土臭さは皆無。虚飾を削ぎ落としたミニマルな佇まいにはメトロポリタンな洗練が息づき、現代のリアルライフに寄り添う充実の機能を内に秘める。そんなバッグ界の急先鋒として愛用者を増やしているブランドの魅力を、世界観や得意分野の異なるセレクトショップのバイヤー陣に尋ねる。

  • Photo_Kenji Fujimaki
  • Text_Naoyuki Ikura
  • Edit_Shinri Kobayashi

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about DSPTCH
since_2010 head quater_SAN FRANCISCO, CA, USA
米国・サンフランシスコにてデザイナーのリチャード・リウによって設立。ミリタリーハードウェアからインスピレーションを得たカメラストラップからスタートし、機能を追求したハイクオリティな製品でプロのフォトグラファーからも絶大な信頼を獲得。’13年秋冬コレクションからはバッグやガジェットケースのコレクションも発表し、翌’14年には初となる直営店を地元・サンフランシスコにオープン。また昨年にはニューヨーク、そして東京・原宿にもフラッグシップショップを出店。誕生以来すべてのアイテムはメイド イン USA、その多くをサンフランシスコとロサンゼルスで生産し、シンプルでコンテンポラリーなデザインと実用性を両立させた、機能美あふれるプロダクトを世界に向けて発信している。


#01_JOURNAL STANDARD

アメリカンカジュアルやアウトドアスタイルを軸としたアイテム構成を武器に、ミドルエイジからティーンまで幅広い世代にファンをもつ「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」。時代を超えて愛されるベーシックを “ 今 ” の感覚から取捨選択し、鮮度のあるファッションへと再編集する日本屈指のセレクトショップにおいて、〈ディスパッチ〉はどんな存在なのか?

ミニマルなルックスのなかに多くの機能が凝縮されている。

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ジャーナル スタンダード バイヤー 宮川 治さん

ーまず、カジュアルバッグ全般における近年のトレンド傾向を教えてください。

宮川:正直なところ、バッグに関しては目立ったトレンドがないような状態です。簡易的なトートやエコバッグ、サコッシュが好調ではありますが、それらは流行というより価格帯として手軽なのが理由だと思います。あとは引き続き、バックパックが安定して売れていますね。

ー「ジャーナル スタンダード」としてのバッグの提案はありますか?

宮川:ウェアも含めて、スポーティな雰囲気のアイテムに注目しています。バッグであれば、ノートパソコンやタブレット端末などのガジェットはもちろん、シューズを収納できるスペースが設けられていたり、しっかりと作り込まれたタイプ。このような機能派バッグですと、ミリタリーテイストが選択肢として挙がりますが、どちらかというとアウトドアメーカーのような、ルックス的にも軽快感のあるデザインが今の気分ですね。とはいえ、アスリートチックな直球スポーツとも違い、都会的に洗練されていることも大事。〈ディスパッチ〉は、そうした僕らの提案と合致しています。

ースポーティかつアーバンな要素を持ち合わせたバッグブランドは別にもあるなか、〈ディスパッチ〉をピックアップされた理由は?

宮川:先進的でリベラルな風土をもち、昔も今もストリートカルチャーの発信都市であるサンフランシスコを拠点とするブランドで、しかも“メイド イン サンフランシスコ”。これが最初のフックになりました。視覚的には表れづらい要素ですが、メンズファッションにおいてそうしたロマンを感じさせる背景は大切ですし、なぜだか無性にそそりますよね。

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宮川:あとは、ほかのメーカーにはないユニークな機能も見どころです。例えば、この「デイパック」であれば、ノートパソコン対応のスリーブが中空構造になっていて、バッグをドズンと置いても直に衝撃が伝わらないよう配慮されている。またフロントポケットの内側にオーガナイザーがあるのですが、ステーショナリーなどを収める一般的なものとは違い、乱雑になりがちなガジェットの充電器やケーブルなどをスマートに整理できるようになっていたり。もちろんデジタルガジェットに限らず、バッグの中で散らかりがちな細々とした小物を収めるのにも有用です。

