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Shopping Addict 2024 July 〜編集部員のお気に入り〜 前編
Shopping Addict.

Shopping Addict 2024 July
〜編集部員のお気に入り〜 前編

厳しい暑さが続いていますが、ファッション業界は着々と秋冬の準備を進めています。いまの季節ならではの装いを楽しみつつ、新たなアイテムの目星を付けていきましょう。

石井陽介
山本博史
村松諒
鈴木悠介
脇山修平
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01 20
石井陽介

バクモン!

フイナム フィッシング クラブと仲間たちで共催した初のバス釣り大会「爆釣問題。略してバクモン!」が先日行われました。釣果については近々公開される特集記事をご覧いただくとして…とにかく楽しかった! 共通の趣味を持ったひとたちが自然を介してリンクしていくって、なんか気持ちいいですね。コミュニティの輪をもっともっと広げていきたいので、バクモン!継続的にやっていきます!

KAPTAIN SUNSHINE × NEW ERA

キャプテンサンシャイン × ニューエラのキャップ

最近ジャズにハマってまして。

メッセージキャップなるものを最近よく見かけます。大抵の場合、気の利いたフレーズや名言・格言なんかが英語であしらわれていて、その言葉に共感したり面白みを感じてかぶるわけです。さてこちらの「Let’s Get Lost」、直訳すると「消えて居なくなろう」「抜け出そう」とまあそんなところだとは思いますが、これに関しては言葉そのままの意味が気に入って手に入れたわけではありません。勘のいい方はすでにお気づきでしょう…。これ以上語るのは野暮なので控えますが、「Let’s Get Lost」、分かる人が見たら絶対ツッコミたくなっちゃう、そんなフレーズです。文字の級数が控えめなのについ目がいってしまうのは、やはりこの言葉が持つ特別なパワーによるところでしょう。ベタではありますが、例のフォトTを引っ張り出して合わせたいなと。ちなみにボディは〈ニューエラ〉の29TWENTYです。
各¥8,800

キャプテンサンシャイン
kaptainsunshine.com

Eyevol

アイヴォルのサングラス

レンズにこだわる。

暑い日が続きますが夏はやっぱり日焼けしたもん勝ち。アウトドアを全力で楽しみたい季節! 野外フェスやキャンプなんか気持ちよくて最高ですよ。となると必要になってくるのがサングラス。いろいろ物色している中で手に取ったのが、〈アイヴォル〉から生まれた最高級グレードのレンズレーベル「vol system™️」搭載の一品。写真のブラウンレンズ「Field」は、レンズ全体を着色することで緑色系の波長を強調する分光特性を出すようにコントロールされているそう。要はサングラスでありながら緑がはっきりくっきり見えるから、自然をより堪能できるというわけ。余談ですが「vol system™️」はこの他に、日常使いに最適な「Urban」と、釣り用の偏光レンズ「Fishing」もラインナップされます。一口にサングラスといってもその種類は様々。目に関わるものですし、せっかくならレンズにもこだわりたいところです。
各¥35,200

アイヴォル トーキョー ストア
東京都港区南青山5-12-6
eyevol.com

Librairie sans titre

リブレリ サン ティトルのショッピングバッグ

パリの好きな本屋。

パリには素敵な本屋がたくさんあります。かつてヘミングウェイも通った「シェイクスピア・アンド・カンパニー(Shakespeare and Company)」や、ファッション、アート、写真集などが豊富に揃う北マレの「オー・エフ・エール(ofr.)」、天高広々空間が気持ちいいパレ・ド・トーキョー内の「ザ・ブックショップ(The Bookshop)」など挙げればキリがないのですが、個人的なイチオシは「リブレリ サン ティトル(Librairie sans titre)」。リュパブリック駅周辺を散策していたときにたまたま見つけたのですが、これが大当たり! ティファニーブルーの可愛らしい外観をくぐると、店内にはリトルプレスやインディペンデント系出版社の本なんかがぎっしり。リソグラフのポスターなんかも飾ってあって、とてもいい雰囲気。じっくり吟味してZINE数冊とご覧のショッピングバッグをお持ち帰りしました。可愛いでしょ? 今後もパリに行く際は必ず立ち寄りたい本屋です。
各€8

