ひと漕ぎして、馴染みの店まで。
キャサリンさんが乗る自転車は、中目黒の「ニコラス(25las)」で組んだもので、フレームは1970年代に製造された〈カールトン(Carlton)〉。無理を言って組んだ一台は、クラシックな見た目でありながら乗り心地は最高で、東京の西から東へ、10キロ以上漕ぐこともあるのだそう。そして足元は、〈コロンビア〉の「スライブ リバイブ シャンダル」です。
「私、つま先が出るのが好きではなくて、普段サンダルは履かないんです。でも、『シャンダル』であればつま先も出ないし、通気性があっていいなって。自転車も漕ぎやすいです」


「スライブ リバイブ シャンダル」は、簡単なトレッキングにも耐えられるほどのスペックを持っていて、アウトソールを見るとわかる通り、無数の突起が配されています。 スニーカーみたいな履き心地と、サンダルの快適性を併せ持つ一足は、暑い中でアクティブに動く人たちにこそ履いてもらいたい一足。一度履いてみれば、少なくとも夏の間は、窮屈な靴には戻れなくなるはずです。
さて、ポタリングの始まりは淡島通り。「卸先に向かってみましょうか」というキャサリンさんの提案で、一行は羽根木にある「フグレン」へ。ここは「ホームカミング」の卸先のひとつで、以前は自転車で配達することもあったのだけど、いまは全国に卸先が増えたため、来る機会が減っていると言います。


「ホームカミング」がつくるのは、動物性の材料を一切使用していない、ヘルシーかつ環境にも優しいお菓子。焼き菓子からパウンドケーキまで、現在は約40種類あり、「フグレン」では2種類が提供されています。
「ヴィーガンに対しての偏見はまだまだあると思うんです。『おいしくなさそう』って思っている人も多いはず。そういう人にこそ、一度食べてみて欲しいんですよね」
「ホームカミング」のお菓子は、バターや卵、牛乳といった、通常のお菓子づくりに使われる動物性の材料は不使用。とはいえ「フグレン」でいただいたパウンドケーキは、フワフワしているし、濃厚な味わいなのにくどくなく、すっきりとした味わい。「詳しいつくり方ですか? それは、企業秘密」と笑うキャサリンさん。
食をはじめ、エシカルな日々を送る彼女は、服を買うことも少ないと言います。本当に気に入ったものしか買わないし、買ったら、とことん着倒すスタイル。古着を買うことも多いそう。


「ただ、靴だけは古着屋で買えないんです。デッドストックならまだいいんですけど、汚れもあるし、サイズが合うものってなかなかないでしょ? それと私、普段はローテクな靴ばかり履いているんです。だから『シャンダル』の履き心地には驚きました。こんなにソールがしっかりしているのに、とても軽くて」
グラム数を言われたところでピンとはこないかもしれないけど、シャンダルの重量はレディースの24センチで260グラム、メンズの27センチで316グラム。一般的なスニーカーは450グラム前後であるから、どのくらい軽いかイメージがつくはず。
軽量性に加えて、〈コロンビア〉自慢のクッショニングもあり、この一足があれば、いつもの足取りもきっと軽くなるはずです。