ワコマリアの写真集プロジェクト第四弾は、小浪次郎が熱く儚く撮り下ろし!
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長崎県佐世保市。その街の「異質さ」に執着した1人の写真家の作品展『坂道とクレーン』、開催中。
生まれ育った土地から離れて暮らしてみると、かつて当たり前のように過ごしていた地元の町並みがフラッシュバックすることがある。郷土愛というほど強烈なものは持っていない。けれど、その光景は心の奥の深い部分に染みついていて拭い去れない、誰しもが持っている濃密な記憶なのだ。
長崎県佐世保市。九州の西端、三方を海に囲まれ自衛隊と在日米軍が常駐し、ときおり猟奇的な殺人事件が報じられる。写真家・松尾修は東京を拠点に活動するなかで生まれ育った佐世保に、ある種の違和感を憶えたのかもしれない。その言葉にならない違和感を、解き明かすために自らカメラを手に取り見慣れていたはずの佐世保の街、人を撮り続けてきた。
そして辿り着いたのが出版プロジェクト「サセボプロジェクト」であり、その第1弾となるタブロイド型写真集『坂道とクレーン』だ。
写真家として写真に向き合い、自分に向き合い、かつて過ごした街に対峙するなかで、松尾修は何を見つけ出したのか。自ら感じた「異質さ」の答えとは。出版と同時に開催されている写真展で確認してみてはいかがだろう。
サセボプロジェクト
写真展『坂道とクレーン』
日時:11月5日(水)〜11月11日(火) 12:00〜20:00(会期中無休)
※レセプションパーティ:11月7日(金)19:00〜21:00
会場:Raum1F
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-12
www.raum1f.jp