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2024年の思い出の1曲とエピソード、教えてください。
GOOD MUSIC, GOOD EPISODE.

2024年の思い出の1曲とエピソード、教えてください。

毎年年度末に京都の清水寺で発表される、その年を表す漢字一文字。2024年は“金”でしたが、ここでのテーマは“音”。あのひとやこのひとにも、それぞれの思い出の1曲とエピソードがあるはず。そんなことが気になったので、世代もジャンルもバラバラの16組に音楽と印象に残るエピソードについての質問を送ってみました。知らなかった音楽を知るきっかけや、あのひとは2024年にそんなことがあったりそんなことを考えていたんだ、なんて気づきになれば幸いです。ちなみにみなさんは2024年にどんな音楽を聴いて、どんな印象に残るできごとがありましたか?

01.tofubeats(音楽プロデューサー・DJ)

PROFILE

ソロでの楽曲やDJ・ライブ活動をはじめ、さまざまなアーティストのプロデュース・客演、映画・ドラマ・CM等への楽曲提供から書籍の出版まで多岐に渡り活動。最新作は全編ボーカルに歌声合成ソフトを用いたアルバム『NOBODY』およびリミックス盤『TB DJ REMIX』。2025年1月31日(金)には、自身最大規模となる単独公演『tofubeats Live at Zepp Haneda 2025』を開催します。
Instagram:@tofubeats

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Quelle Drôle De Vie (Nick the Record & Dan Tyler Re-Edit)』 – Leo Basel

「このしつこいシンセフレーズに今年は癒された。世間はタイムパフォーマンス重視になっていっており、時間の単位が小さくなっているのを感じる上、加齢から来るものであろう時間感覚の変化でいろんな物がただ目の前を過ぎ去っていくような気が最近するようになった。集中力も無くなっている。コロナ禍以降止まっていた時間が今年は久々にフルで回り始めたことも関係しているのかもしれない。 今年はワンマンツアーなどもやらせてもらい自分中心の現場が増えてしまったが、友人たちとおこなっているDJイベントでひさびさにオープン出番をすることになり楽曲を漁っていたところこの楽曲を発見した。原曲の珍妙なトランジション(これもこれで魅力なのだが)による驚きを排しシンプルなロングエディットに。4分くらい経ったあとパーカッションの間奏を挟んでまた同じシンセループが聞こえてくるともう一度これを楽しめるのかと思えて嬉しい。今年は時間についても「NOBODY」を作りながらよく考えた1年だった。時間自体を引き延ばすことによって今自分が居る時間をより濃密なものだと感じさせてくれるDJになりたいものである」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「インコとゾウは人以外で音楽に合わせて踊れることが確認された数少ない動物だというが、その同調は発生の模倣=新たな発声パターンの習得、つまり言語能力と密接に関わっているという記事を読んだこと」

02.鈴木親(写真家)

PROFILE

1972年千葉県出身。国内外問わずに広告や雑誌はもちろん、近年は写真集『新東京」』の出版や代田橋の「フロットサムブックス(flotsam books)」にて『体(たい)と用(ゆう)』と題した展示を行うなど、日本だけでなく世界中に多くのファンを持つ日本を代表する写真家。
Instagram:@chikashisuzuki1972

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Mister Sun』- Brigitte Bardot

「i-phoneのアラームに使っているので起床時にほぼ毎日聞きます。Julie Delpyが出ているTykho Moonというフランス映画の中で使われていた曲で、英語の歌詞なんですがフランスのダサいけどなんかカッコいいという自分なりのイメージを感じさせてくれます。撮影中は無音が好きなんですが、頭の中でこの曲がかかっていることが多いです」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「〈John Lobb〉のコマーシャル撮影で是枝監督とスタイリストの北村道子さんが約30年ぶりに再会したところを拝見出来て、歳をとることの良さが見れたことです。初めて邦画で綺麗だなと思えた映画が『幻の光』だったのでそのレジェンドと〈John Lobb〉を絡めて仕事出来たのも光栄でした」

