PROFILE
モデル事務所をへて独立し、さまざまな広告やメディアで活躍。写真家、映像作家の顔をもち、Vlogも随時発信している。妻・高山都さんとの素敵な生活をお互いのSNSを通じて発信し、多くのファンを楽しませている。
Instagram:@tatsuroyasui
01 ランニングで気づく、自分の内側と外側。
都内に住む安井達郎さんは、日常的に朝のランニングを楽しんでいます。
「週4くらいのペースで走ってます。距離としては一回あたり6、7キロくらい。朝が一番時間を取りやすいというのと、奥さんと一緒に走ること多いので、お互いのスケジュールが合いやすいのが朝なんです」
週4というのはなかなかの頻度。ランニング歴はどれくらいになるのでしょうか?
「27歳くらいからはじめたのでそろそろ10年近くなります。きっかけはちょっと覚えてないんですけど、気がつけば習慣になってました。いまや日常の一部です。もともと体を動かすのが好きで、学生時代はずっとサッカーをやってましたが、ランニングは気軽にできるのがいいなと。個人スポーツだから走りたいと思ったらすぐに走れるし、靴一つあればできますから。旅先で走ることも好きでランニングシューズは持っていきますし、朝走って、 その街を知るなんて旅の醍醐味です」
安井さんはランニングにある一定の強度を求めます。その手応えのバロメーターのひとつは、汗をかくかどうか。
「しっかりと汗をかきたいので、ある程度のスピードで走ります。めちゃくちゃ追い込むタイプではないけど、時間をかけてやるからには、ちゃんと疲労感を感じられるくらいまでは体を動かしたいんですよ。だからそのあとは絶対に、シャワーを浴びて髪を洗いたい」
ランナーからよく聞くのが、ランニングが心身に与えるいい影響のこと。安井さんの場合、走ることで、どんな変化が起きたのでしょうか?
「自分の体に対する意識が大きく変わりました。日々のランニングは、自分の体や心の状態を確かめる判断材料になるんですが、特に大きいのは、メンタルの部分。何も考えず、携帯電話に触らないという状態が現代の日常生活のなかにはほとんどないじゃないですか。そういう時間をあえてつくって、頭をクリアにするというのは、ぼくのなかで大事なこと。仕事の締め切りとか走りながらでもつい考えてしまうこともあるんですけど、そういう時はちょっとペースを上げて考えないように。ランニングは、リフレッシュできる大切な時間です」
体を動かして、頭を空っぽにすることは、ただ気持ちいいだけでなく、副産物ももたらすようです。
「走ると思考がクリアになってそのあとのシャワーの時間とかに、いいアイデアが浮かんだりするんです。思考がフラットになるんだと思いますね。いまや2、3日走ってないと、気持ち悪い! ってなります」
そして、走ることはただ内省的な行為ではなく、周りの世界に対する気づきにつながっていると話します。
「登山も大好きで、豊かな自然のなかにいるとリフレッシュできるんですけど、ランニングする都内の公園も山とはまたちがう自然があって、気持ちいい。朝は特にきれいで、一年を通して走ると季節の移り変わりがすごく楽しいですね。今は新緑の季節だから、植物や木々を見ると日々の変化を感じます」