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連載【マイナーグッド図鑑】VOL.8 パンツじゃないグラミチ。

王道ブランドの定番品はやっぱりいい。定番と言われるだけあって歴史があるし、信頼できるスペックもあって、何歳になっても飽きない。でもこれはちょっと天邪鬼なひとに向けた連載企画。あのブランドの、実は知られていない、けどグッとくるものを紹介します。第8回目は〈グラミチ〉のマイナーグッド。

Photo_Arata Suzuki
Styling_So Matsukawa
Text&Edit_Yuri Sudo


ガゼットクロッチとウェビングベルトと聞けば、だれもが〈グラミチ〉のパンツの話だとわかる。ディテールがブランドらしさを物語っているなんて、冷静に考えればすごいことだし、積み上げられてきた歴史を感じずにはいられません。

ただ、ここ最近の〈グラミチ〉を語るには、パンツ以外にも目を向ける必要がありそうです。

ラングドンラグビーシャツ
¥18,700

〈グラミチ〉でラガーシャツ? と思ったひとも多いはず。事実、ブランドでも初の展開となるそう。

アメカジの中でもとりわけアイビールックやプレッピースタイルに属するそれは、〈グラミチ〉が手掛けるとこんなにも気の利いた配色になるんです。ブラウンをベースに、紫とオレンジのストライプで彩られていて、不思議と懐かしいムードも。

高強度のナイロンリップストップ地だから、多少のアクティビティでも、コンクリートの都会でもガシガシ使えます。

サンバーストキャップ
¥7,150

お次は超軽量キャップ。ナイロンとメッシュが組み合わされていて、通気性と速乾性に優れています。加えて、塩素に強い素材だから、プールや海に落としてもヨレにくい。夏の水遊びの味方です。

これまた配色が絶妙。ツバから前立てにかけてはグラデーションのイエロー、頭頂部から後ろにかけてグレーとイエローがバイカラーで配されています。アウトドアブランド特有の、ロゴを主役にした土臭いカラーリングではないのが嬉しい。最近流行りのアウトドアミックスな街着スタイルにもハマりそうです。

ナイロンパッカブルエクスプローラートート
¥7,700

ライトグリーンのテープが気持ちよく走るこちらは、リサイクルナイロン素材のパッカブルトート。多少濡れてもすぐに乾く上に収納力があるので、スーパーの買い物にも旅行にも使えます。

底面についているDカンやメッシュポケットは、機能のみならずデザイン的な役割も担っていて、ディテールへのこだわりは令和の今も健在です。

不動の定番パンツの裏で、こんなにも名品が生まれていたとは。その仕掛け人は、2022年春夏コレクションからクリエイティブディレクターに就任したステファン・ウェンドラー。〈カーハート WIP〉や〈ステューシー〉などのプロダクトディレクターも務めた彼によって、アイテムもビジュアルも、〈グラミチ〉から出力されるもの全てに磨きがかかりました。今回紹介した3点も、紛れもなくその手腕が発揮されたものたち。

ブランドの歴史の新たなターニングポイントを迎えたいま、彼らの一挙手一投足を見守ることにしましょう。

ロケ地メモ:西新宿にある自転車屋の事務所。オーナーはティルマンス好きで、名前の苗字が珍しい。

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