03.大橋高歩(theApartment)

PROFILE

1979年・東京都板橋区出身。吉祥寺の「ジ・アパートメント」をスタートからずっと同じ場所で続けている。ファッションだけでなく、HIP HOPのコミュニティを大切にし続ける姿勢だったり、生活とビジネスの関係も自然と提示。そんな“吉祥寺の洋服屋”に魅せられ足を運ぶ人は後を絶ちません。
Instagram:@theapartment_tokyo

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Belly』 – Pa Salieu

「今年リリースされた”Afrikan Alien”はヘビーローテーションでずっと聴いていました。

『Dece(Heavy)』や『Ya Zee』など思わず口ずさんでしまう中毒性のある曲も良かったのですがリリックのメッセージ的にこの曲が1番刺さりました。

先日ニューヨークのチャイナタウンを歩いている時に、大きな布を道端に広げて偽物のハイブランドのバッグを観光客に売りながらNYPDと追いかけっこをしているアフリカ系の移民の若者達を横目に見ながらこの曲の”Ghetto man must feed the belly Ghetto man must feed family”というフレーズを思い出し胸が熱くなりました。

ついつい忘れがちな「生きるために必死に働く」っていうシンプルな事を思い出させてくれます」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「息子と一緒にNasの来日ライブを見た事が印象に残っています。

『Represent』を演った時に背後のプロジェクターに映ったプロジェクトの映像を見た瞬間に30年前に住んでいた団地で初めて『illmatic』を聴いた中学生の頃の気持ちを鮮明に思い出して感動しました。

改めてHIP HOPをずっと好きでいて良かったと思えた夜でした」

04.wackwack(アーティスト)

PROFILE

アメコミのようなファニーでポップな雰囲気+社会を斜めから見るような捻くれた&マニアックな世界観をミックスし、アナログな切り絵を中心とした作品をつくり続けるワックワック。これまでの毎週末のようにパーティをハシゴする日々から、2024年はランニングをすることがルーティーンに。
Instagram:@wackwackpress02

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『WORK TO DO』 – The Isley Brothers

「ここ4〜5年は基本ラジオか近年のR&Bしか家では聴かなかったのですが、8月に音楽をテーマにしたグループ展『Beyond Our Noises』に参加することになり10〜20代の頃よく聴いていたSoul.FunkやDance Classicを中心とした1960〜1980年代のBlack Musicを改めて聴き直しました。その中でも当時から特に良く聴いていたアイズレーブラザーズは若い頃聴いていた時より、歳を重ねた47歳の自分にしっくりフィットしました。好きな曲があり過ぎて一曲に絞るのはとても難しかったですが、今の自分の心情にぴったりな『WORK TO DO』を選びました。俺にはやらないといけない仕事あるんだ〜!正に僕の気持ちを代弁してくれてるようで熱く込み上げるものがありまた。ちなみに今年最後の〈BLANKMAG〉での個展タイトルはここから取りました」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「2024年の思い出は音楽にまつわるエピソードだと、夏にBUSHMINDとSUNGA君にくっ付いて新潟にある「OCTO」というDJのHIROHITO ISHIKAWA君 & YUMEちゃんがやってるクラブに遊びに行った事です。オープンからクローズまでフロアパンパンで熱気ムンムン‼ 久々に限界まで踊りまくりました‼︎ ︎パーティ前に海の家「PARADISE」で見た花火は間近で見れたこともあって超綺麗で激エモでした‼︎ 新潟皆様大変お世話になりました。あと音楽関係ないことだけど近所のキャスパーエースとラジオ『ロバート秋山の俺メモ帳!on tuesday』の公開収録に観に行った事です。3時間終始笑いぱなしで日頃のストレスから解放されました!キャスパー何時も色々付き合ってくれてありがとね! *この文章は〈BLANKMAG〉で開催する今年最後の個展に向かう新幹線で書いています。この個展もきっと素晴らしいエピソードになることを願います‼︎」

05.ZECS(アーティスト)