リブレリ サン ティトル
Instagram:@librairiesanstitre

BAND DESSINEE 1964-2024

バンド・デシネのカタログ

BD勉強中。

ここ最近、パリに行く際の自分へのお土産として買っているのがバンド・デシネ (フランス語圏のマンガ。以下、BD)の巨匠、メビウスの本です。きっかけは大友克洋先生をはじめとした多くの日本のマンガ家たちに多大な影響を与えたと知ってから。リアルな描写や構図の取り方が実に素晴らしく、物語を読むというよりは画集を見る感覚で楽しんでいます。フランス語読めないしね。さて、写真は先ごろポンピドゥーセンターで行われたBDの展覧会のカタログで、代表的なBD作家やBDの歴史なんかがまとめられたもの。表紙のメビウスの絵がとにかくかっこよかったので自分の本棚に並べておきたいという思いで購入しました。内容も気になるので、時間があるときに翻訳しながらゆっくり読もうかと。
€13

山本博史

ドボンの季節。

夏といえばドボンです。高尾を巡って、下山をしたら、近くの川にドボン。これが最高に気持ちいい。そういえば今年の「The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉」は終始大雨。寒い野沢も、それはそれで楽しかったです(寒かったけど)。

NNORMAL

ノーマルのアパレル

心地のいい認知度。

いわゆるインディペンデントなブランドだとカテゴライズされやすいし、スポーツメーカーでは自分好みのデザインが極端に少ない。いつでも走れる機能を備えながら、デザイン性にも優れ、なおかつニュートラルなスタンスを誇示できるのが、個人的には望ましい。そこでチョイスしたのが、スペインが誇る世界最高の山岳アスリートであるキリアン・ジョルネが2022年にスタートさせたアウトドアブランド〈ノーマル〉のアパレルです。レインジャケットにTシャツ、ソックスにショーツ。そのすべてにおける性能は多くのトップアスリートが実証しながらも、デザインは日常着として遜色のない美しいものばかり。それでいて世間一般的にはそこまで認知度が高くないというのも魅力的。フィールドで機能して、街にもなじむ注目株。ぜひこの機会にお見知りおきを。
レインジャケット ¥39,600、Tシャツ ¥13,200、ソックス ¥5,500、ショーツ ¥19,800

ノーマル
www.nnormal.com/ja_JP

Salomon

サロモンのサンダル

夏に映える色です。

夏は大概、サンダルを履いています。暑いので。なかでも重宝しているのが、トングを備えたビーチサンダルタイプ。脱ぎ履きが楽だけど、脱げにくい。まるでトレーニングをしてるかのように、足の指を掴む感じも逆にいい。そこで最近愛用している〈サロモン〉のビーチサンダルを紹介しようと思ったらサンプルがリース中。改めてピックしたのが、同じく〈サロモン〉のスライドタイプとモックタイプの2つのサンダル。どちらもソフトな履き心地であるものの、近年のリカバリーサンダル特有のフワフワし過ぎる感じは皆無。適度な硬さと柔らかいアッパーで足を優しく包み込み、快適な履き心地を提供してくれます。しかも、イエローを基調とした配色は、夏のコーディネイトのアクセントとしても機能してくれそう。ちなみにモックタイプは、踵を折り畳んで、サンダルのように履くこともできます。
(左)¥8,800、 (右)¥9,900

サロモン コールセンター
03-6825-2134
salomon.jp

MILLET

ミレーのスタッフバッグ

キャッチーな見た目で機能的。

つい先日、〈ミレー〉の展示会にお邪魔しました。オリジナルの防水透湿素材「ティフォン」や技術的頂点と称される「トリロジー」シリーズなど、フランスの名門ならではの最新のパフォーマンスギアはとにかく見応え充分。そんな展示会のなかでも、個人的に気になったのが、こちらの「エアー コンプレッション バッグ」です。かさばる衣類を入れて、排気口から空気を押し出せば、コンパクトに収納できるスタッフバッグ。色鮮やかな3色展開で、見た目もキャッチー。それでいてTPU防水コーティングが施されているため、急な雨にも安心な設計になっています。しかも、用途に応じた3つのサイズ(写真はMサイズ)が展開されているのもうれしいポイント。せっかくなら3色大人買いして、パッキングをこれまで以上に楽しみたいところです。
各¥4,620

