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あの人のインテリアが見たい。 ご自宅、お邪魔します!
MONTHRY JOURNAL DEC.2023

あの人のインテリアが見たい。
ご自宅、お邪魔します!

「あの人、どんな部屋に住んでるんだろう?」。なかなかプライベートな部分で踏み込みづらい分、その興味が尽きることはありません。ファッションと同じか、もしくはそれ以上にパーソナルな面が反映される部屋=インテリアをのぞけば、その人のスタイルがもっと見えてくるはず。今回は河村康輔さん、山下丸郎さん、shunさんのそれぞれのリビングを中心に、こだわりやプラスで欲しいインテリアアイテムを聞いてきました。年末の忙しい時期に恐れ入りますが……、ご自宅にお邪魔します!

  • Photo_Teppei Hori(Maruro Yamashita、shun)、Takaki Iwata(Kosuke Kawamura)
  • Writer_Ryo Tajima(DMRT)
  • Edit_Yusuke Suzuki, Soma Takeda

03.shun(theApartment)

PROFILE

1993年生まれ、神奈川県出身。吉祥寺を代表するショップ「ジ・アパートメント(theApartment)」のスタッフ。最近〈エメレオンドレ(AIME LEON DORE)〉のモデルをしたことも大きな話題に。

Instagram @shun_1993

「温かみが感じられ落ち着ける色味の家具を好きなだけ」

最寄り駅から徒歩10分ほど歩いた住宅街にあるマンションに住むshunさん。「広い家に住みたかった」という希望を叶えてくれた部屋のリビングには、燦々と太陽光が降り注ぎ12月でも昼間は暖房いらず。お気に入りのインテリアを眺めていると、shunさんの趣味や好みがすぐに伝わるものばかり。整理整頓が行き届き好きが集まった部屋は、NYを中心としたアメリカのカルチャーと日本の和がほどよくブレンドされた世界が広がります。

リビングの中央に置かれたエリック・ファイファーが2005年にデザインした『スキャンドゥテーブル』。ソファに座ってここに足を置いてボーッと過ごすのが最高の時間。

ー照明を点けていないのに部屋が明るくて気持ちいいですね。まず気になったのは大きなソファです。寝っ転がれるくらい大きなサイズ感ですね。

shun:約1年前、この部屋に引っ越してきたときに購入したんですけど、インパクトのある色のソファを置きたかったんです。部屋の印象ってソファで大きく変わるじゃないですか? 黒や茶色のものが無難だと思うんですけど、部屋全体を明るい雰囲気にして、家時間を良くしたいと考えて選んだんです。

ーイエロー寄りのグリーンというか。渋さもありますね。どこかのブランドの新作ですか?

shun:いえ、これはヴィンテージです。定番ですけどミッドセンチュリー家具が好きで、その時代のものです。座り心地もいいしデザインも気に入ってて。家にいるときはほとんどこのソファの上にいます。

ーソファに掛けている〈エルエルビーン(LL BEAN)〉のラグもヴィンテージですか?

shun:これは1933年にブランドが出したカタログの表紙をデザインに落とし込んだラグで、たぶん1980年代に発売されていたものだと思います。〈エルエルビーン〉は言わずもがなというか、欠かせないブランドなので。

ーテーブルがまた程よいサイズ感でデザインもおしゃれですね。

shun:もともとローテーブルを部屋に置きたいと思ったんです。小さい頃、実家ではダイニングテーブル以外にコタツと兼用する形でローテーブルがあって、そこで過ごす時間が好きだったんです。自分がいま使うのであれば少しクセのあるデザインのものがいいと思って、この『スキャンドゥテーブル』にしたんですよ。マガジンラックの部分がすごく気に入っています。