PROFILE

2024年は(も)アルコール(おもにビール)を片手に、原宿OGの〈バウンティーハンター(BOUNTY HUNTER)〉とのコラボや「スタックス ブックストア(stacks bookstore)」での個展などなど、マイペース&精力的に活動。来年2月には「SORTone」での展示を予定しています。
Instagram:@agamex

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『redrum』 – 21 Savage

「今や説明不要なタイトル『redrum』、ロンドンで撮影されたと思わしきMVはイギリス出生の不法移民として逮捕され、後にグリーンカードを取得した事などから21 Savageの生い立ちを考えるとグッとくるものがあり、ROADMANを引き連れ、London on da Trackのバンガーなビートにストリートの掟を守り信念は曲げず成り上がる漢を語るリリックがカッコ良く、年始から『TOPBOY』の熱が冷めやらぬ自分には曲と映像にredrumされました!」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「2024は私生活が目まぐるしく変化する中、展示は「STACKS BOOK STORE」での個展、デザイン提供では〈rutsubo〉での『ぬいぐるみ』が可愛くできたのと、韓国の〈BALANSA〉と大好きなクラフトビールのラベルデザインできたのは嬉しかったです。来年2月に「SORTone」で展示があるのでテンパりながら変わらない日々を継続中ですね。。。」

06.迫田将輝(BARBER SAKOTA・CUT HOUSE KYODO)

PROFILE

2016年5月に京王線の下高井戸駅に「バーバーサコタ」をオープン。2020年12月には小田急線の経堂駅に姉妹店である「カットハウスキョウドウ」もオープンさせて多忙な日々を過ごしながら、音楽や自転車、アパレルなどのジャンルを自由に行き来する生活を送っています。
Instagram:@barbersakota

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Midnight Hotline』 – thee Marloes

「今年はありがたいことにDJのお誘い(自主企画含め)が多く、この曲を良くかけた思い出があります。10月にはthee Marloseの初の来日ライブがあってLIVEの演奏力にくらってしまい、以前より一層この曲というかthee Marloseにハマってしまいました」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「7月にasuka andoの12インチリリースパーティーのお手伝いをしたこと。お客さん、演者、スタッフ全ての人たちが最高の雰囲気で終始幸せ空間で良いパーティーでした」

07.シュンサク

PROFILE

1996年・埼玉県出身。大学在学中に編集者アシスタントを経て、2017年よりスタイリストとしての活動をスタート。主に海外のフットボールカルチャーや音楽への造詣が深く、帽子からはみでるアイコニックなヘアスタイルは、50m先からでも目視できるほど(??)。
Instagram:@baggiojt

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『やまびこ』 – カブトムシ

「今年の2月28日は僕がスタイリングを担当しているバンド、カブトムシのニューアルバム『飛来者』がリリースされた。『やまびこ』はそのアルバムのオープニングナンバーである。この曲はミュージックビデオにもなっており、僕はそのミュージックビデオのドキュメンタリーの写真集を作成した。これはカブトムシの初の写真集でもあり、僕の初めての作品集でもある。部数は60部限定で値段は¥8,000。もう少し買い求めやすい値段で売りたかったが、自主出版のためこの値段になってしまった。今はライブがある時のみ物販で購入できるようになっている。非常に思い入れの強い曲でもあり、作品になった。来年は本屋でも置いてもらうように動く予定である」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「今年はカブトムシのおかげで非常に強い音楽体験が得られた。初めての自主企画、「月見ル君想フ」でのハシリコミーズとのツーマンライブを開催したと思いきや、その後フジロックフェスティバルに出演。各々の制作やラジオ制作をする傍ら、定期的にライブハウスでの即興音楽を交えたバンドライブ。年末には幼稚園で開催したブラックナードフェス出演、ベースのトウイくんの取手市長賞受賞者による記念演奏会、ピアノ&ボーカルのシモンのカワイ表参道コンサートサロンで行ったピアノリサイタル公演。どれも色濃く脳と心と身体に刻まれる体験だった。僕も彼らも2024年を走り切った」