ミレー
millet.jp

Malibu Sandals

マリブサンダルズのサンダル

夏の相棒に。

先に記した通り、夏はサンダルばかり履いています。特にビーチサンダル。楽だし快適ではあるんですが、足裏に汗をかきだすと履き心地は極めて不快に。だからといって足袋型ソックスを履くのも、開放感に欠けます。そこでご紹介するのが、〈マリブサンダルズ〉の「サーフライダー」です。人工皮革を編み込んだ清涼感のあるデザインのそれは、人間工学に基づいたアーチサポートを備えながら、ザラつきのあるフットベッドにより多少汗をかいてもサラっとした履き心地をキープしてくれます。また、アウトソールには履き心地を高めたラバーソールを採用し、もちっとした病み付きになる履き心地を実現。今、ぼくがサンダルに求める機能を的確にパッケージングした魅惑の1品。本格的な夏の相棒にいかがでしょう?
各¥12,100

マリブサンダルズ
malibusandals.jp

村松諒

オーバーホール。

日々つけている機械式時計をオーバーホールに出しました。購入してから12年、お金がかかることもあり、今回初トライ。そしたらムーブメントのパーツの磨耗が発覚しました。大切な相棒は定期的にメンテしてあげないといけないですね。

vowels

バウルズのシャツ

ストリートカジュアルの理想形。

ぼくのファッションを形づくる要素のひとつ、それはストリートカジュアルです。田舎者だった学生時代、服を買うために、わざわざ高速バスに乗って上京していました。目指したのは〈ベイプ〉〈ナンバーナイン〉〈GDC〉〈バランスウェアデザイン〉…当時、人気絶頂だったブランドの店です。買い物といっても目ぼしいモノなんてほとんど残ってなかったけど(笑)、この行動はファッションというものを知覚しはじめた頃の初期衝動というか、雑誌で見た世界を生で味わうことが目的だったように思います。あれから20年以上経ち、出会ったのが〈バウルズ〉です。上質な素材を用い、丁寧に仕立てられた服を見たときに、これがいまの自分が求めるストリートカジュアルの理想像のように思えたんです。その象徴に、ゆったりしたつくりのシャツはスーピマコットンをブレンドしたタイプライター生地でつくられているから着心地なめらか。ブルーのストライプは身頃と胸ポケットの柄をきっちり合わせたところも見どころです。〈バウルズ〉について深く理解したいと思い、早速このブランドを手掛ける八木佑樹さんに話を聞いてきました。その模様はこちらからどうぞ。
¥51,700

バウルズ
vowels.jp
Instagram:@vowelsarchive

GREGORY

グレゴリーのバックパック

バッグ選びの最適解。

〈グレゴリー〉の名作といえば「デイパック」です。そのよさは成熟し切った形からくる安心感と、しっかり荷物が入る大きさにあるとぼくは思います。ただ、平日持ち歩くものが少ない自分からするとややオーバースペックなところも。もっとコンパクトで都会的な見た目のモノがないか探したときに出会ったのが「アレン20 AL」でした。その魅力を挙げるならまずは、財布や畳んだ薄手のジャケット、書類などがちょうど収まる程よいサイズ感。電車内でも持ちやすい大きさです。内側にはPC用のスリーブを、外側には水筒や折り畳み傘を入れるのに適したサイドポケットを備えます。そして、使い心地を左右するショルダーストラップは薄くて一見頼りなさそうに見えるのですが、ぼくのなで肩にもしっかりフィットしてズレてきません。逆にパッド入りの厚めのストラップだと落ちてくるので、これはうれしい発見でした。細かいところだと、ボディと同系色でまとめたロゴのあしらいや、輪っか状のジッパープルも◎。総括すると、これは都市型生活者に向けたバッグの最適解だと思います。
¥16,500

グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
0800-12-36910
www.gregory.jp

UNDEFEATED

アンディフィーテッドの靴

異色の名作、ここにあり。

スニーカーに慣れてしまったぼくの足。カチッとしたレザーソールの革靴を履きたい欲求みたいなものは常にあるけど、コンフォータブルなシューズに慣れてしまうと正直なかなか手が出せない…。そこで行き着いたのは〈アンディフィーテッド〉×〈パドモア&バーンズ〉の一足。改めて説明すると〈パドモア&バーンズ〉は1934年創業の老舗シューメーカーで、かつて〈クラークス〉の靴をつくっていたことでも有名です。本作は1960年代にお目見えしたモカシンブーツがベースになっています。そのかたち自体はクラシカルですが、カラーリングは非常にモダン。黒で包みながら履き口に持ってきたネイビーがさり気ないアクセントになっています。ジーンズやスラックス、ショートパンツなど、いろいろ合わせられる使い勝手のよさもおすすめしたいポイントです。〈アンディフィーテッド〉といえばスニーカーですが、その中でもこれは異色の名作といっていいでしょう。
¥33,000

アンディフィーテッド
03-5962-7885
undefeated.jp

LACOSTE

ラコステのスニーカー

オールド&ニュー。

先日〈ラコステ〉のショールームにお邪魔しました。ずらりと並ぶ秋冬シーズンの新作のなかで目に留まったモノといえば、スニーカーです。いま、このブランドがプッシュする品々はハイテクなモノからローテクなモノまで姿形もさまざま。シーズンを重ねるごとにデザインとつくりが明らかに進化しています。今回ピックアップしたのは定番「BASESHOT」のニューモデル。見た瞬間、このレトロ感漂うデザインに惹かれました。アッパーに毛羽立たせたスエードを用い、渋いカラーで組み立てたところが非常にいいなと。サイドに付いたワニも全体に合わせてブロンズカラーでアレンジされています。〈ラコステ〉のシューズの歴史はテニス由来のコート系からはじまるわけですが、これはその解釈の仕方が見事だと思いませんか。ある種、モダンでフイナム読者が好むカジュアルファッションにもよくなじむと思います。
¥16,500

ラコステお客様センター
0120-37-0202
www.lacoste.jp
Instagram:@lacoste_tokyo

鈴木悠介

裏方。

先日読んた本に“夏は追悼の季節である”という書き出しがあって、その通りだなと思いながら、そろそろ甲子園がはじまるし今年はオリンピック&パラリンピックも。表に出る方々もすごいけど、選手のご家族や関係者にボランティアの方々など、自分は裏方的なほうが気になります。いつかそんな方々にフォーカスした特集をつくってみたいです。

SUPREME

シュプリームのメッシュパネルリネンシャツ

汚れが気になるけど。

渋谷駅から会社への行き帰りの導線上にある「シュプリーム 代官山」。スタッフでDJとしても活動するショウヘイくんとたまに少し立ち話をする感じで、その日も目が合ったのでお店に入ると、ラックに気になる1着が。それがこの『メッシュパネルリネンシャツ』です。今年の夏は、タンクトップの上に平日は長袖を、休日には半袖のシャツを羽織っていて、なんとなく半袖の白いシャツがほしいなと思っていたところ。たまたまぴったりなものが見つかったので、買わない理由はありませんでした。ショウヘイくんからは、ジョン・コルトレーンの奥さんとしても知られるアリス・コルトレーンのTシャツをすすめてもらい、帰りに早速サブスクで聴きながら帰ったり。目的を持って買い物へ行くのもいいけど、たまたま気に入ったものと出会ったり、知っている人に色々と教えてもらうのが、自分にとっては心地いい買い物のひとつ。白いシャツだからなるべく汚さないように着たいなと思いながら、適当にラフに着て、味を楽しむくらいがちょうどいいのかなとも思います。
参考商品