ーこのオーガナイザー自体も、ミリタリーバッグやアウトドアパックの外装にカラビナや拡張ポーチを取り付けるエクステンションループのようなデザインになっていますね。

宮川:そこがまた格好いい。しかも外装ではなく、見えない内装に配置することでルックスはスッキリとまとめているところが巧い。こうしたガジェットライフに根ざした作り込みは、カメラのアクセサリーからスタートした〈ディスパッチ〉ならでは。ミリタリーともアウトドアとも違う、都会生まれのブランドらしいプロダクトだと思います。一見するとミニマルなのに、多くの機能が詰め込まれていて開けてビックリする。僕も愛用していますが、本当によく考えられていると身を持って感心しています。

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ー豊富な〈ディスパッチ〉のラインナップのなかでもオススメのモデルは?

宮川:やはり定番の「デイパック」ですね。数あるモデルのなかでも一番人気で、あればあるだけ売れています。コーディネートする洋服も問いませんし、サイズ感まで含めて最も使い勝手がいい。加えて、もう少しマチの薄い「ブックパック」も好評です。その名のとおりノートパソコンや手帳、書類などを持ち歩くのに適していて、荷物が少ない方に丁度いいですね。あと休日のちょい持ちには「ウエストバッグ」が便利です。

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ーこの「ブックパック」は、フロントポケットの留め具が特徴的ですね。

宮川:“ドイツホック”と呼ばれる部材です。スライド式のマグネットになっており、ワンタッチで留められるのに、誤って開いてしまうこともなく、機巧としての面白さと実用性が両立している。こうした、ちょっとした付属パーツも男心をくすぐりますし、細かなところまで気が利いていますよね。

ーショップのイチ押しとして選出した3点は、いずれもブラック。その意図は?

宮川:素晴らしいモデルが充実しているブランドなので、なるべく多くのバリエーションをお客様に紹介したい。かといって、すべては取り扱えないので、店頭では最も〈ディスパッチ〉らしいブラックを中心にしてカラーを絞り、その分、豊富な型数をラインナップしています。

ー日本上陸から今季で6シーズン目になりますが、浸透度はいかがですか?

宮川:急速に高まっています。当初はシーズンごと、つまり半年に1回のペースで買い付けのオーダーをしていたのですが、それでは在庫が追いつかなくなり、今では2ヵ月ごとです。それくらいショップでの売れ行きが早くなりました。すでに2型、3型と、リピーターの方も増えています。

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デサント ポーズのジャケット ¥32,000、同パンツ¥20,000、アンデルセン アンデルセンのポロシャツ ¥27,000/すべてジャーナル スタンダード 渋谷店

ー〈ディスパッチ〉のバッグは、どんなスタイルにマッチしますか?

宮川:品の良いスプリングコートやジャケットにも似合いますし、スポーティなカジュアル服にもハマる。アウトドアレジャーでも使えますし、ビジネスユースにもOKと、ミニマルデザインがもたらす高い汎用性も〈ディスパッチ〉の魅力です。ユーザーの趣向や合わせるコーディネートによってあらゆるシーンに対応でき、いかようにもイメージが変わる柔軟性のあるブランドなので、我々も幅広いお客様にご提案できます。

今日は〈ディスパッチ〉のスポーティかつ都会的なムードを意識して、スポーツブランドが手掛けるファッションラインのアイテムを合わせました。こうしたカジュアルなセットアップは今季のトレンドでもあり、相性も抜群です。このようにバッグと洋服を近い雰囲気で揃えると、よりお洒落感のあるコーディネートに仕上がりますよ。

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前:ウエストバッグ W33×H22.9×D38cm(8L)¥18,000+TAX
左:ブックパック W28×H43.2×D10.2cm(18L)¥26,000+TAX
右:デイパック W33×H48.2×D17.8cm(22L)¥29,000+TAX

ジャーナル スタンダード 渋谷店
03-5457-0700

林五プレスルーム
電話:03-6452-2177
dsptch-jp.com

エストネーションのバイヤーがオススメするバッグとは?

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