08.和田哲郎(FNMNL / shakke-n-wardaa)

PROFILE

音楽・ファッション・カルチャーを発信するWEBメディア「FNMNL」編集長。特にHIP HOPに関しての、いち早くシーンの未来と本質を捉える記事への信頼は絶大。友人でありライターやDJとして活躍するshakkeとのDJユニット“ shakke-n-wardaa”として、都内を中心に神出鬼没に活動しています。
Instagram:@wardaa_0412

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Isn’t She Lovely』 – Stevie Wonder

「2023年の12月に息子が生まれて、生活は想像以上に大きく変わりました。早起きに付き合って起きるので、夜に弱くなりました。そんな朝に離乳食を食べさせたり一緒に遊ぶ時間用にプレイリストを作ったのですが、その1曲目がStevie Wonderの『Isn’t She Lovely』です。この曲がStevie自身の娘さんの誕生を祝って作られたことは後から知ったのですが、朝ぼらけの中で元気に遊ぶ息子と眠い自分という朝のひとときの1曲という感じです」

09.Daiki(Erection / Spotify O-EAST)

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東京都練馬区出身。不定期で開催される『Erection』を主宰したり、「Spotify O-EAST」などでさまざまなパーティやライブをオーガナイズ。インスタグラムの“#daikisphotodiary”では、長年裏方から支え続ける関係性がないと切り撮れない、アーティストを中心としたスナップが見れるのでぜひチェックしてください。
Instagram:@daiki_erec

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『nirvana』 – dodo , tofubeats feat.VaVa (仮)

「6月に開催させて頂いた、dodo x tofubeats x VaVa のスリーマンのアンコールで披露して頂いたスペシャルな楽曲。VaVaさんがこの日のライブ為に、書き下ろしてくださったリリックがとにかく素晴らしく特に印象に残っています。dodoさん、tofubeatsさん、 VaVaさん改めて有り難うございました」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「ラジオは昔からずっと好きで聞いていますが、とにかく、Podcast にハマった一年でした。『みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所』、『カラタチの最果てのセンセイ』は毎週の更新を楽しみに日々の生活をしていました。ラジオの心のベストテン第一位はもちろん『空気階段の踊り場』。2025年も面白い話をずっと聞いていたいです」

10.凸凹。(DJユニット)

PROFILE

東京都出身のYaYa子と千葉県出身のMiИAMiが高校生のころに出会い、共通のHIP HOPのルーツをはじめとして当時から音楽を共有し合う。現在は東京都内を中心に、平日も週末も問わず自由に幅広く活動中。「いま東京で1番イケてるDJは?」という質問に高確率で名前が上がるDJユニットです。
YaYa子 Instagram:@_ya_p
MiИAMi Instagram:@minamiymg

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

YaYa子 『平気』 – ElleTeresa

YaYa子「女の子に、寂しくないとか平気と勇気づけられるとパワーをもらえるからです!強く生きるギャルだって凹む時があるんだよって思います」

MiИAMi『女-良(Featuring cro-magnon) 』 – クロマニオン&山仁

MiИAMi「今年のとあるパーティーの朝方、段々疲労で立っているのもしんどくなってきたなーという時にかかった1曲。その瞬間は、明るくて陽気なメロディーと声がすごーく心地よくてそのまま引き込まれて、気が付けばまた踊り続け…(笑)1人で居て、ちょっと落ち込んだり、前向きになれない時には聴いていてなんだか安心出来た1曲だったなと思います✨」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

YaYa子「今年は上記の通り、ギャルがテーマだった一年だなと思います。なのでつけまつげを付けたり音楽とファッション?スタイル?のリンクを意識した一年だったなと思います(笑)。あと、飲みコール!ハーレム行って、イビザに行って🎵というのみコールを作ったんですけど(相方が凹)、これも本当にみんなのお酒バイブスが上がってパーティーも一気に雰囲気が良くなります。こういうパーティーとの向き合い方もギャルに引っ張られてたのかもしれない(笑)。これから出る、yusef imamura の新曲にそのノミコールをテーマにしたものがあるのでこれから出た際には是非聞いてみて欲しいです🙏」

