〈マーガレット・ハウエル〉と〈MHL.〉が好きな
ファッション業界の目利き4人が私物の愛用品を紹介!
PROFILE

1977年生まれ、長野県出身。スタイリスト坂井達志氏に師事後、2000年に独立し、ファッション誌をはじめ、カタログや広告など幅広いメディアで活躍。カジュアルからモードまで、さまざまなジャンルを行き来しながら、品と遊びを両立するスタイルを作り上げる。
Instagram:@_naoki_ikeda
ブリティッシュモダンを教えてくれた
控えめだけどスペシャルな一枚。

〈マーガレット・ハウエル〉に対し、“優しい雰囲気をたたえる、着やすい服がそろうブランド”というイメージを持っていた池田尚輝さん。「漠然としたイメージだったのが、ブリティッシュモダンという世界観を意識してから、〈マーガレット・ハウエル〉はその普遍的な価値を、移り変わりの大きい時代の中で、服だけでなく広告や毎年発行するカレンダーでも発信し続けていたと改めて思い知った」
そんな思いを胸に秘めた池田さんが、8年ほど愛用しているシャツがあります。テキスタイル作家のジョージナ・フォン・エッツドルフ氏と協業したプロジェクト「MH PLUS」の作品で、ロンドンのスタジオで縫製されたもの。「一目で将来的に価値あるアーカイブになると感じ取れるほど、特別な存在感を放っていた」と購入当時を振り返ります。その魅力はいまでも色褪せず、主張を抑えた、趣味の良い配色やディテールゆえ、これまでもこれからも長い間付き合いたいと思える一枚とのこと。
PROFILE

1995年生まれ、京都出身。ドンナモデルズ所属。日本のみならず、韓国やイギリスなど、多くの海外エージェントにも所属し活躍。イラストレーターとしても活動し、これまでアパレルブランドとのコラボレーションも行っている。
Instagram:@insta_eiji
愛嬌のあるディテールを生かして
シネマティックな着こなしを楽しむ。

Fukuiさんが〈マーガレット・ハウエル〉の服で特に惚れ込んでいるポイントは、ナチュラルで着心地がよく、時代や歳を重ねても長く着続けることができるデザイン。「どこかノスタルジックな映画に出てくるような雰囲気がある」と、一昨年から愛用しているシャツを片手に語ります。
真っ白というよりナチュラルに近い色味で、アースカラーのアイテムを好んで着るFukuiさんの琴線に触れました。春や秋など涼しい時季は、ブラウンのジャケットをはおって上品に着こなし、夏は大きめのボタンやアシンメトリーなフロントポケットなどの表情のあるディテールを生かして、シンプルにさらりとスタイリング。一年を通して、一枚でもインナー使いでも活躍しているようです。
PROFILE

WONKやmillennium paradeでキーボードを務めるほか、King Gnu、Vaundyなど数多くのアーティスト作品にレコーディング、プロデュースで参加。その他、劇伴音楽の制作や音楽レーベルの主宰、芸術教育への参加など、さまざまな領域で活躍する。2021年、ソロでの音楽活動をスタート。
Instagram:@ayatake
日常になじむ気品溢れる逸品と
一緒に時間をともにしていきたい。

日常的に襟のないシャツを愛用しているという江﨑さん。シャツを“作品”と呼び、自ら“収集癖がある”と語るほど、さまざまなシャツを買い、コレクションしています。そのなかで、2年前に出会った「MH50 ARCHIVE SHIRTS」は、「特にコバステッチの処理がとても美しく、着続けることで生まれる経年変化も楽しみ」と、精巧に作られた逸品と好評価。いまでは〈マーガレット・ハウエル〉に、質のいいシャツを手掛けるブランドというイメージをもつほど。「タイムレスという言葉がぴったりですね。どの作品も家具のように日常に溶け込み、長く愛することができます」 アルチザンの手仕事感とともに着古し感をもち、気品を失うことなく仕立てられている〈マーガレット・ハウエル〉のシャツに、江﨑さんはこれからも注目しています。
PROFILE

1989年生まれ、東京都西部出身。フイナムのなんでも担当として、日々いろいろな記事を制作している。自転車の故障を直さずにいたらお腹が出てきたため、最近は久しぶりにランニングを再開。
ラフにかぶるだけで
カジュアルな私服を品良く格上げ。

「昔からあるクラシックな素材やアイテムを、モダンで軽やかに仕上げている」〈マーガレット・ハウエル〉や〈MHL.〉の印象についてそう語る脇山さんは、良いものを後世に伝えてくれているブランドとして、多くのコレクションから“グッドセンス”を学んだよう。普段カジュアルな服を着ているなかで、どこか品のある服を合わせたい、上品さを取り入れたいと考えたとき、〈マーガレット・ハウエル〉や〈MHL.〉のショップを覗くといいます。ほぼ毎日帽子を被るほどのハット好きの脇山さんが見つけたのは、〈MHL.のバケットハット〉。落ち着いたカーキの色味が私服に合わせやすく、ラフにかぶれて品良く決まるところが、いまの気分にぴったり。