シュプリーム
Instagram:@supremenewyork
supreme.com

Barbara Mason Jr

バーバラ メイソン ジュニアのニットシャツ

人生初の。

ブラック・ホワイト・ネイビー・グレー・カーキ・ブルー。クローゼットにある服をを思い出すと、Tシャツ以外はほぼほぼ決まった色のものばかり。毎朝なにを着ようか考えるより、いつも同じような格好でいるのが楽なので、新しい服を買ってもだいたい持っているものと似たようなものばかりに。特にここ1~2年は、新しく1着手にしたら1着処分して服を増やさないよう(Tシャツは例外)にしているので、似たようなものばかりになる傾向がより強くなっています。そんな中、少し気分を変えて手にした1着は、クローゼットに1着もない色のイエロー。というか、人生でこれまで1度もこんなイエローの服を着たことはありません。SORAさんが手がける〈バーバラ メイソン ジュニア〉のクオーターゲージで編み上げられたジャージ素材の半袖シャツで、個人的にタグのつけ方にもとてもグッときました。休日にシンプルに白いタンクトップの上から着て今年の夏はこのシャツで乗り切りたいのですが、クラブなどで知り合いと被る率が高そうなので、それだけちょっと気をつけたいです。
¥18,700

バーバラ メイソン ジュニア
Instagram:@barbaramasonjr
thebelievablemediais.stores.jp

FAIRLY SOCIAL PRESS

フェアリーソーシャルプレスのEP & ZINE

街にいる方々。

HBさんとSAWSKさんによるフェアリーソーシャルプレス。不定期で開催されるイベントの『BOYS DON’T CRY』に、レコードやカセットテープにZINEのリリースなど、ハードコアを主語にお二人の繋がりを中心とした活動がいつも気になります。先日「ビームス ジャパン」で開催されていたポップアップにお邪魔すると、会場の4階はもちろん、閉店後のショップ前はライブハウスのような雰囲気でした。ライブハウスやクラブにいる、本名も年齢も職業も知らない人たちがずっとかっこいいなと思っていて、フェアリーソーシャルプレスのまわりにいる方々はまさにそれ。そんなかっこいいバンドの貴重なインタビューに、昔からお世話になっている人やライブハウスで目にするあの人の写真が収録されているZINEは、自分にとって街の参考書的な感じです。ポップアップで購入したZINEは、SAWSKさんのこれまでのアートワークをまとめたもので、レコードはROCKCRIMAZとSECONDARMSのスプリット。久しぶりに『BOYS DON’T CRY』も開催してほしいです。
レコード ¥1,980
ZINE(MIX CD付) ¥1,540

フェアリーソーシャルプレス
Instagram:@fairly_social_press

MARIO

マリヲの本『世の人』

不良でも文化系でもない。

ラッパーの方を取材し、第三者が書いた文章を読むことはたくさんあっても、ラッパー本人が書いた文章を読める機会はあまりありません。編集者の北尾修一さんによる百万年書房の新レーベル『暮らし』の第2弾として出版された、ラッパーのマリヲさんによる『世の人』は、第三者じゃ書けないなと痛感させられた1冊。ブリンブリンのチェーンも高級車もトレンドのファッションも登場しない、世間一般のラッパー像と乖離した世界。生まれも育ちも訳ありな不良が更生するサクセスストーリーでも、ナードな文化系のサブカル的な内容でもないマリヲさんの生活の話は、夢中になってページを読み進めるだけでなく、読み戻させ何度も文章を反復させる力もあると思いました。そんなマリヲさんのプロフィールを見ると、自分より1歳下の1985年生まれの同世代。『世の人』が出版されてからは、1年以上経っています。どこに住んでどんな生活を送ってどんなことを考えているのかや、どんな経緯で『暮らし』を出版することになったかなど、色々気になることばかりです。
¥1,870

