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何が終わるのかその目で確かめるべし。田附勝「おわり。」開催中です。

何が終わるのかその目で確かめるべし。田附勝「おわり。」開催中です。


深くて広い"日本"という国の文化・風俗を知るべく、様々なアプローチで撮影に臨んでいる写真家・田附勝。近年、その興味の多くは東北地方に向けられています。


木村伊兵衛賞を受賞した『東北』にも収められていた、鹿猟の"その後"を写しとった作品、『おわり。』の展示が、4月17日まで開催されています。


岩手県の釜石で行われている鹿猟に2008年から参加し、猟期が来るたびに何度も通い詰めたという田附氏。しかし、2011年11月に行われた2日間の猟を最後に、鹿猟の鉄砲の音が山に響くことはなくなりました。鹿から放射性物質が見つかったためです。


「食べられないものを殺めたくない」


しかし田附氏は、鉄砲が保管されている限りいつか猟が再開されるだろうと思いながら、猟師の身の回りにある、鹿にまつわるものを撮り続けていました。しかし2014年4月、ついに猟師は鉄砲を銃砲店に返しました。


そんな一人の猟師と鹿の関係性を克明に映し出した作品です。

Text_Ryo Komuta

田附勝 「おわり。」Masaru Tasuki “Never Again.”

期間:〜4月17日
営業:12:00〜19:00(火〜土)、日・月・祝休
臨時休廊:3月11日〜19日
www.galleryside2.net/Current

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