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ヒップな沖縄ガイド。伝統・流行・大自然にまるっと触れる旅。
Getaway of fresh blue

ヒップな沖縄ガイド。伝統・流行・大自然にまるっと触れる旅。

南国の気候、独特な文化、ゆったりと流れる時間。ご存じのとおり沖縄は日常のアク抜きにぴったりですが、旅行の計画を練ってみると悩ましい問題が。そう、魅力が溢れすぎ! 心が惹かれる場所は数あれど、限られた日程のなかで訪れるべきは――読谷村を拠点に、気になるスポットや地元のひとからのレコメンドを巡った2泊3日の男旅。ヒップな視点で厳選した、カルチャー・フード・アクティビティの3カテゴリーでお届けします。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Yosuke Ishii

①CULTURE 沖縄らしい独自の文化を体感。

由緒ある伝統に触れられる観光スポットから、いま注目を集めるショップまで、沖縄らしさを感じられるカルチャースポットをピックアップ。独自の文化を、深い歴史と現在のムードの両面からヒップに探ります。

Recs 1さとうきび畑と海で、まずは沖縄を実感。

これぞ沖縄! と声が漏れてしまうような、さとうきび畑と海の景色を見るだけで、身も心も浄化された気持ちになるはず。読谷村のさとうきび畑には“ざわわ”で知られる名曲『さとうきび畑』の歌碑が建ち、ミュージックボックスのボタンを押せば優しいオルゴールの音色が響きます。そこで感じたいのは、のどかな見晴らしと情緒的な音楽を、ただただ味わう大人の時間。収穫後だったから、さとうきびの群生は見られなかったけれど、まったりと散歩しながら西へ向かってみると、波が穏やかなビーチに到着しました。もちろん透明度が高く、サンゴの姿も。のんびり過ごして、きれいな夕日を眺めるのもおすすめ。

竹内: 沖縄に来たことを心の底から感じる景色に癒されました。プライベートビーチのような穴場スポットもあって、ゆったりと過ごす時間は居心地よかったです。

PROFILE

「さとうきび畑」歌碑広場

住所:沖縄県中頭郡読谷村高志保496

Recs 2ORRSで手に入れる、極上のスーベニア。

沖縄で自分用のお土産を買うなら「ORRS」で。ここは、ウエアやアクセサリー、陶器を取り扱い、それらに込めたオーナーの佐藤陽介さんのこだわりたるや……。本場エクアドルの職人に依頼したパナマハット、上品で着心地がいいウエア、佐藤さん自ら作陶した器とオリジナルで製作しているそのすべてに妥協は感じられず、ひとつひとつにストーリーがあるうえ、小洒落ていてとってもかっこいい。ちなみにショップには1組限定のホテルが併設していて、佐藤さんは「ORRS」をホテルのスーベニアショップと位置付けています。こだわりのアイテムを自分用のお土産にすれば、旅の思い出もひと際鮮やかに残るのではないでしょうか。

大道寺: こんなにクラフトマンシップを感じるお店は貴重です。お店では通販をやっていないから、直接足を運んで、話を聞いたうえで買い物すれば、旅の思い出とアイテムへの愛着が増すと思います。

PROFILE

ORRS

住所:沖縄県中頭郡北谷町宮城1−142
TEL:098-988-5180
営業時間:13:00〜19:00
定休日:月曜・火曜
Instagram:@orrs_okinawa
URL:https://www.orrs.okinawa/

Recs 3琉球の伝統工芸品で、日常に彩りを。

聞き慣れない鳥のさえずりが心地いい、自然豊かな山あいにある「やちむんの里」。読谷村には、琉球王国時代から続く伝統的な焼き物“やちむん”の窯元が50ヶ所以上もあり、そのうち19軒がここに集結しています。沖縄らしい赤瓦屋根の巨大な登り窯を取り巻くように軒を連ねたそれぞれの工房は、伝統的な紋様からモダンな趣向までデザインの個性が幅広く、さまざまな表情の“やちむん”を一度に吟味できるんです。ブルー・ネイビー・ブラウンが“やちむん”を代表する釉薬のカラーですが、トーンが工房ごとに異なるのもおもしろいところ。日々愛用できるお皿やマグカップ、自宅の守り神となるシーサーをぜひここで迎えよう。

竹内: 工房ごとに“やちむん”の作風が違っていて見応え抜群。伝統的な登り窯は風情があって、その大きさは圧巻でした。

PROFILE

やちむんの里

住所:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653-1
※ 各工房は独立しているため、営業時間や定休日が異なります。

Recs 4伝統の藍染め、RYUKYU BLUE®️。

沖縄の伝統的な染物といえば、色鮮やかな“紅型”がまず思い浮かぶけれど、実は藍染めも歴史が深いんです。でも、原料となる植物“琉球藍”の栽培はデリケートで難しく、染色する工房も残るは数件だけ。そんな失われつつある大切な文化を継承し広めようと活動するのが「琉球藍研究所」です。藍の栽培から手がけ、水温やpHなどを毎日計測しながら発酵させた染液で、何度も漬け込んでは乾かし染め上げます。その色味は、化学染料では表現できない深みがあり、他の藍染めよりややグレイッシュな仕上がり。さまざまなブランドの染色を請け負いながらも、持ち込んだウエアを染められるワークショップも開催しているので、ぜひ体験を。

2BOY: 微生物の発酵によって染色しているなんて知らなかった。自然と共存しながら、手間ひまかけて染めているんですね。大人になったいまこそ、おもしろさを感じます。

PROFILE

琉球藍研究所

住所:沖縄県豊見城市豊見城1114-1 おきなわ工芸の杜 工房4番
TEL:070-3803-9255
営業時間:9:00〜18:00
定休日:月曜
Instagram:@ryukyu_indigo_labo
URL:https://ryukyu-indigo-labo.jp/

Recs 5旅の日程は展覧会に合わせてみるのもアリ。

思いがけない出会いがあるから、旅先でこそギャラリーに足を運ぶべき。読谷村の高台に位置し、オーシャンビューが気持ちいいこちらは、「MONGOL800」でボーカルを務めるキヨサクさんと〈トモアンドシーオー(Tomo & Co)〉のデザイナー小野崎朋孝さんが手がけるアロハシャツブランド〈アロハブロッサム(Aloha Blossom)〉が運営するギャラリーで、繋がりのあるアーティストの展覧会を不定期で開催。これまで村山伸さんやジュリアン・コロンビエなど、世界で活躍するアーティストも参加し、コラボレーションしたアロハシャツをリリースしています。取材に訪れてみると、2周年記念パーティが偶然開催されていて、沖縄各地からひとが集まり大盛り上がり。しかも、キヨサクさんがバーテンダーを担当する贅沢っぷり! 沖縄へ行くなら、なにか開催していないか必ずチェックしたいし、なんなら開催に合わせてスケジュールを組みたいくらいのスポットです。

PROFILE

Aloha Blossom Inn / Long Beach Gallery

住所:沖縄県読谷村長浜815-3
Instagram:@aloha_blossom
URL:https://alohablossom.com/

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