今季も様々なブランド、レーベルがデビューしていますが、今回ご紹介する〈エルディーケー・ウェア（LDKWARE）〉は、多くの人の耳目を引くに違いない超大型ブランドです。

神楽坂のキュレーションストア「ラカグ（​la kagū​）」​と、アパレルブランド〈ヤエカ（YAECA）〉、ウェブメディアの「ほぼ日刊イトイ新聞（以下「ほぼ日」）」が共同開発した〈エルディーケー・ウェア〉は「ホームをもっと、たのしくしよう。」が合言葉。

〈エルディーケー・ウェア〉というその名の通り、リビング、ダイニング、キッチンで着る服。といっても、いわゆるリラックスムードの"部屋着"ではなく、家事や作業をするときも、来客のときも、そのまま着ていられる、いわば「ホームのユニフォーム」なんだそう。

素材は全アイテム共通。地厚でハリのある高密度のコットン生地を使用しており、耐久性に優れ、洗濯による型くずれや風合いの変化も少ないので、毎日のように着て、洗って、気楽に付き合っていけそうなシリーズです。全5型をご紹介していきます。

「現代のかっぽう着」とも言えそうななつかしいシルエット。サイズ感はゆったりと、袖丈は洗いものなどの作業をしやすいよう、短めにしています。また、脱ぎ着が面倒にならないように、襟元のボタンは2つだけに。こちらはレディスのみです。

短めの丈と広めの身巾が特長で、朝起きたらとりあえず頭から引っかぶるような、"毎日のシャツ"として便利に使えるのではないでしょうか。こちらも作業の妨げにならないよう袖丈は短めに。 また、脱ぎ着しやすくするため、裾にやや深めのスリットを入れました。

その名の通り、画家がアトリエで着ているような、やや長めのオーバーコートです。ガーデニングや、家まわりの作業をするのにも役立つのでは。 たっぷりした身幅に、ストンとしたライン。 下に着ているものに直接手がとどくように、脇にスリット状のポケットも設けました。

ややフェミニンなムードが漂う、A ラインのコート。外だけでなく家でも着たまま過ごしたくなる、いわばコートのかたちをしたドレスというコンセプトで制作されたもよう。2つあるボタンの留め位置で、袖ゆきの具合を調整できるようになっています。こちらはレディスのみです。

「料理家のかたに意見を訊きながら、ほんとうに使いやすいエプロンを探ったところ、これ以上ないほどシンプルなかたちに行き着きました」という自信作。なかで仕切られた、大きめのポケットが 1 つだけで、余計な飾りはまったくありません。

とまぁ、こんなラインナップです。ご覧のようにファーストコレクションでは、清潔感のある白と、汚れが気にならないスミ色のみという、実にストイックな構成となっています。このコレクションは、「ラカグ」のポップアップストアと、それに連動した特設ポップアップサイトで販売されます。 その他、〈ヤエカ〉の直営店でも販売される予定となっています。

また、このポップアップストア期間中、リビング、ダイニング、キッチンそのほか、家で使うおすすめのアイテムを、スタイリスト岡尾美代子さんがセレクトし販売する催しが。その他にも「marche&dolceのファーマーズマーケット」「TOKIIROのポップアップストア」「YAECAのスイーツの販売」などなど、様々なイベントが計画されています。（※イベント内容は変更になる場合があります）

とにもかくにも期待大なこの取り組み。昨今"ライフスタイル"という言葉を使うと、なんだか口幅ったい印象にもなりかねませんが、この〈エルディーケー・ウェア〉はライフスタイルというよりも、ライフそのもの。暮らしにそっと寄り添う、ごくごく自然な立ち位置のコレクションなのではないでしょうか。