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コンバースとTENDRE。ミッドナイトブルーから生まれてくる明るい予感。
The Inspiration from Midnight Blue

コンバースとTENDRE。ミッドナイトブルーから生まれてくる明るい予感。

映画や音楽、そしてファッションなどなど、どんな世界においても、老若男女に愛される“定番”というものがあります。〈コンバース(CONVERSE)〉の「オールスター」や「ワンスター」は、まさに時代を超越した永久不滅の定番品。今シーズン、そんなエバーグリーンな輝きを放つ2つのモデルから、ミッドナイトブルーという新色をまとったアイテムが登場。それを華麗に履きこなすのは、TENDREことミュージシャンの河原太朗さん。プライベートでも「オールスター」をよく履いているという彼に、今回のシューズから得られるインスピレーションについて語ってもらいました。

  • Photo_Satomi Yamauchi
  • Styling_Toshihiko Hirano
  • Hair_AMANO
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Yosuke Ishii

何かが起こる前兆というか、いい兆しが見えそうな色。

ー プライベートでも〈コンバース〉のシューズを愛用されているそうですね。

TENDRE:物心ついてから、ふと気づけば「オールスター」を履いていました。中学生とか高校生になると、友達がいろんなメーカーのスニーカーを履くじゃないですか。だけど、ぼくは「オールスター」のシュッとしたシルエットが好きで、気づけばいろんなカラーを集めていましたね。

ー 〈コンバース〉はすごく普遍的なブランドですよね。だからこそ、「気づいたら履いていた」というのが腑に落ちます。

TENDRE:80年代の映画とかを見ていても、みんな普通に履いてますよね。そういうところから自然と刷り込まれていたのかもしれないです。本当にクラシックというか、スタンダードという言葉が似合う。王道中の王道だし、ずっと色褪せないブランドであり、シューズですよね。そして誰が履いても似合うシューズってそうそう無いと思うんですよ。どんな時代のムードともマッチするし、どんなファッションにも違和感なく溶け込む。今日、久しぶりに履かせてもらって、いろんな思い出が蘇ってきましたね。

ー 〈コンバース〉のシューズを履くときは、どんなシチュエーションや気分のときが多いですか?

TENDRE:身軽でいたいときですね。休みの日に荷物を少なめにしてラフに出かけたいときとか。そうゆう身近な存在。自分はハイカットを履くことが多いんですけど、ちょっとブーツを履く感覚に近いところもあったりしますね。

ー 色は何色が多いんですか?

TENDRE:圧倒的にブラックが多いですね。オールブラックではなくて、ソールが白いほう。だけど、色物も持ってますよ。〈コンバース〉の取扱いが多いお店があって、そこでいろんな色のシューズを爆買いしたことがあります(笑)。グリーンとか、くすんだイエローとか。たまに気分転換にそういうのを履くのもいいなと。

ー 今回新色としてミッドナイトブルーをまとった3つのモデルがリリースされました。履いてみてどうでした?

TENDRE:ネイビーって、最近選んでなかったので新鮮でしたね。やっぱり黒が多かったから。だけど、こういう色だからこそ映える服とかコーディネートがあるなと、今日思いました。

ー 濃くて深い色だけど、黒にはない軽さや爽やかさがありますよね。

TENDRE:去年からずっとどこか自分のなかで強くありたいと思ってて、それで黒いものをよく身につけていたんですよ。だけど、今日ミッドナイトブルーの〈コンバース〉を履いて、力んでいたものがどこか解放される感覚がありました。そういう発見があっておもしろかったですね。

ー ミッドナイトブルーは夜の空の色ですが、この色から連想するものはありますか?

TENDRE:たしかに夜中の色だけど、どちらかというと夜明け前の空の色というか。これからどんどん深くなるというよりは、むしろ明るく晴れやかになっていくような色なんじゃないですかね。もしくは深海。だけど、それもどんどん沈んでいくんじゃなくて、上昇していくようなイメージです。

ー 色から連想して楽曲を制作することはあるんですか?

TENDRE:ありますね。曲もそうですし、自分のムードを色で表すことも多いです。たとえば赤だったら攻めっ気のある活動をしたいとか、緑だったらリラックしたいとか。それで去年は強くなりたくて黒ばっかり着ていたんです。そうやってムードをつくっていくのに、色が持つイメージや概念はすごく大事だと思ってます。

ー ミッドナイトブルーを頼りに曲をつくったことはありますか?

TENDRE:ないですが、いいイスピレーションは得られました。何かが起こる前兆というか、いい兆しが見えそうな色だなって。あとは、こういう深くて落ち着いた色だからこそ、浸れる音楽をつくってみたらおもしろうそうだなとも思います。

ー 最近はレコーディングされていましたよね。

TENDRE:そうですね。いいタイミングでいろいろアップできればいいなと思ってます。

ー 2020年にパンデミックが起こってライブ活動ができなくなってしまいましたが、去年からぼちぼち再開しはじめて、今年はそれがもっと加速するような気もするんですが、いまどんなことを考えていますか?

TENDRE:まだまだ行き先不透明な感じは残っていますが、ここ2年間、自分の中で見つめ直したこととか、どうやって人と接したらいいとか、いろいろ考えながら培ってきた想いやアイデアを大々的に放出したいという気持ちが強くなってきています。

ミュージシャン同士のフィーチャリングも増えてきてて、だからこそ、これまで自分がつくったことのないような曲ができあがったりとか、すこし開き直ってきた感覚もあります。

ー 模索状態だったものから、今年は開けてきたと。

TENDRE:まだ手探りではありますけど、それは決して悪い意味には捉えていないんです。中にはパンデミックの前に戻したいという人もいれば、いまの時代のベストを探す人もいて、その中でディスカッションがめちゃくちゃ交わされているんですよ。その結果、新しい考え方も生まれたりしていて、それはすごく前向きなことだなってぼくは思うんです。

ー なんとなく、先ほど仰っていたミッドナイトブルーのイメージと通う部分がありますね。

TENDRE:そうかもしれないですね。音楽に関しても、世の中のことを嘆くような歌をぼくが唄ってもしょうがないと思っていて。それだったら、「こうゆうやり方もあるんじゃない?」って、すこしでも前進できるような、新しいアイデアを共有するように活動するのが自分の役割なんじゃないかと思っていますね。

ー もうすぐでTENDREとして活動をスタートしてから5年が経過しますが、ご自身の中で変化は感じますか?

TENDRE:素直になってきたと思います。まだまだいろんな人とコミュニケーションをとりたいし、いろんな人の考えを知りたい。その上で、自分の気持ちも伝えていきたい。そうしたセッションを繰り返して、成長を感じる部分もあれば、まだまだだな、と自分の未熟さを気持ちいいくらいに痛感させられることもあって。

ー そうしたコミュニケーションを通して、いろんなものを吸収しているんですね。

TENDRE:そうですね。一点張りで、自分のことばかり発信するんじゃなくて、いろんな人の意見を一旦咀嚼してみることが大事。それでも合わなければ無理に取り込む必要はないかなと思ってます。

ー これからの目標はありますか?

TENDRE:いやらしくない程度にテレビに出ること(笑)。そこで楽曲を披露するっていうよりは、いま話したように、いろんな人とコミュニケーションを取って新しい考え方を発見したいんですよ。それはミュージシャンでもいいし、クリエイティブな方でもいいし、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんとかでもいい。とにかくいろんな人のアイデアに接したいんです。そういう番組があったらやりたいし、出てみたいなぁと思ってます(笑)。

INFORMATION

CONVERSE INFORMATION CENTER

電話:0120-819-217
converse.co.jp

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