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ビームスを着て、どこへ行こう? VOL.3 江川芳文(スケーター、デザイナー)
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ビームスを着て、どこへ行こう? VOL.3 江川芳文(スケーター、デザイナー)

「ビームス(BEAMS)」のオリジナルアイテムが、すごく人気です。アメカジのカルチャーから得た豊富な知識と、いまのムードをきちんとキャッチして反映させるデザインセンス。これらを上手にミックスして、現代人の気分にマッチした服をつくっています。その方向性を定めるのがディレクターの吉川基希さん。この企画は、彼がいま会いたいひとをゲストに迎え、「ビームス」の服と一緒にお気に入りのスポットへでかけるというもの。その場所を通して、ゲストのパーソナルな部分に迫ります。
第3回目に登場するのは、裏原ムーブメントの立役者のひとりであり、現在は〈オンブレ・ニーニョ(Hombre Niño)〉のディレクターとして活躍する江川芳文さん。自身のライフワークであるスケートにまつわるお店や、普段から行きつけのクラフトビール屋に行ってきました。遊びと仕事を上手に融合させる江川さんのスタイルに迫ります。

スケートと自転車とスノボの服をずっと着回している。

ーつづいては、五本木にある「ファイブツリーズ」というクラフトビール屋さんに来ました。

江川:ここはぼくがよく飲みにくるお店ですね。醸造所も併設していて、この裏でビール をつくっているんですよ。

ーこちらでは「GOHONGI ALE(ペールエール)」、「Un(セッション IPA)」、 「UNITE(ダブル IPA)」という3種類のビールがあるようです。なにを飲みますか?

江川:「UNITE」は結構強くて、気づいたらぐでんぐでんに酔っ払っちゃいますよ(笑)。なので、ぼくは「GHONGI ALE」にしておきます。

吉川:そしたらぼくは「UNITE」で(笑)。

3種類のオリジナルビールはタップから生で注がれる。パイントは¥1,000で、ハーフが ¥700。他にも果実酒のカクテル(¥1,000)や、イタリアのナチュラルワイン (¥700)も用意。もちろんソフトドリンクもあるのでお酒を飲めないひとも楽しめます。

吉川:ヨッピーさんはビール党ですか?

江川:いや、全部好きですよ(笑)。その中でもビールはコントロールできるっていうか。遊びに行くときはだいたいビールで、居酒屋とかでは雰囲気に合ったものを呑んでます。

吉川:ぼくは新潟出身なんでやっぱり日本酒で育ってきたところがあります。焼酎は東京に来てから、その美味しさに気づきました。もちろんビールも大好きです!

ーということで、ビールが到着です!

江川&吉川:乾杯〜!

吉川:これ、めちゃくちゃ濃くて美味しいですね。

江川:そう!だから危ないんですよ(笑)。

吉川:さっきから気になってたんですけど、そのサングラスどこのですか?

江川:これは〈オークリー〉のアイテムですね。めちゃくちゃかっこいいですよね。好きな自転車乗りのひとがこれをかけてて、自分も買っちゃいました。

ーいろんなとこにアンテナを張ってチェックしているんですね。

江川:ツール・ド・フランスの自転車と服、あとはヘルメットやサングラス、それとスノー ボードのウェアも結構チェックしてますね。自転車のフレーム関係はオークションサイトとかで割と見るようにしてて。

ーそこからファッションに繋がるんですか?

江川:そっちのほうが誰も着てないし被らないんですよ。あとはインスタとかを見て、気になったものを調べたりしてますね。好きなレーベルのTシャツとか、ふらっと尋ねて良 かったお店のグッズとか、友達の奥さんが働いているカフェのアイテムとか(笑)。そういう身近なものを着たりしてますね。

吉川:LAに〈ディストリクト・ビジョン〉っていうランニング系のブランドがあるんですけど、そこがいますごいかっこいいですよ。「ビームス」でもサングラスを扱っているんですけど、まさに江川さんがかけているアイテムみたいに尖ったものも多くて。

江川:吉川さん、走ったりするんですか?

