「携帯電話やデジタルメディアがファッション界に大きな影響を与えている今、みんな携帯電話でファッションアイテムを購入する。僕たちは常に自分たちのものの見方や捉え方にトライしていきたい。今回は僕たちがコレクションに取り込む手法や、コミュニケーションの取り方を見直すことから、新しいことにチャレンジしていきたいと思っている。」

こう話すのは〈ラグ＆ボーン（rag&bone)〉の創設者の一人である、マーカス・ウェインライトです。

2016年、〈ラグ＆ボーン〉は新しいキャンペーンとして定期的に写真を発表する「photo project」をローンチしました。年に2回発表される、ファッション広告とは一味違うアプローチで行われるこのイベントは、今年の2月11日を皮切りに年間を通して様々な写真が発表されています。写真の中のモデルが着用する服やアクセサリーが、同じタイミングで店頭に並ぶのもポイントの1つ。

「Photo Project」で写真を撮り下すのは、"ファッションフォトグラファー界のレジェンド"とも呼ばれているグレン・ルッチフォード。映画監督としての顔も持っている彼は、光を自在に操りながら映画的エッセンスをレンズに収めたような写真で、オリジナル性溢れるフォトグラファーです。

同ブランドのDNAを引き継ぐような世界のイットモデルが、店頭に並ぶ旬なアイテムを身につけて自然体な表情で収まっています。長く〈ラグ＆ボーン〉の広告キャンペーンの撮影に携わってきたグレンにしか撮れない雰囲気を醸し出しています。

〈ラグ＆ボーン〉の共同創設者であるデイビット・ネヴィルはこう語っています。

「デジタルがファッション界にもたらした迅速さと無意識に商品を選んでいる状態に、僕たちがどうやって付き合っていくか改めて考えてきた。これからも人々にインスピレーションを与えるイメージを想像していかなきゃならないし、それは、〈ラグ＆ボーン〉が考える女性像のようにみんなに共感されるものでなくてはならない。」

年間を通してショップに新アイテムが販売されるタイミングに合わせて、今後も徐々に写真が発表されていく予定です。写真を楽しみながら、自分のショッピングリストの予定も立ててみるのも良いかもしれません。