高級もB級も幅広く取り揃う金沢グルメの魅力!
金沢といえば、長町武家屋敷など古くからの景色が色濃く残る歴史の街でもあるけど、じつはグルメの街としての顔もある。例えば、大盛りのライスの上に大きなカツと大量のカレーが乗った「金沢カレー」とか、北陸の新鮮な魚が色鮮やかに盛られた海鮮丼とか。高級寿司店からB級グルメまで、いろんなお店がジャンルレスにひしめきあっているのだ。
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「グリルオーツカ」は梅本さん曰く「ハントンライスを食べるならここで!」とのこと。
グリルオーツカ
〒920-0981 石川県金沢市片町2-9-15
(月〜金)11:00〜16:00、17:00〜19:50 / (土日祝)11:00〜19:50 / 水曜定休
なにを隠そう、梅本さんもそんな金沢グルメに魅了された人物のひとり。休日はグルメ本を片手に街をブラブラして、昼はラーメン屋のカウンターで麺をすすり、夜は街の飲み屋でグラスに入ったビールを飲み干す。そんな一日をすごしているそうだ。せっかくの機会だし、そんな彼に金沢の街を案内してもらいながら、お店周辺のグルメスポットを案内してもらおう。
「ぼくがおいしいものに目覚めたのは、それこそ物心ついた頃からなんです。母があまり料理が得意ではなくて、週末は外に食べにいくことが多くて。それが幼い頃のぼくの楽しみだったんですよ。それこそファミリーレストランとか、なんてことない街の中華料理屋さんなんですけど、“非日常”というスパイスがぼくの舌を刺激して、ぼくを食の虜にしてしまったんです」
就職して自由にお金を使えるようになると、財布の中身は外食代として消えて行くこともしばしば。むしろ、洋服代のつぎにお金をかけているのは食かもしれない、とのこと。
「カレーライスの上に大きなカツが乗った“金沢カレー”、オムライスの上に白身魚のフライを乗せた“ハントンライス”など、金沢のグルメってとにかく足し算が好きなんですよね(笑)。ボリューミーで食べ応えがあるんですけど、ぼくはそれに慣れてしまったせいか普通のごはんじゃ物足りなくなってしまって…。お腹がパンパンに膨れるほど食べないと満足できないんです(笑)」
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武家屋敷跡を歩いていると、風情のあるお菓子屋さんが見えてくる。
それがこの「和菓子 村上 金沢本店」だ。みたらし団子をほうばった梅本さん、「甘さと辛さのバランスが絶妙〜」と一瞬で完食していた。和菓子 村上 金沢本店
〒920-0865 石川県金沢市長町2-3-32
8:30〜17:00
ラーメン抜きには人生なんて歩めない。
さまざまなグルメを味わえる金沢だが、梅本さんが特に好きなのがラーメン。どうしてラーメンなのかたずねると、こんな答えが返ってきた。
「これも子供の頃の話になるんですけど、うちの家族はぼくと父以外は小食で。だから父親とふたりで外食に行くことも多かったんです。で、そんなときに行くのがだいたいラーメン屋。父も無類のラーメン好きで、それが遺伝したんでしょうね(笑)」
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「豚藏 せせらぎ通り店」は梅本さんがよく通っているラーメン屋さん。
「とんこつなんですけど、味が繊細でおいしいんです」と言っていた。豚藏 せせらぎ通り店
〒920-0865 石川県金沢市長町1-1-61
11:30〜14:30、17:30〜23:30 / 水曜定休
全国各地でそうであるように、金沢もご多聞に漏れず、たくさんのラーメン屋が存在する。梅本さんは一時期ラーメン屋で働いていた経験があり、将来は自分のラーメン屋を持つことを夢見たときもあったという。いまは新しいラーメン屋の情報が耳に入ると、すぐにそのお店へ行くそうだ。そんな梅本さんに、ラーメンを食べるときの心得を聞いてみた。
「最初の訪問で味が好みじゃないとわかっても、必ず3回はそのお店へ行くようにしています。ラーメンって味にブレがあるので、何度か行って食べないとそのお店の真の味を判断できないんです。あと、はじめてのお店へ行くときは、必ずオーソドックスなラーメンを注文します。何事もそうですが、やっぱり基本を捉えてこそ応用に繋がると思うので。最後に、ぼくにはもうひとつマイルールがあって、メニューにチャーハンがあれば必ずオーダーするようにしているんです。根拠はないんですけど、チャーハンがおいしいお店はなぜかラーメンもウマいんです(笑)。騙されたと思って試してみてください、この方程式は絶対裏切らないですから」
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「前田慶次朗」は、二郎インスパイア系のラーメン店。
「がっつりお腹を満たしたいときはここで決まりですね!」とは梅本さん談。前田慶次朗
〒920-0865 石川県金沢市長町2-7-1
(月〜木)11:30〜14:00、18:00〜24:00 / (金土)11:30〜14:00 / 18:00〜26:00 / (日祝)11:30〜22:00
※営業終了30分前にラストオーダー。
「梅本さんにとって、ラーメンはどんな存在?」というこちらからの質問に対して、彼はこんな答えを返してくれた。
「“生きがい”ですね。すみません、ありきたりですよね…(笑)。でも、本当にそうなんです。ラーメンがあるから毎日仕事をがんばれるし、ラーメンがあるから人生が楽しいんです。もうラーメン抜きの人生なんて考えられないですよ」
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梅本さんが食べたラーメンの数々。
太麺でこってりした濃厚なラーメンが
好きらしい。
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梅本さんが食べたラーメンの数々。
太麺でこってりした濃厚なラーメンが
好きらしい。