吉川:最近興味が出てきて、今度フルマラソンにチャレンジします。

江川:マジですか、俺は絶対無理だ…。トライアスロンとかは自転車も乗ったりするから、すこし興味があるんですけど。

ーおふたりともギア系のアイテムをよくチェックされているんですね。

江川:ギア見ちゃいますね。やっぱ好きなんでしょうね、そういうのが。

ーランニングやキャンプなどがライフスタイルとして定着して、そのギアをファッションとして日常でも着るひとが増えてきました。そういうブランドやアイテムがものすごく増えてますよね。

江川:そうですよね。だけど、ぼくは昔からずっとそれをしている感覚なんですよ。

吉川:そうか! スケーターって、たしかに言われてみればそうですよね。

江川:スケートと自転車とスノボの服をずっと着回しているんです。だから変わらないんですよね。着回しついでにこれは余談なんですが、80年代後半とか90年代の頃ってみんなお金なかったんで服をあんまり持ってないんですよね。それで旅行とかに行くと、同じTシャツを4回着るんですよ。

吉川:どういうことですか?

江川:1回目は普通に着て、次にそれを裏返して着て、これで2回。あとは前と後ろを逆に着て、それをまた裏返すんです。みんなTシャツの首周りを切ってたんで、そうやって同じTシャツを4回着回しているやつがいて(笑)。

吉川:すごいですね(笑)。それと似た話なんですけど、フランスに〈サティスファイ〉っていうランニングのブランドがあって。一般的には化繊の機能的な生地をウェアに使うと思うんですけど、彼らはコットンのTシャツをつくっているんです。そこに虫食いみたいな穴を開けて、それをベンチレーションの機能にしているんです。すごく原始的なんですけど、そういうパンクな考え方がめちゃくちゃかっこよくて。?

江川:へぇ〜! おもしろいですね。

吉川:彼らの服の色使いもすごくクールで。ニュアンスカラーを多用しているんですけど、雰囲気がものすごくいいんです。ぼくらも服をつくるときに、そうした色合いを参考にしたりしています。

江川:色って大事なんですよね。ぼくらの服も本当にそこを重要視していて。ヴィンテージのバイクとかもそうだけど、色でデザインが決まっている感じがする。昔の色使いって、なんかすごいんですよ。『男はつらいよ』のジングルの色とかも、ヤバいですよ。

吉川:〈オンブレ・ニーニョ〉でコラボされてましたよね。

江川:そうなんですよ。映画を見てて、この色すごいってなって。ヴィンテージバイクの時代と重なっているのか、自分の中で勝手にリンクしちゃったんです。それで映画の配給元に直談判してコラボさせてもらったんですけど、「この色に反応してきたひとははじめてです」って言われちゃって(笑)。

吉川:90年代の〈ナイキ ACG〉みたいな色ですね。

江川:めっちゃビビりますよね。劇中で使われているバイクが自分が乗っているのと同じだったりして、めちゃくちゃシンパシーを感じちゃったんです(笑)。

ー今日は江川さんとふたつのお店を周りましたが、いかがでしたか?

吉川:憧れの方とご一緒させていただいて、すごく緊張してたんですけど…(笑)。お話をしてみて、物事のバックボーンとか本質に深く入り込んでいらっしゃってて、やっぱり思った通りのひとだなって感じましたね。

江川:すごくうれしいです。

吉川:いまでも自分の興味のあることに対してすごく深掘りされているのも感じましたし。あとは息子さんとの関係性も素敵だなって。そこに対しても憧れちゃいました。

ー最後に江川さんが今後の「ビームス」に対して期待することを教えてください。

江川:ずっとこのままかっこいいお店でありつづけて欲しいですよね。往年系の方々と、若いスタッフの方々で、いろいろ揉みくちゃになりながら企画してくれたら、おもしろいものができあがるんじゃないかなって思ってます(笑)。ファンとしてはそれを願っています!

吉川:ありがとうございます(笑)。がんばります!

FIVE TREES

住所:東京都目黒区中央町2-35-13
営業時間:17:00〜22:00(火-金)、14:00〜22:00(土)、14:00〜20:00(日)
定休日:月曜
公式Instagram:@fivetrees.tokyo

BEAMS DECEMBER LOOK

2023-24AWシーズンは、昨シーズンに続き “Y2K” のムードを踏襲。90年代後半から2000年代のトレンドを再評価して、〈ビームス〉流アメカジの世界観を作り上げている。当時の最新テクノロジーを取り入れたデザインや素材、近未来的な思想から着想を得ていて、カラーはテクニカルで都会的なグレーやブラック、ニュアンスの効いたモカやナチュラルなどを採用している。

詳細はこちらから

INFORMATION

BEAMS 23AW COLLECTION

公式サイト
Instagram:@beams_official, @beams_mens_casual

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