百万年書房
Instagram:@millionyearsbookstore
millionyearsbookstore.com

脇山修平

箱男。

安部公房の『箱男』がついに映画化されるらしい。制作頓挫から27年というのも驚きですが、今年で生誕100周年というのも知って驚いた。いやー、すごいものですね。

BODHI

ボーディのTシャツ

大人の比率。

ここ最近、コットンのTシャツ1枚だとなんだか心もとなくなってきました。ショーツを頻繁に履いているのも関係ありそうですが、なんとなくダラシなく見えている気がするんです。代わりに半袖シャツをよく着ているのですが、襟なしもやっぱり着たいよねというのが本音。そんな時に〈ボーディ〉のこのカットソーはちょうどいい塩梅です。素材にコットン・カシミア・シルクの混紡糸を採用しているので、ゴワついてカジュアルに見える感じがない。むしろ滑らかな触り心地で、わずかにとろり、ぬめりとしてます。かといって、てろんとしすぎない。それはやはり、コットンの比率が多いからでしょう。そのバランスがよく、スーッと何食わぬ顔でなじんでくれるのです。最近はメリノウールのTシャツも多いですが、こういう路線もありじゃないですか?
各¥25,300

ボーディ
bodhi-cashmere.com

TUDES

トゥーデスのシェルフ

モダン韓国。

いまさら言う必要もないぐらいですが、韓国の存在感すごいですね。どの分野でも見かけるような気がします。このシェルフも、〈トゥーデス〉という韓国・ソウルで設立されたデザインスタジオのもの。2022年にスタートしたばかりで、これが二つ目のプロダクトらしいのですが、ステンレスの板を2枚組み合わせるというシンプルなアプローチはとてもモダンに見え、なんでも受け入れてくれるような余白を感じさせます。バリエーションはほかにブラスがあって、新札でいうところの北里柴三郎を1枚プラスといった金額感。個人的にはインテリアとなじみやすいこっちが好きです。「ジャーナル スタンダード ファニチャー」で取り扱いがあるので、気になる方は各店でご確認を。
¥9,900

ジャーナル スタンダード ファニチャー
baycrews.jp/brand/detail/js-furniture

Le Labo

ル ラボのキャンドル

ニューサイズ。

こうも暑いと冷房がないと眠れない。設定温度は、でんこちゃんの推奨-1℃の27℃。28℃だと暑いし、26℃だと寒くといった感じです。冷気が逃げないようできるだけ窓もドアも開けっ放しにしないのですが、そうすると香りの持続がいいことにきづきました。この〈ル ラボ〉のキャンドルは、いままでは木箱に入った1.2kg(!!)とミニサイズの3個セットで展開していたコンクリート キャンドルに新登場したミディアムサイズで、127gという絶妙な大きさ。香りは全部で4種あり、個人的にはフランキンセンス、アンバー、パチョリ、クローブなどが効いた「ENCENS 9」が好み。そのほかに「PETIT GRAIN 21」「AMBROXYDE 17」「SANTAL 26」もラインナップしています。気軽に置いておきやすいサイズもさることながら、この容器に入りながらも、金額感も控えめというのがうれしいのです。
¥12,100

ル ラボお客様相談室
0570-003-770
www.lelabofragrances.jp

BOSE

ボーズのポータブルBluetoothスピーカー

ニュータイプ。

マイケル・ジャクソンはスピーカーの音に慣れているからと、イヤモニを極端に嫌っていた。そんな風には思ってないですが、スピーカーでの音楽体験ってやっぱり特別です。そんなことを今年で60周年を迎える〈ボーズ〉が発売した新作ポーターブルスピーカー「SoundLink Max Portable Speaker」は思い出させてくれます。考えられてるのは、いつでもどこでも音楽を楽しめるようなスピーカー。持ち運びを考慮したサイズ感ながらも、しっかりと重低音が効きつつ、広がりのある音を鳴らしてくれます。最大再生時間は20時間で、防水・防塵はIP67等級というのも、安心度が高いです。しかも、AUX端子があるので、ターンテーブルなどからの外部音源も楽しめるのも◎。スピーカーを持たない人も増えていますが、家でも外でも多用途に使えるこれは間違いないと思います。
¥57,200

ボーズ・オンラインストア
0120-002-009
www.bose.co.jp

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