ーソファから視線を隣に移すと、アメリカのインテリアや洋服などが並んでいますね。横浜ベイスターズのユニフォームも飾られていて、shunさんの好みが伝わってきます。

shun:この区画は自分の中で“ニューヨーク”と区画分けしています。このランドリーカートは実際に向こうで使われているもので、最近買ったものや着たい洋服を掛けています。隣にあるチェアと合わせて、アメリカのインテリアと言えばの「パシフィックファニチャーサービス(PACIFIC FURNITURE SERVICE)」で手に入れました。その横にあるのは〈アルテック(artek)〉の定番『スツール 60』の90周年記念モデルです。綺麗な木目が表現されていてすごく気に入っていますね。

ーテレビ周りのラックは日本っぽさがありますね。昔ながらの良さが感じられる家具ですが、これはセレクトになりますか?

shun:この辺りのインテリアは意識的にラタンのものを選びました。これも幼少期に祖父母の家にあったような家具で、アットホームな空気がありますよね。部屋の中が温かくなるのがいいんです。あと、いつか『チェスカチェア』を部屋に迎えたくて、ラタンのものを揃えているというのもありますね。

温かみを感じるラタンの家具には、友達が置いていったスラムダンクの漫画から、花瓶にお香立てまでさまざまなものが。ジャンルがバラバラでも整理整頓が行き届いているのもshunさんらしさ。

ーなるほど! 『チェスカチェア』に向けた準備でもあるわけですね。あと、リビングにはかなり大きな鏡があるのも気になりました。

shun:これは〈イケア(IKEA)〉のものなんですけど、とにかく大きな鏡を探していて辿り着きました。たぶん、市販されている自宅用の鏡で1番大きなものはこれなんですよね。SNSなどで調べてみたんですが、大きな鏡は大体これでした。着こなしをチェックするうえでも何をするにしても鏡は大きい方がいいので。

ー植物が多いのも特徴的ですね。グリーンがお好きですか?

shun:ぼくは自然の多い環境で育ってきたので植物があると落ち着くんですよ。井の頭公園も好きですしね。家の環境をよくしていく目的はリラックスできる時間を作るためなので、こうやって植物をたくさん置いています。1つ1つ育て方も違うんですが、成長がわかるのですごく楽しいですね。植物好きのプロに比べたらまだまだなんですけど、自分なりに楽しんで植物を育てていきたいと思っています。

ー部屋に置くものについては、どんなこだわりがありますか?

shun:何か特定のジャンルに揃えないで、本当に好きなものを集めている感覚です。だからアメリカの家具が集まっているところもあれば、ラタンのラックで日本のノスタルジーを感じられる部分もあったり、ミッドセンチュリーのインテリアも置いたりしているんです。

中には街で“ご自由にお取りください”って札と共にあった一輪挿しも置いたりしているので、誰かにとっては価値がないものであっても、自分の中では必要だと感じるもので部屋を作っていきたいと思います。あとは落ち着く色使いのものを選びたいですね。そのものがあることでリラックスできるかどうかが大切だと考えています。

 狙っているインテリアアイテム 

1_〈オンリーニューヨーク(ONLY NY)〉のDSNYオフィシャルコラボのゴミ箱

$148(Only NY)

日本では未発売の〈オンリーニューヨーク〉と「DSNY」のコラボダストボックス。「NYにあるゴミ箱をオフィシャルで自宅サイズにしたものですが、NY好きの自分としてはこれは絶対にほしいですね!」

2_〈ノル(Knoll)〉のチェスカチェア

¥148,500(ノルジャパン)

「もう長い間、いつかは手にしようと考え続けています。ヴィンテージの自分と同い年のものがほしいんですが、どんどん値段が高騰しているので新品にするべきかどうか悩みどころです……」

3_NYの街で見る大きなカラーコーン

こちらもNYのカルチャーがバックボーンにあるshunさんならではのセレクト。アメリカのカラーコーンというだけでお洒落に見えるのだから不思議なものです。「なんとなく家にあったら賑やかで楽しいかなと思いますね(笑)」

INFORMATION

ハーマンミラーストア 丸の内
hermanmiller.co.jp/pages/marunouchi

ヴィトラ
vitra.com/ja-jp/home

シボネ
cibone.com/

東京リサイクルインプション
tokyo-recycle.net/

ノル
knolljapan.com/

オンリーニューヨーク
onlyny.com/

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