Style02_NEW STANDARD
フイナム:続いては、「ニュースタンダード」を使った、大人に向けたコーディネートです。どこがポイントでしょうか?
梶:サイズ感ですね。さっきと同じで、アイテムだけ見るとアメリカンな組み合わせだけど、サイジングのおかげでモダンに仕上がりました。〈アー・ペー・セー〉の上品さを上手く表現できたスタイルかなと思います。
フイナム;上に着たボアジャケットはタイトめなサイズ感ですね。
梶:アイテム自体、素材がコーデュロイというのも相まって、武骨でタフなイメージですよね。そういうものこそ、きちっとジャストサイズで着て、品よく見せるのが大事だと思います。特に大人の男性は。
フイナム:インナーのニットにはなぜVネックを選ばれたんですか? いまはクルーネックの方が一般的だと思うんですが。
梶:単純にぼくがVネックが結構好きなんですよ。これはジェーン・バーキンとのコラボモデルなんですけど、フランスの大人ってVネック着ているイメージありませんか?
フイナム:確かに。言われてみると、そんなイメージあります。
梶:フランス人みたいに、Vネックをいい加減に着るっていうのがお洒落な気がして。狙っていないのが逆にエレガントに見える。そのいい加減さは、大人が着るからこそ出てくるものだと思います。
フイナム:デニムのサイジングについてはどうでしょうか?
梶:ジャストサイズに見えるかもしれないけど、実はこれ、ワンサイズ上げてます。トップスがコンパクトな分、パンツに余裕を持たせることで、メリハリを利かせたいですね。パンツまでタイトだったらミラノのおじさんみたいになっちゃうから(笑)。