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エバーラストをまとう人、その強さと美意識。
EVERLASTING BEAUTY & POWER

エバーラストをまとう人、その強さと美意識。

1910年、アメリカはブロンクスで設立された〈エバーラスト(EVERLAST)〉。ボクシング、フィットネスギアにおけるトップを走りながら、現在はライフスタイルウェアとしても世界中から厚い指示を得ています。そんな〈エバーラスト〉が、”強く、美しく”をコンセプトに掲げてリニューアル。このふたつの言葉は、異なる概念のようで、本質的な部分では深く繋がっているようにも思えます。永遠を意味する” EVERLAST”のブランド名が象徴するように、いつの時代もアスリートの向上心や、トレーニーたちの自己研鑽は周囲をインスパイアし、その精神は絶えず受け継がれていくものです。スポーツを通して、日々、自分自身の心と身体と向き合う4名の日常着から、強さと美しさを哲学してみます。

  • Photo_Kazuki Miyamae
  • Text_Shu Nissen
  • Edit_Seiya Kato

STYLE 01_Masafumi Watanabe 強さの先にあるのが美しさ。

PROFILE

渡辺真史

モデルからキャリアをスタートし、2004年に自身のブランド〈ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ〉を立ち上げた。現在は〈エバーラスト〉の国内ディレクションを務める。
@bedwinner

―〈エバーラスト〉との関係性を教えてください。

渡辺: 10代の頃からの憧れのブランドでした。モハメド・アリ、マイク・タイソン、ニューヨークを連想する、強い人たちが着ている物という印象がありましたね。縁があって8年前ぐらいから〈ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ〉でコラボレーションさせてもらうようになり、自分自身もボクシングを始めて、いまはクリエイティブに携わっています。

ー渡辺さんにとって格闘技はライフワークのひとつになっていますよね。

渡辺: 昔から格闘技が好きなんですよ。高校生の頃は空手、いまは柔術、ボクシング、キックボクシングをやっていて、ファッションシーンとは違った仲間が増えていく嬉しさがあります。だから、彼らがトレーニングで使えるかっこいい洋服を作りたいし、ボクシングに限らず、スポーツをしてる人たち、ウェルネスに気を使ってる人たち、ヨガをしてる人たち、いろんな人にどんどん着てほしいですね。

ーギアブランドでありながら、日常に寄り添うアイテムがラインナップしています。

渡辺: 僕らはアスリートではないし、トレーニングがライフスタイルの延長にあるわけじゃないですか。ファッションとスポーツの中間でサラッと着られて、いろんな人に愛されるものになって欲しいですね。

ー確かにデザインもシンプルで着やすそうです。

渡辺: 洋服よりも大事なのは着てる人たち。作り上げられた身体が主人公ですから。そこに自然になじむウェアになればいいなと。イメージは強くなりたい人、それでいて美しくなりたい人のギアであってほしい。ただ強くなりたいだけではなくて、そこに対して美意識が働くような人々をサポートしたいと思っています。

ー強さと美しさがコンセプトなんですね。

渡辺: やっぱり美しさだけを求めていても、それはすぐに手に入るものではないんですよね。プロボクサーの洗練された動きの美しさに魅了されるのは、その裏に長い年月の鍛錬で磨かれた強さがあるから。強さが美しさに変わっていくこと、それがトレーニングの先に待っているひとつのゴールなんじゃないかなって思っているんですよ。

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