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本邦初公開、ニック・ギャルウェイのインタビュー&イベントレポ。過去を蘇らせ、都市に遊ぶスニーカー「NMD」。

本邦初公開、ニック・ギャルウェイのインタビュー&イベントレポ。過去を蘇らせ、都市に遊ぶスニーカー「NMD」。

スポーツブランドとしての革新性とライフスタイルブランドとしてのファッション性を詰め込んだ、〈アディダス オリジナルス(adidas Originals)〉の「NMD」。


ニューヨークで行われた、NMDのローンチイベントの模様のほか、同ブランドのグローバルデザインのバイスプレジデントを務め、NMDの生みの親ともいうべき「ニック・ギャルウェイ(Nic Galway)氏に、そのデザインプロセスやコンセプトについてたっぷりとお話を伺いました。


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ーNMDは「都市冒険」がテーマとなっていますが、なぜ「都市」なんでしょう?


ニック「都市は、人と文化と出会う場所だと思うんです。旅という観点でいえば、20年くらい前でも旅の制約は多く、世界を今よりずっと大きく感じていたはず。でも、今や簡単に世界中を旅することができ、都市の距離感もますます近く感じます。その変化に従って、現代の旅や都市生活にマッチするスニーカーが作りたいという思いが原点としてあります。それに、旅をする時は、持ち物が必要最低限となり、本当に重要なものだけを持っていくことになる。NMDはそんなときに使われるスニーカーであってほしいですね」


ー確かに機能性とファッション性を両立した、旅先でも重宝するスニーカーになっていますよね。


ニック「私も、歩くのが大好きなんですが、BOOSTのソールはすごく歩きやすいので、ぜひ旅先や日常に関わらず、街を歩き回るときに使ってもらえるといいですね」


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ーNMDは過去のアーカイブからデザインを再構成して、融合させています。そのコンセプトはなんでしょう?


ニック「我々のどのアーカイブにおいても、各時代における最高のテクノロジーが常に反映されています。アーカイブは、ただ眺めるだけのものではありません。過去のものを、現代に蘇らせることでまったく新しい効果を生むようになります」


ーNMDのように、ファッションと機能を融合することは難しいデザイン作業だと思いますが、秘訣などあるんでしょうか?


ニック「まあ、16年もアディダスでやってますから(笑)。大切なのは、人々の流行に対する関心を掘り下げるのではなく、どうしてアディダス オリジナルス、そしてこの三本線を好きでいてくれるのかに向き合うということです。人に寄り添うデザインというのは非常に大切だと思うんです。アディダスは常にスポーツブランドでもあるので、革新性も重要です」


ーでは最後に「NMD」という名前の意味について教えてください。


ニック「プロジェクトが始まるときに使い始めた、コードネームみたいなものです。新しく、現代的で、よくデザインされたスニーカーを作るというコンセプトとも合っているからそのままにしています。あまり説明的になっていないところもいいかなと思っています」


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さて、そんなコンセプトを体現したイベントの会場となったのは、陸軍の施設という無骨ながらも歴史ある佇まいの建物。スタート時には長蛇の列ができるなど、世界各国からさまざまなアーティスト、インフルエンサー、メディア関係者などが集まり、大いににぎわいました。


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会場は、NMDのキーカラーとなる、黒、赤、青でそれぞれの空間が構成されました。都市冒険、アーバンアドベンチャーのためのシューズというコンセプト通り、自転車、ヘッドフォン、パソコンなど都市を連想させるアイテムが赤一色、青一色に染め上げらて、コンセプチュアルかつ遊び心のあるディスプレイが目を引きます。


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そして、デザインのリソースにもなっている、アーカイブとしてマイクロペーサー、ライジングスター、ボストンスーパーも直線上に展示。このスニーカーの進化の歴史として一目で感じることができます。


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メインビジュアルは、巨大なスクリーンに投影された、東京、パリ、ニューヨークなどの世界6都市で撮影した街の風景。スクリーンの向こうでは、NMDを履いたモデルたちがステージを左右に往復するという演出が見られ、さまざまな都市をNMDを履いた人たちが歩くという世界観を現出させていました。その模様は、こちらの動画でも。



さて、会場には各国からさまざまな人たちがお祝いに。その中で数人をピックアップしてみました。


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小木 POGGY 基史さん(UA&SONS ディレクター)


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(左)A$AP FERG(ラッパー)


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NOMUZI MABENA(ラッパー)


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千原徹也さん(れもんらいふ デザイナー)


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ROX BROWN(VIFILES)


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Scott(テキスタイルデザイナー)


イベントが終了したのは、日付も変わる深夜0時頃。アディダス オリジナルスのブランドのDNAとパワーがたっぷりと詰まったイベントでした。今後は、コンソーシアムをはじめさまざまなモデルが随時発売されるそう。どんなラインナップが揃うのか、非常に楽しみなところです。


将来、同ブランドの歴史を振り返ったときにキーポイントとなる可能性を秘めた「NMD」。実際の足を通したときのストレスのなさ、ソールのやわらかさなどにきっと驚くはず。ぜひその目と足で体感してみてください。

Text_Shinri Koabayashi

「エヌ エム ディー アール ワン(NMD_R1)」


発売:2015 年 12 月 12 日(土)
価格:¥23,300 +TAX
取り扱い:アディダス オンラインショップ
、アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウ、アディダス オリジナルス ショップ 心斎橋、Undefeated Tokyo、UNITED ARROWS & SONS、mita sneakers、Styles 代官山、BILLY’S ENT TOKYO SHIBUYA、EDIFICE TOKYO、BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS 原宿店、Edition 表参道ヒルズ店、BEAMS 原宿、JOURNAL STANDARD 表参道店、atmos 池袋、KICKS LAB.、URBAN RESEARCH 神南店、nano・universe 東京


問い合わせ:アディダスグループお客様窓口
電話:0570-033-033(土日祝除く、9:30〜18:00)

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