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ワイルドスワンズのアイテムで、身の回りのものにこだわりを。
Take good care of your belongings.

ワイルドスワンズのアイテムで、身の回りのものにこだわりを。

自分らしい視点で上質なものを選び、大切に扱うひと。それはひとえにヒップな価値観といえるでしょう。服よりも流行り廃りのない小物こそ、お気に入りのものを選びたいところ。〈ワイルドスワンズ(WILDSWANS)〉の革小物は、職人技術による精巧でタフなつくりと、豊富なバリエーションが魅力です。いつも使っているちょっとしたものをアップデートさせたいという方にうってつけ。今回は、〈ワイルドスワンズ〉のアイテムを使う4人の方に、その魅力とご自身のモノ選びに関する価値観を伺いました。

  • Photo_Mitsugu Uehara
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Amane Yasuda

Case01_平沢幹太さん カーブが多いのはリッチで特別。

PROFILE

平沢幹太さん
〈FOLL〉デザイナー

東京都生まれ。〈フォル(FOLL)〉デザイナー。2020年にベイクルーズ入社後、新卒2年目で〈フォル〉を立ち上げる。現在は〈ジャーナルスタンダード〉の別注企画にも携わっており、〈フォル〉の服はもちろん、筋の通った自身のもの選びも注目を集める。
Instagram:@kanta0509

ーまずは手がけているブランド〈フォル〉のアイテムについて教えてください。オーセンティックな服が多い印象ですが、どんなコンセプトですか?

日常着の延長としての服づくりを心がけています。“ファッション”ブランドではなく“洋服”ブランドだと捉えてもらえたらうれしいです。実用性とメッセージを持ちながら、毎日着たいと思えるくらいのクオリティを目指して製作に取り組んでいます。特に素材は大切にしていて、市場にもいいものはありますが、企画して一からつくることもよくあります。

ー〈フォル〉の服のなかで、特に思い入れのあるものはどれですか?

こちらは毎年秋冬にリリースしている、外モンゴルと呼ばれるモンゴル北部の有原色の山羊のうぶ毛を用いて製作しているカシミヤニットのセットアップです。カシミアは〈フォル〉のなかでも大切にしている素材です。

ーご自身の持ち物も、そういった素材にこだわりますか?

たとえば下着はウールとか、生活のなかで肌に触れて、コミュニケーションが多いものに関しては特にそうですね。

ー〈フォル〉でもレザーを素材として服づくりを行っていますが、レザーの魅力はズバリなんでしょう?

そもそも天然繊維は、使うひとの生活や生き方によって、表情が変わるのがそのよさだと思います。特にレザーは人間がつくる布地ではなくて、皮革です。だから使うひとのセカンドスキンに近い感覚で、皮の表情のちがいがダイレクトに出てくるところが、好きなポイントです。

GENESIS ¥60,500

ー〈ワイルドスワンズ〉のペン入れと手帳カバーを使っているそうですね。

手帳のベルトがあることで、ペンなどをしまえるのが個人的に気に入っています。あとはこれくらいパーツが多いと皮が何重にも重なるところは、厚くなりがちですが、これだけ膨らまずに上手く処理されているのはすごいなと。他にも、収納できるポケットが多く、実用的で助かっています。あとは角が丸いじゃないですか。

Peek-A-BooⅠ ¥22,000

服でもそうですが、カーブが多いと直線よりも手間と時間がかかるのですが、これだけカーブが多用されるのは、自分のように服づくりをしている人間からするとリッチで特別なものに感じます。あと無骨すぎず、柔らかい印象になるのもすごくいいなと。

ーブランドとしては、レザー製品は角があるとそこから先に傷んでいくから、というのも理由のひとつだそうです。ペンケースはいかがですか?

ペンケース単体だと、品ある佇まいであるがゆえに、どう持つかについてはちょっと悩みました。なんかしっくりこなくて。でも、手帳にベルトがあるおかげで、手帳にペンケースごと挟んで持つことが出来て、キュッと締めて持つとスマートに持ち運べている気がするんです。この持ち方は収まってる感があって、かわいいなと。

ーつくる服の型絵をペンで描くというアナログな手法には、何かこだわりがあるんですか?

それしかやり方を通ってないというのが正直なところです。専門学校に通ったこともなく、大学時代にドメスティックブランドで働かせてもらっている間に、デザイナーのもとで修行し、現場で見て覚えました。だから、デジタルなやり方を知らないんです。でも、ぼくのやり方は、パタンナーにこれをつくってくださいと一方的に伝えるというよりも、ぼくとパタンナーそれぞれが持っている感覚をシェアしながら、理想の形を見定めていくので、この抽象的な絵が必要なんです。

ーほかに、服のつくり方でアナログなやり方があれば教えてください。

天然染めはまさにアナログなやり方です。たとえばこのデニムは、ベンガラという鉄工所で余った酸化鉄の粉塵を再利用して着色していますが、天然染めで上手く色を出すためには、水温や機械の温度や回すスピード、ベースの生地の脱色具合とかいろいろな要素でニュアンスが変わってきます。作業をする場所の気温や湿度からも影響があるし、そこはやってみないとわからないので、ぼくも現場に立ち会ったりと何回も検証します。

ーこれからやりたいことがあれば、教えてください。

後悔はしたくないから、嘘をつかず、自分の持っている感覚に正直に向き合ってものづくりをしていきたいです。それをするうえで、伝えること、知っていくことに対しても前向きに向き合うことで力をつけたいです。

Other Items

右上から左回りに
BIBLE/バイブルサイズ ¥91,300
GENESIS /M6サイズ ¥60,500
VERSE/M5サイズ ¥46,200

INFORMATION

ワイルドスワンズ(有限会社ケイズファクトリー)

場所:WILDSWANS GINZA店
住所:東京都中央区銀座2-9-4 アイタワービル1F(ヒューリック銀座2丁目ビル)
電話:03-3563-5040

WILDSWANS GINZA店
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