MiИAMi「夜パーティーへ繰り出す前に、“今日はどこで遊ぼうか〜♪”と考えながら仲良い友達とワン缶する場面がよくあるんです。 その時に私の口から飛び出たよくわからないコール(?)が身内の中で浸透し、、、千葉のラッパーYusef Imamura(KEYTOTHECITY)の楽曲の一部になる、らしいかも(?)」

11.Le Makeup(シンガーソングライター・プロデューサー)

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1997年・大阪府出身&在住。2024年5月に前作から1年3ヶ月ぶりとなる12曲入りアルバム『予感』をリリースし、初となるワンマンライブを東京と大阪で開催し大盛況。日本国内はもちろん海外からも注目を集める若き才能は、今後どんな音楽を生むのか目(耳)が離せません。
Instagram:@le_makeup___

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Self-talk (Acoustic Version)』 – haloplus+

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「2022年にDoveとKazumichi KomatsuとEUツアーをしたときにコペンハーゲンでの公演を企画してくれたり、大阪で僕のリリパに出てくれたりした友人のhaloplus+ですが、1stアルバムが出たのがリスナーとして嬉しかった。今年の最初にもコペンハーゲンでライブを一緒にして、その時聞いたこの曲がとても記憶に残っててそれがリリースされたのも」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「今年は、運転というか移動にハマって(?)当てがあってもなくとも、移動してた気がします。家じゃなくて、移動しながら音楽とかラジオとか聞いてました。また、アルバム『予感』を出して、密かに少しづづ色んな人の耳に届いてる気がしていて嬉しいです。大阪・東京でワンマンもできたし。他人のスポティファイの一年まとめみたいなのをインスタなどで眺めてたら、自分の曲は結構な割合を友達が聞いてることがわかって面白かったです。来年は友達の全員とたくさんの知らない人が聞くようになるように頑張ります」

12.KAZUHIKO FUJITA(MARFA)

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大学をサンフランシスコで過ごし、帰国後は〈マーファ バイ カズヒコ フジタ(Marfa by Kazuhiko Fujita)〉名義で不定期でのアパレルのリリースや、JJJにKID FRESINOなどのツアーグッズなどを手がける。2016年にKID FRESINOとリリースした2枚組MIX CD『Tenderloin』は名作。
Instagram:@marfa.by.kazuhiko.fujita

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『A COLD SUNDAY』 – Lil Yachty

「今年初めに出たLil YachtyのEP『Something Ether』に収録されている楽曲で、サンプリングで使用されている77年リリースのCitationの『Inspiration of My Life』も心を動かすとっても良い曲で大好きなのですが、これをサンプルに選ぶあたり、センスも感じ、近年の活躍も納得の、一年を通してLil Yachtyを再評価する2024年となりました」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「JJJの『Nov Tour』の「日比谷野外大音楽堂公演」でオープニングのDJさせていただいた際の事ですが、先述のCitation『Inspiration of My Life』を寒空の中プレイしたのですが、終わって楽屋に戻った際に出演者ほぼ全員がLil Yachtyのサンプル元と気づいていて、褒められ嬉しいなと感じながらも同時に、すぐ気づくじゃん、怖っ!!!と思いながらも流石だなあと感心しました。すごい信用できる人達」

13.udai(ビデオグラファー)

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東京都出身。1994&1995年生まれの仲間たちとのクルー“YouthQuake”のメンバーであり、ビデオグラファー。〈ブランクマグ(BLANK MAG)〉から写真とコラージュ作品を収録したアートブックの出版やアーティストのMVなどで、常に時代の一歩先をいくクリエイティブを表現し続けています。
Instagram:@udai65

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Blaze Up』 – lrie Souls

「最近僕レゲエを聴くようになって、今年仕事で10年ぶりにNYに行ってEvan Mockの自宅に行く機会があって彼もずっと家でレゲエ流しててその時に教えてもらった曲で今年ずっと車で聴いてました」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「今年は色んなところに行けたことですね。 その中でもサンタフェに行った時に大自然でみた夕日が本当に綺麗で初めて景色をみてあんなに感動しました」

