PROFILE
1978年生まれ・広島県出身の幼馴染2人が、2006年にインポートセレクトショップ〈プロップスストア(PROPS STORE)〉を設立。アメリカから買い付けてきたウエアや雑貨、国内のインディペンデントブランドもラインナップするセレクトが評判を呼び、オリジナルウエアの展開や別注など、独自の視点で制作するアイテムも人気。2017年に古着を中心に取り扱う「プロップスストア アネックス(PROPS STORE ANNEX)」をオープン。ネームバリューや世の中の価値ではなく、自分たちの視点で生み出す価値が多くのファンを生んでいます。
PROPS STORE
Instagram @propsstore
PROPS STORE ANNEX
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PROPS STORE ANNEX_Ladies
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インターチェンジシステムの歴史と革新。
インターチェンジシステムのデビュー40周年を記念して、90年代の名作モデルをアップデート。アウターに〈コロンビア〉の防水透湿機能のオムニテックが採用され、インナーには100gの中わたを封入し防寒性アップ。インナーのパファージャケットはリバーシブル仕様で、これまで両面シェル素材だった片面をボアフリース素材にアップデートし、街に馴染むデザインに。
初めてインターチェンジシステムを搭載したアウターとして、1986年に登場したモデルをアップデート。アウターとフリースがジッパーで一体化でき、単体やセット使いの3WAYの着こなしを楽しめます。水の浸入を防ぎ、蒸れを放出する防水透湿機能のオムニテックを搭載し、街からアウトドアまで活躍すること間違いなし。
―今年40周年を迎えたインターチェンジシステムを、おふたりが知ったのはいつごろですか?
藤井:〈コロンビア〉が設立されたのは、オレゴン州ポートランドじゃないですか? 買い付けでそこらへんを回っていたら、〈コロンビア〉がたくさん集まりまして。古着のインターチェンジシステムは、インナーとアウターが別々の状態で売りに出されていることもあって。それであるとき、“あれ、つながるじゃん”って気づいたのがインターチェンジシステムを知ったきっかけです。
―知ったというより、気づいたんですね(笑)。
土井:しかも古着だと、必ずしもアウターとインナーが一致しているとは限らない。むしろ、入れ替えて好みの配色にすることもありますよ。そうやって遊べるところもいいですよね。
藤井: オリジナルの組み合わせがわからないことも。意外な色の組み合わせだったりするからおもしろいですね。
土井: デッドストックが出てきたら、答え合わせができる。まあ、タグとかファスナーの引き手とか、ディテールのカラーリングをインナーと合わせている場合も多いから、色を予想することもできますけどね。
藤井: そういう色の組み合わせが〈コロンビア〉の古着のおもしろさだと思っていたから、(今回リリースされた)ブラックのモデルが新鮮です。
―(藤井さんが手にしている)そちらが最新の「バガブーⅡ1986インターチェンジジャケット」です。
藤井: ディテールも変わりましたね。丈が長くなっていたり、裾のリブの締め付けがゆるくなっていたり。ぼくらが取り扱っている古着とは、違う印象です。より着やすくなりましたね。マットなブラックも都会的なイメージで、タウンユースにぴったり。
土井: クールな雰囲気だね。野暮ったくないし、着やすいと思います。
藤井: ブルーもあるんですね。ブラックとも違った印象。ちょっと着てみてもいいですか?
―ぜひ袖を通してみてください。
藤井: 派手なカラーリングですけど、案外普通に着られますね。〈コロンビア〉らしい特徴的な配色がいいですね。
―インナーは赤なので、単体で着用すると全然雰囲気が違います。
藤井: 3通りで着こなせるし、レイヤードしなくても1着で成り立つから冬は助かりますよね。軍もののECWCSだって、シェルがあってフリースがあってレイヤードで防寒するから、理にかなっている。
土井: お客さんにレイヤードを口で説明しても伝わらないことがあるんですよ。例えば“ゴアテックスを使っているシェルジャケットは暖かいですか? 真冬の北海道に行けますか?”って聞かれることが結構あって。シェルは雨と風を防げるけど、保温性はないじゃないですか。でも、これは保温性があるインナーが一体になっているから、暑ければ外せばいいわけで。
―3シーズン着用できる1着ですよね。ちなみにおふたりはアイテムを選ぶ際、機能性はどれくらい重視していますか?
土井: 冬の極寒地に行くなら機能的なウエアを用意しますけど、普段の生活では気にしていないかな。こうやって使う、こういうときに着るって機能を知るのは好きですけどね。装飾されている機能で見た目が悪くなっていると思ったら、外しちゃうことだってあるくらい。
藤井: 装飾の機能は削ぎにいっているもんね(笑)。
土井: 自分が着やすいように寄せるほうがいいじゃないですか。 夏ならオックスフォードよりリネンがいい、みたいな素材の機能は気にします。粋かどうかが大切ですね。
藤井: ぼくも機能性はそこまで。ポケットの位置とか大きさは気にしますが。
―おふたりとも、機能性より見た目を重視していると。
土井: でも、〈コロンビア〉の機能で言えば、ラジアルスリーブが好きですよ。
―袖の下にマチをとって、腕を動かしやすくしている機能ですね。1986年に開発されたらしいです。
土井: そういう、ちょっと地味だけど便利な機能だから続けているところがいいですね。入荷した〈コロンビア〉のアウターにラジアルスリーブが採用されていたら、写真を撮るとき、腕を上げて撮っていますからね。
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