
PROFILE
1978年生まれ。スニーカーショップのスタッフなどを経て、2008年、古着とスニーカーを扱うショップ「マグフォリア」を静岡県藤枝市にオープン。
PROFILE
1994年生まれ。「ユナイテッドアローズ」、「2G」を経て独立。〈アディダス オリジナルス〉のクリエイティブパートナーであるショーン・ウェザースプーンと親交が深く、共同でさまざまなプロジェクトを手掛ける。
PROFILE
1977生まれ。大学卒業後、カナダ・バンクーバーに渡り、庭師として活動。帰国後の2003年、ヴィンテージスニーカーの専門店「ソーマ」を東京・下北沢にオープン。
それぞれのアディダス遍歴。そして最近のアディダス オリジナルスについて思うこと。
― まずはみなさんの〈アディダス〉遍歴を教えてください。これまでどんなモデルを履いてきましたか?

徳永: 自分にとって最初の一足は「スーパースター」。それもフランス製。いまから40年近く前、小学校4年生か5年生の頃のことです。
山田: すごい。なかなかいませんよ、フランス製の「スーパースター」を履く小学生って。
徳永: 父親が買ってきてくれたんです、バスケ用のシューズとして。自分は当時バスケをやっていたので。

UCHI: ぼくも小学生のときからバスケをやっていて。当時のNBAは〈アディダス〉のシューズを着用する選手が多く、自分も影響されました。とくに好きだった選手はトレーシー・マグレディ。彼に憧れて、そのシグネチャーモデル「T-MAC」をよく履いていました。

山田: 自分はバスケではなく、サッカーでした。〈アディダス〉との出合いは、「コパSP」というサッカースパイク。小学生のとき、先輩が履いているのを見て、あまりのかっこよさに衝撃を受けて。その後、最初に自分で買ったのは「サンバ」。中学生の頃に、トレーニング用として。ファッションとして最初に履いたのは「スーパースター」かな。徳永さんと違ってフランス製ではなかったけれど。
― みなさん、子どもの頃から〈アディダス〉に親しんできたんですね。最近の〈アディダス オリジナルス〉についてはどう思いますか?
山田: ここ数年、テラス系と呼ばれる「サンバ」や「ガゼル」の人気がハンパじゃない。しかも、一過性のブームで終わらず、長く続いている。そこがすごいと思います。
徳永: うちの店でも「サンバ」や「ガゼル」の人気は凄まじい。ヴィンテージスニーカーのトレンドは現行モデルと連動していて、現行が流行れば、ヴィンテージの需要も高まります。スニーカーマーケットの動向は、うちの店に来ればよくわかりますよ。

UCHI: ぼく自身も最近よく履いているのは、「ガゼル」の派生形「ガゼル インドア」のショーン・ウェザースプーンとのコラボレーションモデル。テラス系と呼ばれるTトゥスタイルのスニーカーは、どんな格好にもあわせやすい。そこが支持されている理由だと思います。
徳永: 若いひとのなかには、初めての〈アディダス オリジナルス〉が「サンバ」や「ガゼル」という人も少なくないようで。それをきっかけに、ブランドの魅力を知ってもらえるといいですね。「サンバ」や「ガゼル」以外にも、〈アディダス オリジナルス〉には名作がたくさんありますから。