今日本で最も注目されている若手女優といっても過言ではない二階堂ふみ。彼女が醸し出す独特な世界観や演技は、"若手"という言葉では到底くくれないほど練られたもので、同世代のなかでは飛び抜けた存在となっているのではないでしょうか。

また、女優としてだけではなく、執筆活動をはじめファッションともリンクした一面を持っているなど、多岐に渡る活動の幅が、女優としての深みを生んでいるようにも思えます。

多方面からのインプットを経て、自分のなかで様々な要素を咀嚼した彼女が、満を持して自らのディレクションで制作した写真集が発売されます。2015年秋のニューヨークにて、21歳のバースデーを挟むオフの日々を伸びやかに過ごす二階堂ふみ。日常をそのまま切り取ったような写真からは、素の彼女の姿を垣間見ることができます。

以下は小沢健二さんからのコメントです。

彼女より前に存在した多くの人のように、
いつか二階堂ふみさんが
漆黒の／純白のNYシティの中に姿を消したら、
あなたはこの写真集の一頁一頁に必死で手がかりを探すのだ。
なんでだ、と絶望に暮れながら。

今回二階堂ふみにカメラを向けたのは、新鋭フォトグラファーのチャド・ムーア。ライアン・マッギンレー（Ryan McGinley）の元でアシスタントをしていた経歴をもつ彼は、弱冠25歳にして注目のフォトグラファーとして多方面で活躍中です。

同世代のクリエイター同士がぶつかって生まれた、エネルギッシュでまばゆいエネルギーに満ちた今作。表現者としての、渾身の二階堂ふみをぜひお見逃しなく。