14.村田裕平(WACKO MARIA)

PROFILE

滋賀県出身。〈ワコマリア(WACKO MARIA)〉のプレスを長年務め、プライベートでは今年は1985年式の〈ハーレーダヴィッドソン(HARLEY DAVIDSON)〉の4速フレームのチョッパーを納車したり、釣りやゴルフにDJなど多趣味。2025年はブランド設立20周年のメモリアルイヤーを控える。
Instagram:@yuhei_murata

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『I Got That Feelin 』 – Dreamer G

「今までかっこいいとは思いつつも、手を出してこなかったハウスの楽曲です。先輩から教えてもらった加瀬亮さん主演の映画『FROG RIVER』の作中に加瀬亮さんがレコードでかける曲なのですが、ミキサーもurei1620ロータリーミキサーを使っていたり、所作やダンスに味があり曲も含めて本当にかっこいい!! 調べてレコードを購入しました。この曲を聴いてから今年は特にハウスミュージックをよく聞くようになり、聞く音楽の幅も広がった様に思っています。この楽曲はukハウスの重鎮、Kerri Chandlerが92年に自身のレーベルからリリースしたもので、本人によるリマスター版が復刻されたりなど、様々なMIXが存在するようです。その中でも軽快なキックとボーカルで始まる、Original Extended Mixが一番好きです。DJをたまにしているので、色んな音楽にはアンテナを張っていますが、自分の聴く音楽の幅をグッと広げてくれたこの曲が思い出の一曲にふさわしいです! 映画からこのような熱い曲を知れたというのも個人的にはすごく気持ちが良いです」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「仲間たちで主催している、イベントで自分の誕生日を祝ってくれたことです。先輩や、後輩、仲間がサプライズでケーキやシャンパンを用意してくれたのですが、サプライズバースデーは初めてだったので、その時は恥ずかしくてたまらなかったですが、本当に感謝です。おかげで良い一年を過ごせました」

15.BUNA(TATTOO STUDIO YAMADA)

PROFILE

東京都狛江市出身。2024年に5周年を迎えた「タトゥー スタジオ ヤマダ(TATTOO STUDIOYAMADA)」でPRを担当しながら、株式会社TOKYO HEARTS代表取締役としての顔も。農業からポッドキャストまで、幅広い活動でさまざまなヒト・モノ・コトを発信します。
Instagram:@r___bnp

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『ten』 – FRED AGAIN..

「1曲に絞るなら『ten』でしたが、今年出たアルバム『ten days』はリピートしまくりでした。家では家事中、職場では作業中ずっと聴いていました。Apple Musicの“今年1番聴いたアーティスト”は2位に圧倒的な差をつけてFred again..が1位でした」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「自分が所属する「TATTOO STUDIO YAMADA」が今年で5周年を迎え、チームで初めてのパーティーを開かせていただきました。沢山の方にご来場いただき本当に感無量でした。あの会場でDJができたのも嬉しかったです。来年も皆さんと乾杯できるように頑張ります!」

16.後藤有哉(rwche・kiosco)

PROFILE

秋田県出身で無類のおもちゃ&B級映画好き。2012年にブランドの〈ローチ(rwche)〉をスタート後、2019年に高円寺北口に「キオスコ(kiosco)」をオープン。2025年はお店のとなりのスペースを店舗として拡大し、全面的にリニューアルを予定しているそう。
Instagram:@kioscojpn

ー2024年の思い出の1曲と、選んだ理由を教えてください。

『Axumi』 – BITTER ZION

「4年ぶりに沖縄に行ったんですけどドライブしている時や宿で聴いたりしていて、凄く楽しかった思い出ばかりでそんな沖縄を思い出します」

ー2024年の印象に残っているエピソード。

「ポップアップで行った先々でみんなとボウリングをした思い出が1番印象強いです」