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豪華メンバーが集結し繰り広げる“きわどすぎる”新感覚ブラックコントが再び!佐久間宣行×オークラが仕掛けるタブー犯しまくりな超過激ネタが連発!さらに笑いの中に張り巡らされた伏線の数々!これはコントかドラマなのか!?閲覧は自己責任!
脱法コントの企み。
PROFILE
1975年生まれ。福島県いわき市出身。テレビ東京のプロデューサーとして「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ウレロ☆シリーズ」「キングちゃん」「ピラメキーノ」などを担当。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当。2021年3月末にテレビ東京を退社し、現在フリーのテレビプロデューサーとして多方面で活躍。2022年3月にはNetflixにてオリジナルバラエティ「トークサバイバー」を配信。同年4月には初のビジネス書「佐久間宣行のずるい仕事術」を出版。

ー 地上波では放送できない脱法コントと銘打たれた『インシデンツ』のシーズン1でしたが、配信後の反響はいかがでしたか?
実験的な作品でしたし、賛否両論あるかなと思ってたんですけど、想像以上にコントも構成も面白かったって言ってくださる方が多かったですね。それと芸人さんから面白いし、かっこいいから出たいって言ってくれて、それも嬉しかったですよね。
ー ブラックジョークやコンプライアンスのギリギリのラインを攻めるような笑いは一方で線引きが難しいように感じました。
コントとしてどんなジャンルを取り上げても差別とか、マイノリティを叩くとかじゃなかったり、傷つく人のことをちゃんと考えてつくれば、どんなジャンルも笑いに昇華してもいいんだなって改めて感じましたね。
ー そんなシーズン1以上にコントの過激さも、スケールもアップした今作ですが、犯罪モノのストーリーに引き込まれました。
『スナッチ』みたいな2000年代前後の犯罪映画の雰囲気を出したいなって思ったんですよ。楽しくてかっこいいみたいな。それこそ10年前とか 20年前にはパロディがたくさんあって、10年前とかにやるとダサいなって思われてたんですけど、いまだったらそういうテイストでやるのは悪くないかなと思ってました。それにそういうムードとさらば(青春の光)は相性がいいですしね。
ー そして、今回は前作以上にコントとドラマの境目が少ないシームレスな設計になっているように感じました。
内容の過激度は増してるんですけど、もっと間口を広くしたいなと思ったんですよね。シーズン1は構成でびっくりさせるような設計にしたので、今回は構成で変わったことをやるのはバレちゃってると思っていたので、ドラマとコントをできるだけシームレスにして、キャラクターを好きになってもらいながら、ストーリーの裏切りを楽しんでほしいなと思ってました。そういう構成にしたから、つくるハードルはめちゃくちゃ上がったんですけどね(笑)


ー ストーリー展開に加え、キャスト数もかなり増えていました。そのうえ、さらば青春の光のお二人やみなみかわさん、ヒコロヒーさんなど、メインキャストのみなさんは前回以上にスケジュールを確保するのが難しそうですね。
みんな、さらにもう一段階売れましたよね。でも、さらばもみなみかわももっと売れるだろうと想定していたんです。問題は監督の住田さんとオークラさんがバカ売れしたんで、お二人のスケジュールを押さえるのが大変でした。住田さんはギャラクシー賞を獲っちゃったし、オークラさんは何クールも連続でドラマの脚本も書いてるし。これは予想外の出来事で、オーガナイズするのが結構大変でしたね。
ー そんななか、あまり期間を開けずに配信できたのは奇跡的です!
いやマジで、それはほんと褒めて欲しい(笑)。 僕自身も2023年は、4月ぐらいに『トークサバイバー2』を撮りながら、『インシデンツ2』の構成を作ってて、その合間にAmazonオーディブルで『とんぼとサカナ』っていう、サカナクション山口さんと加藤浩次さんのラジオモキュメンタリーをつくって、同時に『LIGHTHOUSE』を編集していたので。その後、9月にさいたまスーパーアリーナでマジ歌ライブをやって。それ全部レギュラー番組と並行してたので、ほとんど記憶にない(笑)
ー 怒涛のような2023年お疲れ様でした! 内容もそうですが、前作にも出演されていた、さらばのお二人や伊藤健太郎さんといったメインキャストに加え、新たに加藤浩次さんもご出演されています。『とぶくすり』や『めちゃイケ』など、コント番組の手練れでもある加藤さんをキャスティングされたことについても教えてください。
前作のボスが國村さんだったので、その國村さんに匹敵するような存在感って考えたら、もう加藤さんしかいないなって感じでしたね。僕は怖い加藤さんが好きで、そういう加藤さんを久しぶりに見てもらいたいですね。17年『スッキリ』の司会として、朝の顔をやってたこともいいフリになってると思います。
ー その他、注目すべき演者やコント内での面白い組み合わせはございますか?
みんな見てほしいんですけど、前作に引き続き野呂佳代は推したい(笑)。あとは、(ファーストサマー)ウイカと、かもめんたるの(岩崎)う大さんと、ハマケンなんて組み合わせは他では見られないと思いますし、めちゃくちゃ面白かったですね。あとかなり短いコントなんですが、東京ホテイソンと平子のコントも良かった。TKOのコントも地上波じゃなかなか見れないと思うからつくれて嬉しかったですね。出たいと言ってくれていた芸人さんもたくさん出演してもらったので、そこも注目しながら見てほしいですね。

ー コンプライアンスの厳しい昨今ですが、『インシデンツ2』はそれを逆手に取るようなブラックユーモアたっぷりなコントだったり、ドラマとコントがシームレスに展開されるなど、お笑いの新たな地平を示したような作品かと思います。佐久間さんから見て、今後のお笑いはどのように変化していくだろうって予測されてますか?
いや、どうなんですかね。その予想は絶対当たらないからなぁ。ただなんとなく思ってるのは、いまの20代前半くらいの芸人さんって、昔みたいにモテたいとか、お金稼ぎたいからっていう理由で目指してないと思うんです。それだったら、YouTuberでいい時代ですし。それでもお笑いがやりたいって芸人を選んだ人たちが集まってると思うので、やっぱお笑いに対する覚悟とか愛はすごいですよね。だから、多分これからもっと濃く強くなってくるとは思いますね。
その一方でお笑い芸人がCMも出て、ニュース番組のMCまでやってって、天下を取りすぎてしまうとどうしてもスキャンダルに弱くなってますよね。真面目な仕事も芸人がやるようになったから、その分弱いところも出てきてしまった部分もあって。昔と比べると柔軟性は減ってきてしまってるのかなとは思いますよね。
ー 製作者でもありながら最近では出演者としてもご活躍されています。プレイヤーとしてご出演されることで ご自身の製作物とかに活かされているところはございますか?
それはめちゃくちゃ活かされてますね。他局の特番の現場なんか一生見れないと思ったから、毎回感動してますね。それに東野さんが司会の番組にゲストで出たり、伊集院(光)さんと毎週トークしたりするのも経験としてはかなりプラスですしね。こうやってトークを切り上げてんだとか、このぐらいのタレント打ち合わせで方向付けしてんだとかって。特に僕はゴールデンの番組をつくるタイプじゃないから、勉強させてもらってます。

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